堀江貴文氏(ホリエモン)は拝金主義の炎上商法詐欺師なのか?
前科モン・ホリエモン・ライブドア事件の復習
2006年(平成18年)1月、東京地検特捜部が有価証券報告書虚偽記載の疑いでライブドアに強制捜査に入りました。
堀江貴文氏が1996年に東京大学在学中に作った会社がホームページを作る会社有限会社オン・ザ・エッヂでそれがエッヂ、ライブドアとなりライブドア事件を起こすことになります。
2000年にエッヂは東証マザーズに上場しました。これで市場から信用を得たエッヂは企業の買収も始めます。
2002年インターネットプロバイダーをしていたライブドアから経営を引き継ぎエッヂも社名をライブドアにしました。
中国大連やドイツに会社を作ったり様々な会社の営業権を取得したり子会社化します。
2004年には会計ソフト弥生を子会社化。日本グローバル証券株式会社を子会社化(後のライブドア証券)。近鉄バッファローズを買収したいよ事件。などITと関係ない分野に進出し世間の耳目を集めます。
2005年にはフジテレビを支配下にするためのニッポン放送の株価の取得など金に物を言わせてどんどん全面に出ていきます。結果ニッポン放送の買収には失敗しますが。
そして抜群の知名度を利用し2005年の衆議院解散総選挙に自民党から広島6区で立候補、落選しました。
竹中平蔵氏は応援演説の中で郵政民営化は小泉純一郎、ホリエモン、竹中平蔵の3人でスクラムを組んでやりますとのたまいました。
翌2006年1月に証券取引法違反(風説の流布と偽計取引)で逮捕。2月には有価証券報告書虚偽記載で再逮捕。
2011年懲役2年6か月の実刑判決が確定。2013年3月、刑期を終え出所。
私の印象では堀江氏は拝金主義というよりはマネーゲームに取り憑かれている人といった印象です。そして日本を良くしたいとか、人の役に立ちたいという道徳的考えは持たない人のように見受けられます。
それは日本国民の誰もが悪い人なんじゃないかな~と認める竹中平蔵氏となかよしこよしだからです。選挙では支援を受け、ホリエモン祭りだか万博だかしりませんが、竹中氏をゲストに招いています。
ライブドアの被害者は死ぬまでホリエモンを許さない
堀江貴文氏のツイートや発言がメディアで流れない日はありませんが、それを見る度に煮え湯を飲まされるように感じる人も多いことと思います。
ライブドア株が上場廃止で紙くずとなり個人株主22万人に大きな損害を与えました。老後の資金のためにと高額突っ込んでいた人も大勢います。それらの人々を奈落の底に落としたのです。
そのあたりの彼らの苦悩はこの本を読めばよくわかります。裁判の経過が詳しすぎて若干退屈な本ではありますけれど。
苦しんでいる人々に対して容赦ない罵声を浴びせる堀江貴文氏
手取り14万円で苦しんでいるアラフォーの会社員の方が「日本終わってますよね?」とツイッターでつぶやいたことに対して
「日本がおわってんじゃなくて、お前がおわってんだよ!」と返した堀江氏。炎上してユーチューブの動画にて真意を説明していました。
まとめるとお金を稼ぐのは今どき凄く簡単で、スマホさえあればいくらでも仕事が探せる。例えば動画編集とかはいくらでも無料で学べるし、そのような誰でもちょっとスキルあれば稼げる仕事がネットやSNSを通して調べれば山のようにある。それなのに手取り14万円で悲観しているほうが情報弱者であり残念なことである。
これがホリエモンの主張です。
知識や教養を世の中に広める素晴らしいユーチューバーの方もおられますが、誰でも身につけられるスキルで子供の貴重な時間を奪うだけの生産性のかけらもないユーチューバーになることで、いくばくかのお金を得られたとしてそれが何なの?と私は思います。
バイト感覚でちょこちょこネットで無料でスキルを得て小金を稼げたとしてもそれは臨時の副業であり職業とはなりえないので、手取り14万円の正社員の方へのアドバイスには全くなっていません。
「ホリエモンの刹那的思考がおわってんだよ」
そんないつ廃れるかも分からない流行りのスキルを短期間で身につけては捨て、また次を狙うというような生き方をしなければ食べていくことができないような世界や国になっていることを憂いている発言が日本終わってますよね、なのです。
そのツイートの真意を理解する国語力もなく(一番彼に足りないのは人の心)、金だけの問題として捉えてツイート主を罵倒しています。
そしてホリエモンのような22万人もの人々を地獄に落とした前科者がインフルエンサーとしてのさばっている日本は終わっていると感じてしまっても仕方がありません。
そのようなちょっとしたスキルで瞬間的にがばっと稼げるのはホリエモンのように知名度がある場合に限って言えることです。言ってることは条件さえそろえば嘘ではないのでたちが悪いのです。
彼の本などを鵜呑みにして若い未来ある人々が彼を夢見て簡単に起業などしませんように。
特定キーワードツイートでお金を貰えるホリエモンと一般人は違う
ニコニコ生放送の番組「ホリエモンの満漢全席」の生放送中に2ちゃんねるを作ったひろゆき氏に暴露されている映像です。見れなくなってしまうかもしれないので文字で書いておきます。
ひろゆき氏「あのね~むしろツイッターで稼いでいるのはこの人。この人ねえ、特定のキーワードでツイートするとかスポンサー持ってるからねえ。あっこれはカットしといてください。」
ホリエモンのサロンやメルマガとか情報量はありますが、自分で考えて動け!のスタンスでそのなかの成功者なんて一握りでしょうし、裏で繋がっている可能性もないとは言えません。
彼の稼ぎの核心は「ツイッターで特定キーワードをつぶやきスポンサーからお金を貰うようなものの類」でしょうから、こんなの庶民に教えられるわけありません。自分はやらないけど伝聞して稼げた実績のある物を適当に流してお前らこれでもやってみれば少しは儲かるかもよ!?(笑)ってことでしょうよ。
俺とお前らは天と地ほどの差があるわけだから俺は絶対しないけど、お前らみたいな奴は動画の編集でもして小銭稼いでろよカス!というのが堀江貴文氏の本音だと思います。
例えば「多動力」という本の一つ星レビューに「テーマに沿ってしゃべったことをまとめただけの本。こんな安直な作り方で内容も大したことなくてがっくり。買わないほうがいいです。どうしても欲しい時は古本屋で買えば?です。」
でもこのような中身のない糞本でも定価1500円で、ある程度の部数を売ってしまうのが彼の商売のエッセンスなわけです。つまり価値のないものをあたかもあるように見せかけて売るテクニック、つまり詐欺師的なテクニックです。これが彼のほぼ全てです。
自己責任を振りかざしてとにかく行動しろと煽る彼の啓蒙本を信じて動くとさらなる犠牲者が量産されると思いますがそれがホリエモンの狙いなのかもしれません。博打にでて失敗する人が増えれば増えるほど社会がより不安定になり、お友達竹中平蔵氏の人材派遣会社パソナが儲かります。
堀江氏の主張の全てが間違っているわけでは勿論ありませんし、たまに良いことも言っています。ただ彼を盲信して崇拝するようになると彼の思うつぼですし搾取されることになる可能性が高いと思います。
無責任に起業をすすめるような人間の言うことを真に受けてはいけません。人生が無残なものとなるでしょう。そしてホリエモンが失敗したあなたの責任をとってくれるわけがありません。
起業は人から進められてするものではありません。誰に止められても自らするものです。
しかしノブレス・オブリージュという言葉を彼は知らないのでしょうか。持たないものからの搾取が金儲けの王道であるからこの言葉も死語になりつつあるのでしょう。
堀江氏の炎上発言は宣伝効果を狙ってやっているので無視しよう
堀江氏の発言であれば安易にアクセスを稼げるためネットニュースはこぞってどんな発言であれホリエモンをとりあげます。世の中や常識を挑発する発言が多く良くも悪くも読者に衝撃を与え数字が取れるからです。
それに味をしめたホリエモンはさらなる過激な発言をし金儲けに邁進するのです。
竹中平蔵氏やその他の悪い人間とともに日本を分断しめちゃくちゃに破壊することで利益を得ることが彼の目的であるならば我々はあまりホリエモンに振り回されてはいけません。
自分の都合のよい街にしてパソナやオリックスを使って儲ける気満々のホリエモンなのでしょうか。できるものは全て民営化したいようです。中には外資に売り飛ばされてしまうものもでてきますね。悪魔的発想です。
ホリエモンのことを好きとか嫌いで片付けられない問題になってきています。
堀江氏は自分の発言に責任を持つつもりはサラサラない
コロナ自粛している人々を蔑みバカにする発言を多々しているホリエモンですが、経済を優先させたい気持ちはわかります。
しかし京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授のコロナで死者が10万人を超える可能性に述べたことに対して「危機側のポジショントーク」とツイートしたことに対しては怒りを覚えた方も多いのではないでしょうか。
「金儲けしか興味のない詐欺師風情が専門家に意見してんじゃねーよ」と。「ゼンカモンの方こそ拝金側のポジショントーク」とのツイートもありました。
しかし堀江氏に怒りを感じてはいけないのです。彼の思うつぼとなります。彼のツイッターにアクセスしたり、堀江という人間にアクセスすることが彼を儲けさせることになるのです。
彼の戯言にいちいち反応せず堀江パッシングをすることが社会のためです。
フェイスブックでディスって尾道の餃子屋さんを休業に追い込み炎上
堀江氏のマネージャーである人物がマスクをしていなかったことで入店拒否された餃子屋さんを特定できる状態でフェイスブックにあげ、数多の頭おかしいホリエモン信者がイタズラ電話をかけまくり、餃子屋さんの奥さんや娘さんを精神的に追い詰め休業に追い込みました。
ホリエモンは人としての心はないかもしれませんが、頭は良いと思います。しかし彼の信者はこのような騒ぎをおこす低能なものか金儲けにしか興味のない集団です。
「え、それって俺が悪いの?」とホリエモンは言ったとか。やはり人としての心を持ち合わせていないようです。教祖がこれだから信者にも心を持っていないものが集まり悪いことをしても良いことだと勘違いするほどのネジの緩み様です。
背中が丸くなっているおばあちゃんが見ていて可愛そうだったから背中を思い切りパンチして真っ直ぐにしてあげた!俺イイヤツ!みたいな感じですね。「え?おばあちゃん死んじゃったって?それって俺が悪いの?」
2ちゃんねる創設者のひろゆきさんは一番悪いのはマスクをしていなかった無能なマネージャーであると主張されていますが、ホリエモン自身は俺はマスクしていたから悪くないというプロテクターをつけておいてマネージャーを人身御供にした可能性もあると思います。
堀江マネージャーVS餃子店主ではインパクトに欠ける
事実、マスクをしていなかったマネージャーは一切口を開かず、店主とホリエモンが口論になったそうです。マネージャーVS店主ではネタになりません。
ホリエモンが一切口を開かずマネージャーが悪者になっていたらそこまでニュース性はないので炎上率が悪くなります。明らかに炎上させようとする意図のある炎上商法です。
食べる時はマスクを外すから関係ないだろう?という主張は的外れです。入店する際にマスクをつけていない人はその現場までマスクをつけずに来たということを意味し、普段から予防に関心のない人と判断されるのは当然です。
そのように人としてのエチケットも守れないような人が入店してきたら私がお客だとしても嫌な思いをします。勿論嫌な思いなどしない人もいます。けれどもお店としてはお客に不快な思いをさせそうで、忙しい昼時に難癖をつけてくる客の入店拒否するのは当然です。
そして堀江氏自らも飲食店を経営しているならばコロナで飲食店がいかに厳しい状況にあるかはいくら鈍感で人の心を持たない彼でも流石に知っていたのではないでしょうか。それでも揉め事にした。それはなぜか。
「やった!これSNSであげたら皆食いついてくれる。またもうひと稼ぎできるぞ。ちょろいちょろい」ということだと思います。
尾道の餃子屋さんを休業に追い込んでしばらくして彼の経営している赤坂のTEH WAGYMAFIAで餃子の食べ放題を11000円で提供するということをしています。儲かりましたでしょうか?
ホリエモン信者の方は面白がって食べ放題に来てくれたかもしれません。しかしこのように自分のまいた種で悪ノリするような行為はニュースで流れ世間に知れてしまいますから、お金を儲けられることに反比例して世間からの反感が増幅します。
炎上すればするほど、たとえ叩かれようとも儲かれば無問題ですし、世の中を混乱させたとしてもライブドアで損失を食らわせた株主に対してなんの償いもしないことから自身の発言にも責任を取るつもりが最初からこれっぽちもないことが分かります。
そして堀江氏は絶対に謝らない人であると多くの人が認識しています。
日本は人口も増えず全産業が衰退していく流れの中にあり、合理性や効率ばかり求めても仕方のない時代になりつつあります。もうすこし「心」を見直さないと行けない時代の到来です。心のない「金儲け脳」は人をしらけさせるようになります。
ひろゆきさんはクラウドファンディングで尾道の餃子屋さんを支援し営業再開までこぎつけました。そのことにホリエモンは苛立ち、自分だけ悪者みたいにされたとひろゆきさんと絶縁宣言しました。
物凄く聞き分けのないガキですね。おじさんなのに。人格破綻しています。ひろゆきさんも母国日本を捨て安全な場所から対岸の火事で酒を飲んで暇つぶししている人ですから似たりよったりですが。
ホリエモンというコンテンツが世の中から拒否されつつあると思います。彼の動画の再生数もここのところ振るわないようですし。
知の巨人ロバート・ライシュと堀江貴文
ロバート・ライシュの格差と民主主義を読むと、ホリエモンは不平等な社会の上層にいて庶民をいじめ搾取する側の人間であることがよく分かります。
自分さえ儲かれば母国のことなんてどうでも良いと考えるグローバル企業やウォールストリートの連中と考え方が一緒なのだと思います。まあそうだから竹中平蔵氏と相性がよいのでしょうけど。
政治と企業が結託して利益を国民から絞り上げるシステムを歓迎する輩はアメリカではウィリアム・グラアハム・サムナーを信奉しているとこの本にあります。
イギリスの社会進化論者ハーバート・スペンサーの流れを組む社会ダーウィン主義をアメリカの超富裕層とそのお仲間達はサムナーの思想を以下のように解釈しているといいます。
貧者も失業者も落ちぶれた人も助けなくてよい。そんなことをしても彼らの怠惰を助長するだけだ。金持ちを優遇し貧者を懲らしめさえすれば、アメリカは強くなる。
ロバート・ライシュ 格差と民主主義 P110 9行~
この引用のアメリカを日本に置き換えれば竹中平蔵・ホリエモンの言っていることと同じではないでしょうか。社会的弱者に対して平気でお前が終わっていると攻撃する精神。
書籍、メルマガ、オンラインサロン等で余裕の億超え年収を達成している堀江氏ですが、彼のような弱者を考慮しない金持ちを養成すればするほど社会は益々自己責任を個人に押し付ける不平等を加速させることになります。
「お前らバカはそのまま地べたに這いつくばって餓死しろよ!」
「それが嫌だったら例え法に触れようが好きなことやってマネタイズできないか知恵絞れよ。」
「人に迷惑かけたっておまえが潤えばそれでいいんだよ。道徳なんて考える前に動いて金稼げよ」
と堀江氏はいつも言っているように私には思えます。何冊か彼の本を読みメルマガも読んでみた感想です。やっぱりどうしても人の心があるようには思えません。何かしらの障害で人の痛みとかを感じない方なのかもしれません。
金を稼げない者を頭の悪いクズだといつも主張していますが、詐欺的手法で簡単にお金を稼いでいても心のないものこそ人間としてクズだと思います。
このように国を思わない方に憧れ、彼のようになりたいと思う若者が減ってくれることを願います。まあ今の若者って本当にしっかりしていて苦労もし、現実的に物を考えられますからホリエモン信者になるほどの馬鹿はあまりいないと思いますけれど。
信者は全員彼の養分。目を覚まそうホリエモン信者!
経済を回して金持ちを増やし日本を豊かにしたい
ここまで彼をディスりまくりましたが堀江氏が「経済を回すことで日本をよくしたい」このような気持ちが彼の中にはあるように思うことは否定できません。
先端技術のあらゆる物に精通していますし、その知識の確かさには舌を巻きます。ただし真意を伝えたり世の中を良くしたいという思いを伝える能力が著しく欠如していて「俺についてこれないやつは馬鹿」みたいな思想だけが人々に伝わります。
もしも本当に彼が日本を良くしたいと思っているのであれば、理解できる人だけ理解できればいいというスタンスから広く世の中に訴えるものに変えればアンチが減り皆協力的になるのにと思わないでもないです。