大学の学費を全て奨学金借りて賄わないといけないなら安易に大学進学するのは危険

2019年1月24日

【クイズ】
大学生の奨学金利用率は何%?
大学中退者は年間何人くらい?
過去40年間で大学の学費は何倍になった?

答えは全て記事の中にあります。
読み終えたらもう一度クイズに挑戦してみてください。

一人暮らし、私立、中堅以下+奨学金、もうアウト!

大学全入の時代になって久しく、なんとなく大学に進学する方もまだまだ多くいらっしゃると思いますが、全て奨学金で賄おうとするならば進学自体を考え直さないといけません。

裕福なお宅に産まれて学費を全て出してもらえるのであればどの大学を卒業しようが何も問題ありません。

しかし、上京一人暮らし、三流大学、就職はしたくないのでとりあえず進学、学費全て奨学金!

とかですと教育に投資した分を回収するのが大変困難になることが多いです。

ですからどこの大学に進学するか?ではなく、進学するのかしないのかについて家族で真剣に話し合うべきです。

奨学金が借金であることをきちんと理解しているか

奨学金という言葉にはすぐれた研究者に与えられるお金というプラスのイメージも付きまとうため聞こえはよいです。

学生ローン、奨学ローンと名前を変えたほうが借金としてよりイメージがつくのではないでしょうか。

昔は育英会という名前だった現日本学生支援機構がだしている奨学金の種類は2つ。第一種奨学金と第二種奨学金です。

一種は無利息で、二種は利息上限3%です。

学生の奨学金利用率は50%程度にもなっており、みんなが借りているから僕も私も!となっているのかもしれませんが超危険です。

平均300万円くらいの借金を卒業して就職した瞬間から返していかなくてはなりません。

平均返済期間は16~18年と言われています。

奨学金をフルで借りている学生は少しでも返済に充てるためにアルバイトをしますが、多く入れることで学業との両立が難しくなり単位が取れないこともあります。

年間約8万人の学生が大学を中退しています。

このように返せる見込みが非常に不安定な借金です。

学生は社会人ではないので将来つく仕事によって奨学金も返せる返せないが決まるからです。

普通借金は年収はこれくらいでボーナスはこれくらいでるから頭金これこれで○○○万円の家を買う!という流れですよね。

社会人としての身分が確定していないのに、月々の返済額だけ先に決まっているのは気持ち悪いことなのです。

むやみに借金してはいけない!なんて誰でもしっていることですね。それはもちろん奨学金にもいえます!

大学進学がまだまだの親御さんもおこさんへの金融教育は少しはしておいたほうが良いでしょう。

奨学金破産する人が増えている

奨学金の返済滞納者数が30万人超え、奨学金破産者も累計1万件越えとのことです。

借りた本人が自己破産すると連帯保証人である親や親戚にその借金は渡ります。

奨学金が返せなくなるのは、大学を中退してしまって年収200万円以下の仕事に付いてしまう場合、卒業しても非正規の仕事で給料が安く奨学金を返せないパターンなどが上げられます。

収入が借金返済に見合わない額であるということ。

奨学金を借りて大学を卒業したけれど、将来に渡って返済していけるような企業ではなかった、ということになっちゃいますよね。

どんなに給料が安くても実家暮らしならぎりぎり奨学金も返済できるのですが、就職しても一人暮らしな場合はすぐ返済できなくなります。

一般的にブラック企業に就職する人は底辺大学出身者が多いです。いわゆるFランクの大学です。

■高卒でブラック企業に就職し、1年でやめた場合、貯金は少しはできたかもしれませんし、ゼロ円かもしれませんが借金はありません。年齢は19歳です。

次更に悪条件の会社に転職することになるかもしれませんが借金はありません。

■大卒でブラック企業に就職し、1年でやめた場合、貯金はできないし、奨学金の返済も滞り、数百万という借金は減っておらず、年齢は23歳となっている。

ですからこれからは大学に進学すべきか就職すべきかは本当に適当ではなく、真剣に考えるべきです。

返せる見込みがあるかないかも当然ですが、借りてでも進学して金銭的に得するかどうかをきっちり見極めなくてはなりません。

我々は借金を返すために生きているわけではありませんので!

4年生大学を奨学金ででて保育士になったけれど給料安すぎで奨学金返せない!とか誰も周りに助言者がいなかったのでしょうね。かわいそうでなりません。

保育士の給料が安いのは調べればすぐ分かりますし、専門学校2年で資格をとれば借金も半分だったでしょう。

手取り14,5万で一人暮らしだとお金はほとんど残らないということも知っておくべきです。

給料は上がらないのに大学の学費はあがり続けている

過去40年間で給料は2倍にしかなっていないのに大学の学費は10倍以上になっているそうです。

大学の授業料学費高騰の理由

国立大学法人化が2014年になされました。

世界との競争激化で大学の水準を上げるための国立大学法人化。

それにより国から大学への交付金が削除されるようになりその分学費に上乗せしないといけなくなりました。

少子化が問題になっているのに大学が増え続けた原因は国からの補助金を当て込んだ大学経営者陣、そして天下り先を多く確保したい文部科学省の癒着ともいえます。

本来、特別な成果や強みのない大学がどんどん潰れてもっと早くに淘汰されていてれば大学の数も増えずにすんだので一つ一つの大学の学生の数は増える事になり、今ほどまでに学費を上げなくてよかったかもしれません。

問題を先送りにする高校の先生の進路指導に責任あり

生徒の家庭環境(母子家庭である等)や生徒の学力を把握していれば、奨学金を借りてまで大学進学させるべきではないという提案も高校の教師をしているレベルの人間であればできて当然です。

でも、なんとか無事どんな底辺大学でもいいので進学してくれればその生徒の就職の世話はしなくてもすみます。

工業商業高校でない普通科の学校ですと、授業プラス就職の斡旋とまでなると手が足りないのでしょう。

奨学金を借りて底辺高校から底辺大学、そしてフル奨学金という一連の流れはもはや貧困ビジネスという印象を受けてしまいます。

学生に技術も知識もまともな就職先も提供できないのであればそれは価値のないと分かっているものを情報経済弱者に高額で売りつけるという貧困ビジネスだと思います。

高学歴でも全く報われないポスドク問題

博士号を取得した後の研究員をポスドクといいますが、大学に残り、3年程度の任期中は研究費を貰い身分を確保できます。

しかしそれ以降となると十分な研究結果がだせない限り助教などのアカデミックなポスト(任期のない研究職)につくことは難しく、バイトをしながら食いつないで40歳を
超えてしまうような人もポスドクには大勢います。

2016年、仏教を研究してきたポスドクの女性は3年の任期の研究で月45万円の奨励金を貰っていましたが、人気を終えると収入が途絶え、賞を貰ったにも関わらず研究職にはつけず、両親も高齢化してしまったので一発逆転を狙い結婚したもののうまく
いかず、離婚届を提出した日に43歳の人生に自ら幕を降ろしたというニュースを見て本当に悲しかったす。

このように教育に高額をかけても報われないケースもあります。

自分の選ぶ進学先で将来きちんと食べていけるかもしっかり考えて選択しないといけません。

そして高等教育に本当にお金を払う価値があるのか再考すべきです。

暗記でなんとかするものは何の役にも立たなくなります。

これからは新しいものを創造する力が求められます。それを学べないのであれば大学に行く意味もなく、無料で学ぶ機会も模索していかないといけません。

海外の大学の無料オンライン講座がすごい

Coursera」という無料で一流大学の講義が観ることができるオンラインサービスがあります。

講座で単位までとるとなるとお金を払わないといけませんが見るだけは無料で見れす。

学びにいつも必ずお金がかかるわけではないことを知っていてください。

プログラミングのスキルを独学で磨いている人もたくさんいます。無料のテキストや動画もネットにたくさんあります。

お金を使わなくても知恵を使ってよりよい人生を送れるようにあがいていきたいものです。

奨学金を借りるべきかどうかまとめ

世知辛い言い方になりますが、投資にリターンがえられるかを考えて決める、ということですね。

一つの会社に一生涯勤め上げ、退職金もがっぽりもらえた団塊の世代とその娘息子である団塊ジュニアまでは何も考えずに大学進学しても問題はありませんでした。

しかし今は全く違う世の中です。

中等教育の在り方自体を考え直さないといけない必要性は感じます。

ネットで検索すればすぐ答えが見つかるものを暗記する必要はもはやありません。

このように書くと余裕のない社会になってしまったなと思います。

直接役に立たなくても教養として身につければ人生を豊かにしてくれる学問はあります。

ですがそのような事は一部の富裕層にしか許されない社会になってしまったようです。

親から大学のお金を援助してもらえないのであれば、自分の能力をしっかり見定めて大学に行く必要があるのかないのか考えないといけません。

このようなことをせめて高校のホームルームででも話し合って欲しいものです。

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