三井住友リボ払い専用カード庶民を食い物にする旧財閥系メガバンク

リボ払いは一生お金の奴隷になることを意味します。

手持ちがない時に物を得る行為は自分の命を削る行為と対価です。様々な理由があってリボ払いに手を出してしまうとは思います。

1)浪費癖があり(買い物依存症)月々の支払いが少ないのでリボ払いに飛びついた。

2)ポイントや現金還元などでお得そうだと思って契約してしまった。

3)勧められてよくわからないまま使っていたらリボ払い専門のカードだった。

などがよくある理由でしょう。しかし2と3は本人がリボ払いの知識がないままの契約に至っているので詐欺被害に近い状況だと言えるでしょう。

リボ払いでの金利は消費者金融並みですので、リボ払いに手を出す=消費者金融でお金を借りているのとほぼ同じであるという認識を持ちましょう。

リボ払いの危険性に関してはこちらに書きました。

三井住友カード・財閥系カードの筆頭

財閥の定義は、経営史学者で「日本財閥史」の作者である森川英正によりますと「富豪の家族、同族の封鎖的な所有、支配下に成り立つ多角的事業体」ということになります。

トマ・ピケティの「21世紀の資本」では日本のことにはあまり触れられていませんが、彼の主張していることが正しければ日本の財閥にも格差社会の責任はありそうです。

昭和金融恐慌時、富を独り占めにしていた財閥に批判が集中し、三井財閥のトップであった團琢磨氏は1932年3月5日にテロリストの菱沼五郎にピストルで銃殺されました。このようなことはこれから格差社会が日本でも益々拡大していけば再現されることとなるかもしれません。

三井、住友、三菱の旧3大財閥の2つが合併してできた三井住友フィナンシャルグループは三菱UFJフィナンシャルグループとみずほフィナンシャルグループとともに3大メガバンクの一角です。

三井越後屋の三越から出発した三井財閥。同銀商から始まった住友財閥。そしてさくら銀行(旧太陽神戸三井銀行)と合併したのが三井住友銀行。

2006年の貸金業法改正で怪しい消費者金融や違法の闇金業者が一掃され、以降銀行が彼らの地位を引き継ぎました。

アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下ですし、プロミスは三井住友フィナンシャルグループです。

因みに三井住友銀行のカードローンは100万円以下の場合年利12~14.5%となっています。

三井住友カードのリボ払いの金利は年利15%です。

ということでカードローンよりもカードでリボ払いしてもらうほうが儲かることがわかります。しかもクレジットカードのリボ払いの方が現金を直接借りているわけではないので借金している感じが薄く気軽にできてしまうことが罠です。

業者としてもカードローンでお金借りませんか?キャッシングしませんか?と勧誘するより既存のクレジットカードをリボ払いにしませんか?とそそのかす方が簡単な上に利益がでるとなれば必死になるのもわかりますね。

マクロミルのアンケートによると3割ほどの人がリボ払いを利用したことがあり、7割の人は絶対に利用したくないと答えています。

若者を騙して搾取するビジネスモデルか

7割の人が絶対に利用したくないというような邪悪なものを堂々と大手の銀行がやっているということは問題だと思います。

しかし7割の人はその危険性を理解しており君子危うきに近寄らずをしっかりと実践されているわけです。

ですが餌食となった3割はいかなる人々なのでしょうか。全員とは言いませんが社会経験とクレジットカードとの付き合いが浅い若者が多く含まれるのではないでしょうか。

消費者金融は敬遠しますが、銀行がやっていることであれば安心安全と思っている人もいると思います。

ですが実際は「リボ地獄」という言葉が巷で普通に認識されている以上、その地獄は銀行が作り出しているのです。

情報弱者をカモにした悪徳ビジネスと言わざるを得ません。

これらにひっかからないためにはある程度の金融リテラシーが必要ですが、ひっかかってリボ地獄に陥った人に対して自己責任だと突っぱねることはいかがなものかと感じます。

地獄を作っているものに対しても制裁を加えるべきです。悪どいビジネスをするものが栄えるような社会であってはなりません。

まあ、そのうち銀行は全部なくなるでしょうけど。