世界一の大富豪Amazons創業者ジェフ・ベゾスは世界最悪の経営者から脱却できたのか

ジェフ・ベゾズの総資産はニュージーランドのGDPに匹敵する

フォーブスの総資産記録を塗り替えた男、ジェフ・ベゾス氏。その総資産はなんと日本円にして21兆円。

この21兆円という金額は世界GDPランキングで50位程度、つまりペルーやギリシャ、ニュージランドと同等であります。

ジェフ・ベゾスの総資産はニュージーランド国民が一年間で稼いだ額にほぼ等しいということになります。

そして国家予算でみると世界70位程度のスロベニア、ウルグアイ、ブルガリアのそれに匹敵します。

142位のアフガニスタンの国家予算の10年分です。

このように見ると個人レベルではなく国家レベルの資産であることが分かります。

慈善事業が嫌いで税金も払いたくない守銭奴ジェフ・ベゾス

世界一の資産家であるジェフ・ベゾス氏はチャリティーに全く興味がないことで有名です。

2020年1月にジェフ・ベゾス氏はオーストラリアの山火事に対する寄付を100万オーストラリアドル(7500万円)ほど行いました。

寄付する行為は素晴らしいことなのに彼には批判が集中しました。その額が少なすぎるという批判です。21兆円に対する7500万円の割合は0.00035%であり、資産が500万円ある人の17円にしか相当しません。1億円資産があったとしてもそのわずか350円程度のものです。

総資産に対する寄附金額が少なすぎると文句を言っていたりジェフ・ベゾス氏が大嫌いという人々がアメリカには多数存在します。

翌2月には気候変動と戦うという名目で自らが立ち上げたBezos Earth Fundに1兆円ほど寄付しましたが自分のファンドには気前が良いようです。

離婚した元奥さんであるマッケンジー・スコットさんの資産は6兆円ほどですが、その半分は慈善活動に寄付する旨を誓約するギビングプレッジ(Giving Pledge)に署名していますが、元旦那は署名していません。

そしてアマゾンは様々な国でも受けまくっているのに税金をビタ一文払っていなかったりします。2019年8月にはフランスでデジタル課税により税金を支払うことになり日本でも2019年の年末にアマゾンは日本でも税金を支払うことになったというニュースがありました。

払えという圧力が高まったから払うという姿勢が問題です。自分だけが潤えば良いとする利己的主義の塊と言えます。嫌われても仕方ありません。

早い、安い、便利の裏で苦しんでいるアマゾン倉庫の従業員

24時間いつでも自宅やスマホから注文でき、早いと翌日に商品が届くアマゾン。その利便性の裏には倉庫でロボット同然に働かされている派遣やバイトの方々の過酷な労働があります。

代わりはいくらでもいるのだから、嫌だったら働かなければ良い。しかし時給を受け取りアマゾンで働くならばこちらのルールにはきっちり従ってもらう。これがアマゾンのスタンスです。

アマゾン物流倉庫はアメリカでも日本でも世界でもフルフィルメントセンター(Fulfillment Center/FC)と呼ばれています。2013年には日本国内で9ヶ所だったFCが2020年現在20ヶ所と倍増しています。

世界では175以上のフルフィルメントセンターがあります。ですから日本のFCは世界の数の11%ほどを占めておりアマゾンにとって日本は重要な拠点と言えます。

アメリカで苦しんでいるアマゾン倉庫従業員

そのノルマの厳しさ故に肉体的にも精神的にも病んでしまう労働者が続出しています。

設定したノルマをその週に達成できたならば翌週はもっときついノルマが課せられるという永遠の地獄ループであります。定時給なのに生産性をとことんまで求められ皆さん辟易としています。

作業員には監視カメラが設置してあり標準的な働きをしているか常にチェックされています。一定水準以下の働きであれば首になります。

モニターには後何秒でパッキングせよ!とい表示がなされ究極に作業を急かされます。作業員にはセンサーがつけられていてどこで何をしているかが一元管理されています。無駄な動きをしていないか常にモニタリングされています。

作業員同士、ちょっとしたおしゃべりをする時間も一秒もありません。

「我々は人間として扱われていないし、ロボットとしても扱われていない」年配のメガネの男性の発言は強烈です。人間の効率的な動きをサンプリングされているデータとして扱われているとこの男性は言います。

アマゾンFCの開発者ジェフ・ウィルキー氏の言い訳

上の動画で人間的ではないノルマを従業員に課していることについて問われたフルフィルメントセンターを創造した男ジェフ・ウィルキー(Jeffrey AWilke:CEO:Worldwide Consumer)は

「そんなにノルマが厳しいのであれば人々は働きにこないだろう。しかしアマゾンはフルフィルメントセンターを中心に60万人の従業員がおり毎日出社し何年も働いている者がいます。これらの人々は素晴らしい仕事と見なしており、国の最低賃金の倍の稼ぎがあるし安全な仕事なので満足しているのです。」

確かにアマゾンは2019年11月から時給を15ドルに引き上げ、連邦の最低賃金である7.25ドルの約2倍となっています。しかし州ごとに最低賃金は違いますし、最低賃金で働いている人の平均時給は11ドル80セントであるというデータがあります。

7ドル25セントで働いている人は移民で英語を話せないグループではないでしょうか。勿論そのようなグループは違法賃金で働かされているケースも多いでしょうけれど。

ですから最低賃金で働いている人々の平均時給より3ドル20セント多いということで、これが鬼労働に値するかということです。

そしてジェフ・ウィルキー氏は職場定着率が良く安全であると言っていますがアマゾンはその情報を全く公開しておらず、元従業員の話によると他社の倉庫よりも離職率も事故率も高いとのことです。

厳しいノルマに対してロボットのように扱われていると感じる従業員が大勢いることをインタビュアーに訊かれ、そんなことはないと思うが全ての人間にできる仕事ではないもごもごと答えていました。嫌ならやらなければいい!おかわりはいくらでもいるのだから!が本音です。

アマゾンはユニオン(労働組合)を絶対作らせない認めない・従業員はストライキ!

2014年シアトルにあるアマゾンのヘッドクオーター前でストライキをする従業員たち。ドイツでもアマゾンの人を人と思わないこき使い方で軋轢が生じておりドイツ語の垂れ幕も作って世界にアピールしました。我々は人間でありロボットではない!

2018年スペイン・マドリード近郊のサン・フェルナンド・デ・エレナスで行われたストライキです。我々はロボットではない!と参加者は通りを練り歩きアマゾンに対して抗議しました。4年後も同じことを言われているアマゾン。労働環境が何も変わっていないことが伺い知れます。

2019年、アマゾンプライムデー週間にアメリカとヨーロッパの倉庫作業者が同時にストライキをしました。アマゾンよ!労働者と地域コミュニティーをリスペクトせよ!

働けば働くほど一日の作業ノルマが上がり、労働環境はもっと悪くなります。厳しい安全指導が倉庫内ではなされているのですが、それをいちいち守っていたらアマゾンが指定するノルマを達成できないので安全を蔑ろにして作業している従業員が大勢います。

作業ノルマがきつくトイレに行く時間も取れず尿をペットボトルにしなければならないということが一時話題になっていました。

それを指摘されたジェフ・ウィルキー氏はそんなことがあってはいけない。危険行為は声をあげられる環境なのでもしそうであればきちんと手を上げてほしいと述べていました。

そんなことに耳を傾けてくれる会社であればみんなとっくに言っていますし、言っても改善されていないどころか解雇されてしまいます。職を維持したい人は誰も声をあげられません。

ちょっとしたおしゃべりする余裕もまったくないほどギチギチに管理して人と人との結びつきを断っているのは団結されると困るからです。

アマゾン管理者向けマジキチ作業員トレーニングビデオがリークされた

酷い労働者管理について述べられていおり現在はこのようなビデオは管理職に見せてはいないとアマゾンは主張していますが、見せていた過去は消せません。

我々は反労働組合ではないが、ニュートラルな立場ではありません。労働組合は顧客、株主、そして我々のためにはなりません。労働組合は労働者が組合を作るようなそぶりに注意してそれを阻止するよう心がけるような内容が述べられています。

つまり株主を儲けさせるため、そして顧客を満足させるためにはそこで働く人を犠牲にしてもよいと堂々と主張していたということです。

季節労働者やパート、アルバイトが多く占めていますが、正社員もいます。正社員でも年収の中央値は300万円ちょっとでアメリカで豊かに暮らせるレベルではまったくありません。倉庫作業者であれば200万円台です。

従業員の貧困化の手助けをするアマゾン

若くて体力のある人ばかりがアマゾンの倉庫で働いているわけではありません。体力のない中年女性も多く働いています。軽い荷物ばかりではなく重い荷物もあります。それを作業ノルマに追い立てられ急かされ結果怪我してしまっても保証がなく、ゴネればこれ以上ごねないようにと僅かな金を握らせてくることもあります。

上の女性はアマゾン側の整備ミスにより背中を痛めてしまい働けなくなり結果ホームレスになってしまいました。貯金がなかったこの人が悪いと彼女を自己責任と責める人もいるかもしれませんが、日本人であっても貯金のない人は大勢います。

割に合う給料を支払わず、組合も作らせず、ノルマ達成できない人は即座に首を切り、怪我しても保証を渋る。

アマゾンのハイテク労働者管理は他社からも注目され、倉庫業を営んでいればアマゾン流を取り込みたいと考える会社もあります。アマゾンを真似してこのようなことが横行する社会になればますます弱者は食い物にされ貧困は加速するでしょう。