世界の国債格付けランキング2019。気になる日本の位置と世界経済の俯瞰

2019年2月9日

スタンダード&プアーズの国債格付けをAAAからBBB-まで

ソブリン格付け機関はアメリカのS&P(スダンダードド&プアーズ)、ムーディーズ、米英フィッチレイティングス、カナダのDBRSなどがありますが、今回はスタンダード&プアーズの最新版(2019年2月)のものでみていきたいと思います。(参照:countryeconomy.com

世界のS&P国債格付けAAAの国々一覧

人口、GDP、一人当たりGDPの順番です。

【ヨーロッパ】
スイス 経済やや減速気味
840万人 65兆円 800万円

ドイツ ドイツ銀行が破綻する恐れ
8200万人 360兆円 480万円

オランダ 食品価格上昇過去十年で最高値
1700万人 83兆円 480万円

デンマーク ユーロではなくデンマーク・クローネ流通
570万人  29兆円 520万円

スウェーデン 経済堅調
1000万人 53兆円 530万円

ノルウェイ 北海油田の原油依存度が高い
500万人  39兆円 700万円

【北アメリカ】
カナダ カナダ人の50%は毎月自転車操業
3600万人 165兆円 420万円

【アジア】
シンガポール 成長率見通し下方修正
560万人 33兆円 600万円

【オセアニア】
オーストラリア 20数年続いた景気拡大にピリオドか
2400万 120兆円 500万円

国債格付けトリプルAの国はほぼヨーロッパに集中していると言えます。

国債格付けAA+およびAA、AA-の国々

【ヨーロッパ】
AA+オーストリア ドイツ企業の下請け多く経済はドイツ次第
880万人 40兆円 400万円

AA+フィンランド 北欧での失業率トップ
550万人 22兆円 460万円

AA フランス 黄色いベスト運動で怒れる庶民
6700万人 258兆円 390万円

AA ベルギー 実質GDP成長率1.5%前後
1100万人 47兆円  410万円

AA イギリス イギリスブレグジットニュース
6500万人 262兆円 420万円

AA-チェコ 日本はチェコへのグリーンフィールド投資をドイツに次いで多く行っている
1000万人  19兆円  180万円

【北アメリカ】
AA+アメリカ 国民のクレジットカード負債額過去最大
3億2000万 1900兆円 580万円

【中東】
AA-イスラエル 食料自給率90%超
860万人  29兆円 350万円

AA-カタール 2022年のサッカーワールドカップインフラ需要にピリオド。経済失速中。
270万人  16兆円 600万円

【アジア】
AA+香港 香港デモの記事
730万人  34兆円 480万円

AA 韓国 日韓通貨スワップの記事
5000万人 140兆円 320万円

AA-台湾 アメリカ向け、日本向けの輸出が好調
2300万人  57兆円 240万円

【オセアニア】
AA ニュージーランド ジュージーランド中郷銀行1%の大幅利下げ
470万  20兆円  410万円

AAAからAA-までにヨーロッパの国は12カ国も入っています。AAマイナスになると少しアジアと中東が入ってきます。

日本と同じA+、A、A-の国債格付け国一覧

【ヨーロッパ】
A+スロバキア 失業率低し
540万人 9兆円  170万円

A+アイルランド ダブリンの家賃高騰が社会問題に
470万人 33兆円 700万円

A+スロベニア 日本からスロベニアの投資が拡大している
200万人 5兆円  230万円

A ラトビア ラトビア金融危機の記事
200万人 3兆円  150万円

A リトアニア 経済成長著しい
280万人  5兆円 170万円

A アイスランド 2008年の金融危機からの生還
35万人  2兆円  700万円

A-マルタ EUのブロックチェーン先進国
46万人  1兆円  270万円

A-スペイン 失業率低下は派遣社員の増加による
4600万人 130兆円 280万円

A-ポーランド 27年間ずっと経済成長している
3800万人  52兆円 130万円

【南アメリカ】
A+チリ ベネズエラ移民が増え失業率が上がっている
1800万人  27兆円  150万円

【アフリカ】
A-ボツワナ ボツワナ経済
220万人   1兆円   80万円

【アジア】
A+日本
1億2600万人  480兆円 380万円

A+中国 止まらない内需の縮小
13億9000万人 1200兆円 86万円

A-マレーシア 景気若干ブレーキ気味
3200万人   31兆円 97万円

日本は韓国より格付けが低く、中国と同等のA+です。

ボツワナはアフリカでの格付け最高峰。安定した民主主義の国。ヨーロッパで言うと日本はバルト三国と同等かと少し納得がいかない感じがします。

国債格付けBBB+、BBB、BBB-の国々一覧

【ヨーロッパ】
BBB イタリア 低迷横ばい中
6000万人  193兆円 320万円

BBB-ブルガリア IT企業集まるブルガリア
700万人    5兆円  80万円

BBB-ポルトガル 緊縮政策をやめ経済回復
1000万人   20兆円 210万円

BBB-ハンガリー 労働力不足で賃金上昇
900万人   13兆円 140万円

BBB-ルーマニア 内需より外需を優先して経済回復
1900万人   12兆円 100万円

BBB-キプロス  観光産業からの脱却に尽力
86万人    2兆円   250万円

BBB-ロシア 低い経済成長率
1億4300万 157兆円 100万円

【南アメリカ】
BBB+メキシコ 利下げで経済に刺激を
1億2300万  115兆円 93万円

BBB
ペルー ペルーを公害で苦しめるアメリカの大富豪
3100万人 21兆円 67万円

BBB-
コロンビア 南米の中では経済成長率高い
4900万人 31兆円 63万円

【アフリカ】
BBB-
モロッコ 日系の企業の拠点がアフリカで2番目に多い
3400万人 11兆円 30万円

【アジア】
BBB+
タイ 物価やや上昇
6900万人  45兆円 65万円

BBB
フィリピン インフラ整備が進む
1億400万人  31兆円 30万円

BBB-
インド 経済成長率7%が嘘である可能性あり
13億1600万 260兆円  19万円

BBB-
インドネシア カリマンタン島への首都移転予定
2億6000万  100兆円  38万円

Bまでくると一人当たりGDPが100万円に満たない国が
増えてきます。

日本の国債格付けが低い理由は何か

2019年5月の財務省の発表によると3月時点での日本の国の借金は1103兆円ほどになります。

内訳は国債が約980兆、借入金52兆円、政府短期証券72兆円(全て億の単位切捨て)となっています。

ということで日本の借金の殆ど全ては国債ということになります。そしてその買い手は日銀と民間銀行で全体の85%ほどを占め、海外からの買いは10%未満となっています。

つまり日本国債の9割程度は日本国内で調達されています。

アメリカ国債は6割が国内調達、4割もが保有高1位中国(1兆1200億ドル)2位日本(1兆800億ドル)など海外です。

中国日本を筆頭に4割の米国債が一気に売られれば(そんなことはありえませんが)アメリカはデフォルトします。

日本国債は1割しか外国に所有されてていませんのでそのようなことにはなりません。

長期的デフレと国の借金の増加、そしてアベノミクスがうまく機能していない点を鑑みてアメリカ格付け会社が打ち出した格付けでしかないといえます。

国債の格付けは市場においてはそれほど重要視されるものではそもそもありませんし、格付け会社がアメリカの会社ということで自国に有利になるような適当な格付けをしている可能性が十二分にあります。

そのことは米国格付け会社が破綻したエンロンなどに高評価を与えていたことで裏付けられています。

しかし韓国よりも格付けが低いとなると大変気分が悪いです。

ソブリン格付けが地に落ちている国はアフリカに集中

水色がトリプルAでそこから色が濃くなるにつれて悪くなります。

一番悪い真っ黒はアフリカに集中しています。北から見ていきましょう。

チュニジア(レーティングなし)
1100万人 4兆3000億円 37万円
外国人ターゲットのテロの頻発で格付けなし。2015年に日本人3名の命が奪われたテロが記憶に新しいです。

ベナン共和国(レーティングなし)
1000万人  7400億円 17万円
元フランスの植民地 NBA八村塁選手のお父様の母国

ガボン共和国(レーティングなし)
200万人 1800億円 73万円
産油国であるので一人あたりGDPがベナンの4倍以上ある。

モザンビーク共和国動画3本

モザンビーク共和国(デフォルトより少し上)
3000万人 1500億円 5万円

このページで一人あたりGDPが低い国はインドの19万、ベナンの17万円でしたが5万円という突出して貧しい国が最後に来ました。1日140円で生活していることになります。

5年前の映像ですが、モザンビークに旅行された日本人の方の動画です。

もうひとつの動画はちょっと長いですが比較的最近のモザンビークです。お金持ち黒人女性の旅行記なので経済が回っているところしか行っていません。これではこの国の貧しさが全く伝わってきませんね。

国民の半数以上は以下の動画のような生活をしています。

凄まじい格差社会ですね。