貧困にNO?インドネシアの借金帳消しカルトUN Swissindoが怪しすぎる。
経済成長著しいが猛烈な格差社会のインドネシア
世界第四位の人口2億6000万人を擁し、経済成長が著しいインドネシアです。
人口ボーナスの恩恵は2030年以降まで続くと言われていてあと10年は余裕で大丈夫そうな国です。
スカルノ、スハルトの独裁時代を終え、1999年から民主化路線に移り経済成長するも格差がとんでもなく拡大することになりました。
2014年のアルジャジーラのレポート動画です。
巨大なショッピングモールで高級な服装で買い物を楽しむ人々と掘っ立て小屋に住む人々の様子を見て取れます。
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こちらは2015年の映像。騒音で住めない線路沿いの土地に勝手にあばら屋を建てて不法に住んでいると思われます。
首都ジャカルタでもこの有様。地方は比較にならないくらい貧しいです。
2016年の世界銀行のレポートによると、人口の8割である2億人が月収3000円に満たない貧困層であり、のこり2割の人間の所得だけが伸び続けている格差社会になっているとのことです。
インドネシア国内だけでなく世界の人の借金を帳消しにしている団体
そんな貧富の差が甚大なインドネシアにおいて人々の借金を帳消しにすることを活動理念とする人物と団体がいます。
この人物が自らをm1(エムワン)と呼ぶUN Swissindo(スイシンド)を率いるリーダーです。
彼は世界中の人々のありとあらゆる負債、借金をこの世から消し去り、全ての人を借金から自由にすることを目的としているそうです。(笑)
彼は世界128家族のトップに君臨し、その全ての金融資産(未公開のゴールド、シルバー、その他の貴金属や財宝)をコントロール。
その枯渇することがないほどの量の金融資産を原資にして世界の借金を帳消しにしているそうです(爆笑)
世界を巻き込み被害者数を拡大させているカルト集団か
2018年2月公開のVICE動画です。
借金帳消しに歓喜する世界中の人々の映像も映し出されます。
m1の活動拠点はジャカルタから約300キロ離れたジャワ島のCirebon(チルボン)にあります。
世界中の信者が借金帳消しを求めてこの地に来るそうです。(旅費も借金してきたのでしょうか?)
カリフォルニアから来たというアメリカ人のおばちゃんは何年も借金やその取立てで苦しんできたそうですが、400ドルの3ヶ月教育を受けて45日後、1500万円ほどあった借金は綺麗さっぱり帳消しされ国税局も接触してこなくなったとわけの分からないことを言っていて、レポーターがドン引きしている様子が面白いです。
実際のm1との対談でm1は我々は人権のためにやっていると豪語。
レポーターが国の金融犯罪局がSwissindoの調査に入っていることを質問すると、「彼らは我々を違法だと決め付けることは大きな間違いで、平和が欲しくないのであれば戦争状態にすることもできる!」などといいます。
レポーターが例えば?と質問すると「何でもだ!核とか?」
とか答えていて私は爆笑してしまいました。
原資は一体どこにあるのか?という質問に対しては適当にあしらって対話は終了してしまいました。ないものは証明できませんからね。
swissindoは貧困ビジネスではないか
借金で首が回らなく、藁でもすがりたい人はこのような荒唐無稽な話にも簡単に騙されてしまうのかもしれません。情弱な人が陰謀論に洗脳されるのと同じメカニズムかもしれないです。
貧困ビジネスである可能性があります。
話の信憑性を上げるためにm1の手下どもが大人数でヤクザファッションを身にまとい、特定人物の借金を帳消しするようにローカルの銀行に脅しをかけていたビデオがユーチューブにありました。
このような手法で多少の人々が本当に借金帳消しになった例があるようです。
ですがほとんどの場合はいくばくかのお金だけ取られて何の変化もない、という落ちのようです。
彼に加担している白人もいるので地元の人を騙すには箔がつき都合がよいのでしょう。
こんな子供を多用した広告っぽい動画を流しておけば、心と使命ある素晴らしい団体であると信じてしまう人もいるかもしれませんね。
政府から徳政令でも出ない限り世の中で借金を帳消しにしてくれるシステムなど存在する筈もありません。