家賃が凄まじく高騰しているアメリカの20都市。断トツ1位はニューヨーク
なぜアメリカの家賃は高騰しているのか
年収200万高卒独身ワープア太郎です。こんにちは!
日本は30年間賃金が上がらずその間にアメリカの賃金は日本の2倍になった!などとよく騒がれています。
私はアメリカ人の友達がいますが、類は友を呼ぶなので彼らもまたワープア層です。賃金は確かに倍かもしれませんが家賃も物価も何から何まで高いので貯金は一切できずのその日暮らしです。
全米低所得者向け住宅連合によりますと、米国の1ベッドルーム・アパートの平均家賃は月1,180ドル(1ドル135円換算で159300円)です。
はい、私詰みました。私は月収15万行かないことがあります。15万9000円の家賃に光熱費や食費は入っていません。
しかもアメリカの家賃はここ数年継続的に右肩上がりで上昇しているので家賃が上がって払えなくなり退去せざるを得ない人々も急増しています。もっと安いアパートが見つからなければホームレスです。
住宅が高すぎで購入できないので賃貸で暮らす人が増えており賃貸住宅の需要に供給が追いついていないことが賃貸住宅高騰の原因です。新規の賃貸住宅の建設もどんどんされているのですがそれでも需要が大幅に上回っている状態です。
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米国賃貸住宅価格ランキングトップ20
賃貸住宅高騰地区はニューヨーク州(NY)、マサチューセッツ州(MA)とカリフォルニア州(CA)の3州で占められています。
州、都市、人口、賃貸住宅家賃平均、対昨年比をおおよその数字で示しています。
(出典:rent.com)
1 NY | New York | 830万人 | 6100ドル | 24% |
2 CA | Palo Alto | 7万人 | 4800ドル | 23% |
3 MA | Boston | 69万人 | 4500ドル | 8% |
4 CA | Oakland | 43万人 | 4300ドル | 11% |
5 CA | San Francisco | 88万人 | 4200ドル | 4% |
6 MA | Cambridge | 11万人 | 4100ドル | 11% |
7 CA | Santa Monica | 9万人 | 4000ドル | 5% |
8 CA | Redwood CIty | 9万人 | 4000ドル | 8% |
9 CA | San Diego | 140万人 | 3900ドル | 1% |
10 MA | Somerville | 8万人 | 3800ドル | 26% |
11 CA | Glendale | 20万人 | 3800ドル | 6% |
12 CA | Sunnyvale | 15万人 | 3700ドル | 26% |
13 CA | Aliso Viejo | 5万人 | 3700ドル | 5% |
14 CA | Newport Beach | 8万人 | 3700ドル | -11% |
15 CA | Alameda | 7万人 | 3600ドル | -10% |
16 CA | Mountain View | 8万人 | 3600ドル | -3% |
17 CA | Milpitas | 8万人 | 3600ドル | 3% |
18 CA | Los Angeles | 400万人 | 3400ドル | -12% |
19 NY | New Rochelle | 8万人 | 3400ドル | 40% |
20 CA | Ventura | 10万人 | 3400ドル | -12% |
2022年マンハッタンの家賃の中央値が史上初4000ドルを突破
上の全米家賃高騰都市トップ20の値は平均値です。観測史上初めてニューヨークのマンハッタン地区の家賃の中央値が4000ドルを突破したことを2022年1月にニューヨーク・ポストが報じました。
Douglas Elliman real estate rportによると2022年7月のマンハッタンの家賃中央値は4150ドルでした。マンハッタンの南のブルックリンでも中央値3400ドルで6月からのわずか一ヶ月で3%値上がりしたとのことです。日本円にして約46万円。その3%は1万3800円。家賃が一ヶ月でそれだけ上がるってもの凄い暴力です。
コロナウイルスの大流行で街を離れていたニューヨーカーが、学校やオフィスの再開とともに徐々に街に戻ってきたことに加えて遠隔地で働く市外の人たちが、その柔軟性を利用してビッグアップルに移ってきたことが、需要を後押ししているのです。
コロナ前にマンハッタンに住んでいて、アパートを解約して地元に避難した人がイス取りゲームに負けてしまった形となります。
この高値は、2021年5月に集計されたマンハッタンの中央値3,195ドルから、前年比25.2%上昇したことになります。また、リース契約数が増加し、昨年5月に1万9025戸に達したマンハッタンの賃貸住宅のリスト在庫が、先月は5776戸に急減し、前年比で約70%減となったことも要因となっています。
不動産業者の男性がマンハッタン・ウエストビレッジにあるオープンハウスを公開したところ見学のために長蛇の列ができてその様子をTik Tok動画にするとすぐに60万人に拡散されたというニュースがありました。
その部屋には8件の申し込みがあり入居者は家賃月4600ドルで落札したとのことです。
今借りている物件も大家により値上げされるのですが、一度物件を解約して再びどこか借りようと思っても競争が激しすぎるので結局お金に物を言わせないと物件が決まらないようです。
ニューヨーク市の世帯平均年収は10万ドル手取りは7万ドルほど
日本円にすると年収1350万円手取り945万円。中央値の4000ドル位のアパートに住むと年間54万×12で648万円かかります。残り279万しかありません。
食費はバカ高なので家族の人数にもよりますが、外食したりすると余裕で10万円は飛んでいくでしょう。279万-120万は177万円。交際費や水道光熱その他に10万かけるとまた120万円なくなって残り57万円です。
これは全然羨ましくないですね、、、、
稼ぎが多くても支出も多いのであればお金は貯まらないし幸せにもなれません。ソクラテスは幸福とは誰もが求める目標だといいました。
しかし資本主義に翻弄されている現代人は幸福を求めることさえ放棄しているようにも感じます。これで本当に良いのでしょうか。分断化が進みSNSで仕事や学校が終わっても四六時中繋がっていながら孤独感が更に強まっているのは一体なぜなのでしょうか。