宝くじ高額当選で人生が変わったイギリスの女子高生のその後の貧困生活を辿る

16歳で3億円を宝くじで当てたイギリスの女子高生

2003年にイギリスで3億円(当時レート)をあてた16歳の少女キャリー・ロジャーズ(Callie Rogers)さんが持っているグラスの中身が果汁20%のHI-C オレンジにしか見えませんね。当時未成年だから当たり前か。

正確には1875000ポンドです。

海外で宝くじを当てた方はドラッグに走る傾向がありますが、それって宝くじ当てなくてもできることではないでしょうか?中国がしかけるアメリカへのドラッグ戦争

中卒でブラック企業に入社するか大卒でブラック企業に入社するかのような違いに感じます。行き着く先は同じってことで。⇒ブラック企業のやめ方

16歳での宝くじ当選は私にとっては呪いであったbyキャリー・ロジャーズ

16歳という年齢は当時のイギリスで最年少の高額当選記録。

日本でもtotoはダメですけど、一般の宝くじは年齢制限がありません。保育園の息子が公園の帰りに買った宝くじで3億円!とかならないものですかね。

ハフポストによりますと、当時16歳でしたが女子高生ではなく、どうやら仕事をしていてようですが、当選直後に仕事をやめています。

宝くじが当たって仕事を辞めるのは悪手です。仕事を辞めて暇になるとお金を使うことしか考えなくなります。バイトでもいいので一日に使える時間を強制的になくしてしまうとお金の減りも抑えられます。

大手サラリーマンで生涯賃金が2億円ほどといわれていますから、たかだか3億当てた程度では生涯保障にはなりませんけど学もなかったのでしょう。

当選当時デイリーテレグラフのインタビューで彼女は「派手に使うつもりはありませんし、会計士からアドバイスも受けるつもりです。家族の手助けをしたいし豪華でない普通の家を手に入れ普通の生活をしたいです。車も普通のを買います」

しかし他の多くのティーンエイジャーが移り気なように、彼女もwindfallを使い始めました。windfallというのは風が落とした果実。日本語でいうとたなぼたですね。労せず得たお金はどこの世でも湯水のように使い始めるのです。

普通の生活といいますが、貧困に喘ぎ生活保護を受けているなら働いてないかもしれませんが、そうでないのに働かないのはもう普通ではありません。

景山民夫氏の普通の生活が全く普通の生活ではなかったように。

宝くじ2022年年末ジャンボの確率をわかりやすく

2022年の年末ジャンボ宝くじ1等7億円の当選確率は2000万分の1です。
物凄い低確率なのは分かりますがイマイチイメージできません。

そこで米粒で見てみましょう。お米1kgの中には約5万粒のお米が入っています。
スーパーでよく見る10kg入の米袋には50万粒。
つまり2000万粒は10kgの米袋40袋になります。

その中の一粒が当たりだと考えるといかに難しいかが分かります。
10kgの5万分の1ですら無理っぽいです。因みに5万分の1は自宅に雷が落ちる確率と同じ。

雷が自宅に落ちることを経験する人はとても少ないでしょう。

お金持ちの人は余裕があるので宝くじを買えば良いのにあまり買いません。貧乏人ほど確率を度外視して一発逆転を夢見、宝くじを購入します。

貯めるのは難しいが使うのが簡単なのがお金。彼女の散財

これからの時代特に女性は金融リテラシーを身につけないといけません。

イギリス大衆紙ザ・サンによると2011年までにキャリーさんは自分の物を含め4つの家を家族のために購入し、2人の子供を儲け2回の豊胸手術、4回の自殺未遂、そしてコカインに25万ポンド使いほとんどお金がない状態。

ザ・サンの記事では2018年の彼女の画像や映像を見ることができます。

8年間で使い切ったことになります。年間3750万円使った計算になります。

幼少期に受けた性的虐待のトラウマから逃れるためにもドラッグを使用したとのこと。

2011年、24歳の彼女は子供が3人になり新しい男性とお付き合い、看護師になるためのトレーニングを受けていました。

ダイエットにおいても太るのは物凄く簡単ですが、痩せるのは大変難しいです。カロリーを溜め込むことは簡単ですが、お金を溜め込むのは超ハード。食べることもお金を消費することですので、太れば太るほど食費にお金をかけているということでダイエットも貯金もできません。

お金を持ちすぎると人はドラッグに走ってしまうのか

身の丈以上の大金を労せず手にできてしまうのが宝くじです。

努力と無縁で手に入れた大金で家や車を買ったり美味しいものを食べたり、旅行をしたり女性を囲ったり男性に貢いだりしてもすぐ飽きてしまうのだと思います。

良い家に住むか粗末な家に住むか、良い食べ物を食べるか粗食に甘んじるか、良い車に乗るかボロ車にのるか、魅力的な異性と付き合うか適当な人と妥協して付き合うか。

これらは程度は違えど、行為そのものは同じです。全く真新しいものではありません。

となると今まで味わったことのない異次元のものを試したくなるのではないでしょうか。

それがドラッグだと思います。

大物芸能人の二世で働かなくとも大金がある状態だと仕事をする意欲も湧くはずがありません。一通りの贅沢をしてしまったあとは欲望はドラッグにしか向かないのかもしれません。

人はお金を稼いだり、お金持ちになるまでの過程が楽しいのであり、それをクリアしてしまうと次の目標を見つけない限り再び幸福を感じることは難しいのではないでしょうか。

ドラッグ所持を合法化して荒れ果ててしまったシアトル

世界の自己破産したアスリートたちはどれだけお金を稼いでいても家や車を含む高額商品の浪費、新規ビジネスでの失敗、取り巻きにたかられる、ドラッグに溺れる、カジノでする、などして無一文になっています。

宝くじニュース2016年当時のキャリー・ロジャーさん

銀行口座にあるのは2000ポンド(27万円ほど)。

「今思えば3億円という大金は16歳の人間の手に負えるものではなかったわ」

親は全く頼りにならなかったのでしょう。

2016年29歳となった現在も看護師になるトレーニングを受けています。

先ほどとは違うニュースソースなのですが・・・もう5年もトレーニングを受け続けています。受けることが生活保護の条件にでもなっているのでしょうか。残高27万円はそういうレベルでもあります。

2010年からの彼女のパートナーであるポールさんは消防士であり、彼女が宝くじの高額当選者であることを知らずに付き合いをはじめたといいます。

彼の同僚によってその後知らされることとなるのですが、彼女は自分からそのことについて触れませんでした。

「子供たちが何か高価なものを欲しがるときは誕生日かクリスマスまで待つようにいいます。彼らが貨幣価値を理解して成長することに喜びを感じます。私は長年目的なしに世間を漂ってきました。今は仕事があり世話する家族があって幸せです。」

仕事があるといっていることがちょっと意味不明です。パートナーのことを言っているのでしょうか。私の英語力の問題でしょうか。

3億円当たってもゆうちょう銀行の普通預金では利息は年間30万円にしかなりません。この額を普通預金する人はいないと思いますけれど。

2019年の彼女は貧困状態でかろうじて生きている

今彼女は31歳になっています。現在の年収は約140万円で家賃6万円のアパート暮らしをしています。

知り合いに勝手にデビッドカードなどを使われて、2000万円ほどの借金がまだ残っているそうです。現在は宝くじの年齢制限を18歳に引き上げる活動もしています。

2000万円という借金は利息がつかない前提で1年に50万の返済だと40年かかります。彼女72歳です。収入の35%も(年収140万円の)借金返済に当てるのは現実的ではありません。自己破産すべきです。⇒自己破産の注意点はこちら

彼女には知的障害をもつ子供が3人のうち一人おり、その子に特別にかかる教育費をなかなか捻出できないという悩みがあります。

高額の借金もありますから、生活は大変だと思います。

救いなのは彼女がお金持ちだった頃よりも今のほうが楽しいと言っていることです。

しかし、もし彼女が16歳でなく、身内の大人も賢ければ今のような状態にはならなかったのではないかと思います。

年間140万の収入で子供を3人育てながら(現在は恋人はおらずシングルマザー)2000万円の借金を返済することは不可能です。

宝くじは貧者の税金とも言われています。一発逆転を狙ってつぎ込んでも当たる可能性は物凄く低く、当たってもキャリーさんのようになってしまうのなら幸せには端からなれませんね。

宝くじを買う行為には何の努力もいりませんから、お金だけ万が一得られたとしても人間を向上させる何かはまるで含まれていないのです。

生活保護の申請の仕方はこちら

2021年の困窮しているキャリー・ロジャーズさん

2021年、33歳になっているキャリーさんですが、子供が一人増えて4人になっており消防士の彼とは別れて、別の彼と交通事故を昨年12月に起こしました。

道路脇に脱線した自損事故のようですが、車を乗り捨て二人で逃走しました。警察が彼らを拘束した時には暴れるのでペッパースプレーを使わざるを得ませんでした。その後の薬物検査にひっかかり22週間の運転禁止処分となりました。

そして逮捕に際して抵抗したので300ポンドの罰金支払いも命じられました。また11週間の外出禁止令も出されました。

障害が重い一人の子どものために車を使えないことには心配する声も上がっています。3億円が消えて亡くなった後もドラッグからは足が洗えないようです。

彼女のまだまだ長い残りの人生がこれからも待っています。