アメリカのゾンビタウン・ケンジントンストリートの凄まじい貧困と薬物乱用
ペンシルバニア州フィラデルフィアにリアルゾンビタウンがあった
フィラデルフィアという地名を聞けば、、、
MLBのフィラデルフィア・フィリーズ、リバティーベル(自由の鐘)、独立記念館、フィラデルフィアチーズステーキなんかを思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし今のフィラデルフィアの名物は本物のゾンビになっています。
ペンシルバニア州フィラデルフィアにあるケンジントンアベニュー。
ここは全米最大の野外ヘロイン市場として知られています。
つまり道端で誰もが簡単に安く麻薬を入手できるのです。フィラデルフィアの問題の大部分はケンジントンの犯罪率と薬物乱用に起因しています。
グーグルストリートビューでもヘロインやその他の麻薬中毒で立ったままゾンビ状態になっている人を目撃することができます。ゲームの中かと目を疑ってしまいます。
薬物の安さ故に多くの中毒者が集まり、フィラデルフィアでの薬物過剰摂取による死亡者数は2013年から2015年にかけて50%増加し、2015年には薬物過剰摂取による死亡者数が殺人による死亡者数の2倍以上となりました。
ヘロインのウォールマートと呼ばれているケンジントン地区
ケンジントン地域には、ウェストケンジントン、イーストケンジントン、フェアヒル、ポートリッチモンド、オールドリッチモンドが含まれています。
ケンジントンは、1950年代に脱工業化現象が起き、ブルーカラーの工場地帯から麻薬が蔓延する街となってしまいました。
市からの資金援助が途絶えたため、その穴埋めにドラッグマーケットが誕生したのです。
失業、生活困窮、鬱などから逃れるためにアメリカ人は恐ろしく簡単にドラッグに手を出します。
日本でもアメリカと同様にドラッグが簡単に安価に手に入れば依存してしまう人も多くなるに違いありません。
東京とは違い日本の地方都市ではそれほど簡単にドラッグが入手できないのは今の所救いです。
現在、ケンジントンには、ドラッグを使用する住民に加え、全米、さらには海外から、最も安価で(1袋5ドルとか)強力なドラッグを求めるドラッグツーリストが集まってきています。
これがケンジントン地区がヘロインのウォールマートと呼ばれる所以です。
2022年のケンジントンヘロインアベニュードライブ動画
食事より麻薬を優先するのでガリガリに痩せこけた女性が多く見られます。
同地区の警察署によると、ケンジントンには現在、露天で薬物が入手できる場所が80カ所以上あるとのこと。2020年には、推定47人が死亡し、231人が撃たれて負傷している。残念ながら、ケンジントンのヘロイン経済は現在進行系で繁栄し続けています。
コロナ感染予防のために実施された義務化や社会的距離を取るように指導されても、麻薬の売人や中毒者は依然として通りに集まっていました。
彼らは無敵の人なのです。本物のゾンビです。
ケンジントン周辺のアパートでもとんでもなく高い
ケンジントンアベニューに面している最安の1ルームアパートで月750ドルです。1ドル150円換算なら11万2500円。
仕事をしていないジャンキーが払える値段ではありません。私ワープア太郎も当然ながら無理です。
アメリカの住居費が高いのは知っていましたが、こんなに治安の悪いところでもこんなに高いのです。
ですから動画に映っている生きる屍ゾンビの皆さんはほぼ全員ホームレスでもあることが容易に推測できます。現在この地区には300~600人のホームレスがいるそうです。
ストリートビューで見ると一戸建ても見られますが、フェンスや有刺鉄線をしている家もあり、庭や家屋に不審者やゾンビが侵入できないように工夫している家を多く見つけることができます。
ケンジントンアベニューウォーキング動画4K
車で通るだけでも危険なのにこの投稿者の方は歩いて撮影しています。カメラを隠しての撮影。
チャンネル名はKenshington now なのでケンジントン在住の方でしょう。(チャンネルがなぜか無くなってしまいました)
ABEMAで配信されているBAZOOKA!!!でも取り上げられましたし、ここを訪れるyoutuberもいることでしょうが、絶対にここを歩いてはいけません!
動画消されてしまったので違う動画と差し替えました。動画と文章が合っていなくてすみません><
動画2分頃にでてくる立派な建物エスペランザヘルスセンターは教会系の医療施設でフィラデルフィア在住のラテン系アメリカ人やサービスの行き届いていないコミュニティーの人々のためにヘルスケアを提供しています。
4分11秒、pawn shopというのは質屋のことです。どんな質草があるのでしょうか。盗品も多いことでしょう。
5分20秒、シビックの新車が止まっています。こんなところに止めておいて大丈夫なのでしょうか。
7分48秒、マクファーソンスクエア パーク。通称ニードルパーク(注射針公園)。この公園の中央に子供たちも多く訪れる立派な図書館があります。
図書館内部は安全ですがその外側は無法地帯という劣悪な環境です。
ですがこの図書館の司書、ボランティア、警備員たちは、医療従事者でもないのにアルカン(ヘロイン解毒剤)を所持することを許され麻薬患者の処置や公園の安全を管理しています。
周辺の薬物依存ではない普通の住宅では庭に中毒者が入って薬物をしないようにフェンスで覆って鍵をかけているそうです。
15分05秒、チャイニーズレストラントレーシー。
グーグルマップの口コミで2022年10月のものがありました!この風貌でなんとちゃんとまだ営業していることに驚きます。
食べ物は美味しいし店内は清潔に保たれているそうです。ただしロケーションは最悪とのこと。こんな地獄みたいなところでまともな食事を出すところがあるというだけでお口あんぐりです。
注射器を持ってまさに打っている最中の人を何人見つけることができましたか?
路上の至るところにゴミが散乱し、その中に注射針も落ちています。
この記事を書いている今、昨日あったケンジントンでの殺人事件のニュースを発見しました。
FOX29によると金曜日の昼2時半にケンジントンの店で24歳の男性が胸と右腕を撃たれて死亡。犯人は見つかっていないとのこと。
白昼に銃殺事件が起きる街ケンジントン。警察もパトロールカーが町中に常駐していますが、事件が起こらないと行動しません。事件抑止のためにいるだけの存在となっています。
天国と地獄~もうひとつのケンジントン、ロンドンの高級区画上流階級の街
同じ街の名前ケンジントンでもイギリスロンドンのそれはもうパラダイスストリート。
貧困って何?おいしいの?というレベルのアッパー層の人々で溢れかえっています。
山谷と麻布以上の格差を見て取れます。
世界中で格差が広がっています。社会、人間、地域の分断化が益々進んでいます。
いつも日本を先行しているアメリカの貧困を見ることで日本の未来とその対処を考えることができます。
ケンジントンに似たような街はアメリカ各地にあります。その荒廃ぶり、さらなる闇に足を踏み入れてみましょう。⇒アメリカで住みたくない街ワースト10犯罪都市