元リバプールで破産宣告を受けたクレイグ・ベラミーが伝えたいこと

セルティック、マンチェスター・シティやリバプールなどのクラブチームを渡り歩きウェールズ代表のスター選手でもあったクレイグ・ベラミー(43歳)が破産宣告を受けました。負債額は2.3億円とのことです。

シングルマザーの貧困家庭で育ったクレイグ・ベラミー

彼の父親は、イギリス陸軍で働いていたため、家族はベラミーが幼いころから軍の基地を転々としていました。彼は軍の基地内の学校で教育を受けていたが、家庭環境は厳しいものでした。

彼の両親は若くして結婚し、ベラミーが10歳のときに離婚しました。その後、彼は母親と一緒にカーディフに戻り、サッカーに熱中するようになりました。ベラミーは自伝で、少年時代に経験した困難や家庭の問題について言及しています

クレイグ・ベラミーが若いアスリートに伝えたいこと

クレイグ・ベラミーは、1997年に17歳でプロサッカー選手としてのキャリアをスタートしました。

つまり高校も卒業せずサッカーのみにかけてきた人生となります。

そうなるとお金の管理など自分でできないので人に100%任せることになります。その結果財産管理人などに騙され、食い物にされ破産に追い込まれたのです。

学がなく運動神経だけでのし上がり金銭管理を信用できない他人にまかせてしまうと彼のようになってしまう確率は高いでしょう。

大金を稼いでもお金の使い方が分からないので、人にたかられても断るのに罪悪感があるという理由でベラミーはたかられるままにしていたと言います。

自らの貧困家庭で育った経験から貧しいアフリカの子供達に夢を見せようとシェラレオネで供たちに教育とサッカーの機会を提供するために、クレイグ・ベラミー・ファンデーションを設立しました。

また様々なビジネスもしたとことでしょう。ですが、名前とお金だけ出して経営に口を出せないでいると中抜きやぼったくりが横行するようになります。

「あいつはアホだからこれくらいふっかけても文句を言わないだろう」などとカモにされてしまうのです。

シェラレオネでの社会貢献活動は素晴らしいですが、自分で管理しないと建物を作る段階からふっかけられ、人材報酬も含め言い値で受け入れてしまえば資金はすぐに枯渇します。

脳筋でも会計の知識くらいは学んでおけ

プロスポーツ選手は個人事業主です。税金も自分で確定申告しないといけません。確定申告は税理士に丸投げすれば問題ないでしょう。

しかし会計の基本くらいは個人事業主であればたとえ脳筋でも押さえておきたいところです。

スポーツ選手は選手生命が短いのでかならず第二の人生を歩む時がきます。そのときすっからかんであれば死亡宣告を受けるようなものです。

スポーツできるだけでなく、それを教える能力や解説する能力はたまたスポーツに関係ないスキルがあれば、その後の人生もうまく生きられるかもしれませんが、そうでない場合は残りの人生に必要なお金を残しておかなくてはなりません。

そこで必要なのが会計知識です。

会計は、組織や個人が資産、負債、収益、費用などの金融情報を追跡、管理、分析するプロセスです。

ベラミーも会計知識があれば破産しなくて済んだことでしょう。あれだけ栄華を極めたのに43歳にもなって持ち家も車もなく、ボロアパートで過ごすことはどれだけ惨めでしょうか。

個人事業主でなくともスポーツ選手でなくとも一歩上のビジネスマン必須の知識です。

ひろゆきなんかに推薦されるのは癪ですが、たしかに分かりやすい本です。
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