代物弁済とは ナニワ金融道から学ぶ金融知識一覧 2巻

2019年2月25日

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林田の山林に代物弁済をつけてきた

代物弁済とは債権者ー債務者間で契約するもので、債権者が認めれば債務者の所有する車や不動産を当てる事により債務が弁済される契約です。

担保とは普通保証人や抵当権に当たります。そのような担保がない場合、それ以外の物ですと代物弁済という形になります。

例えば20万円をロレックスの時計を代物弁済にして借ります。20万返せない場合はロレックスを渡すことによって20万の借金も消滅することになります。

帝国金融は貸したお金よりこの山林の方が価値が高いと見ており林田さんが借金を返済できないことを見越して契約を結んできました。

返済できないときの方が得をするという大変ずるがしこいやり方です。

公正証書は裁判確定判決と同じ効力がある?

スナック下心のママが公務員の清水を連帯保証人にして500万借りて夜逃げしてしまいました。

公務員は連帯保証人として最上級です。

取りっぱぐれる心配もあまりありませんし、体裁上自己破産する人もあまりいません。

清水は連帯保証になるときに帝国金融で公正証書にサインさせられていたので上の言葉を灰原はいいます。

しかし帝国金融のような高利街金(消費者金融)の契約に関する公正証書は作れないはずです。(公証人法26条)

清水の自宅に短期貸借権をつける

短期賃借権がついていると家が競売にかかっている場合でも元の住人が一定期間(3年)住むことができるというもの。

灰原は清水に家を売らせて即借金を返させることより分割で払わせてやる方向で温情をかけようとしたのでした。

ですが民法が一部改正され2004年に短期賃借権は廃止されています。

理由は短期賃借権を悪用して住宅に居座り、立ち退き料で稼ぐ占有屋が跋扈したからです。

1983年には練馬一家5人殺害事件が起きました。殺された白井さん一家は落札された競売物件に住み続け、立ち退き料として3000万円を要求していました。犯人は不動産鑑定士でその競売物件を購入した人物でした。

ナニワ金融道は1990年代の漫画なのでここら辺は時代を感じます。

手形行為独立の原則や!

選挙で市議会議員の続投にかける古井は帝国金融から選挙資金5000万円を借りたい。

350万円の手形を20枚切るとき(7000万円)に古井の手下である市役所財務局の猫田に手形の裏書をさせるのですが、もう一人猫田より上役の人間を第二裏書人にさせるという条件で取りこぼしをないようにしようとします。

手形の振出人が支払わず、第一裏書人が手形を無効にしても第二裏書人は無効にならないことを指しています。

結局猫田の上役の局長に裏書してもらうことに成功するのですが、局長は手形の知識がなく、振出人の古井の手形に間違いありませんという意味合いでの保証と勘違いしてサインしてしまうのです。

3巻につづく

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