お金が無ければ小さな家に住めばよい。スモール(タイニー)ハウスムーブメント!住宅ローンに縛られるな

2019年7月18日

我々の人生は住宅ローンを支払うために存在するのか

子供は二人いて奥さんは専業主婦。広々としたキッチンで子供のために菓子も手作り。料理も上手でフードプロセッサやらジューサーやら色々な機材を置くのに広いキッチンは必須。

広い庭には犬がいて、夏にはそこでバーベキュー。ゴルフ練習ネットがかけてありちょっとした練習ができる。

広めの屋根裏部屋からは家族全員で天体観測ができる。吹き抜けのリビングにはピアノが置いてあり、娘が夕食後に奏でてくれる。

にぎやかしい夕食の後は書斎兼オーディオルーム兼バーカウンターな部屋でシングルモルトを飲みながら一日の疲れを一人でジャズとともに癒す。

どこの国のおとぎ話ですか!

住宅ローンは毎月毎月払い終えるその何十年後まで月一回必ず支払わねばなりません。恐怖ですね。

支払いが滞り、返済不可能となると家を手放した上に差額のローンだけ残るといういたたまれない現象に陥ってしまいます。

業績悪化による給料、ボーナスのカット、離婚、リストラ、多くを望めない年金等、人生で先の読めないことは多いのに、住宅ローンはまったなしです。

家庭を平和に保つためにはまず住宅ローンを毎月しっかり返さないといけません。住宅ローンの返済ができないと家庭は崩壊するわけです。

AIだ移民だと行き先不透明すぎるこの時代、何十年も住宅ローンに縛り付けられる
ことは「カイジの鉄骨渡り」ばりの綱渡りと言えるのではないでしょうか。

鉄骨渡りでは落ちれば即死ですが、住宅ローン綱渡りは落ちたらそこに地獄が待っているのです。鉄骨渡りより悪質といえますね。

余裕のある人は十分な頭金を入れてローンを組むかキャッシュで住宅を購入するでしょうから、現在住宅ローンを抱えて苦しんでいる人々はほとんど住宅ローン返済のために生きているといっても過言ではないと思います。

3Dプリンター住宅で住宅ローン地獄は解消される!?

雨風を凌げればそれほど大きな家に住む必要はない

スモール(タイニー)ハウスムーブメントは1990年代の後半のアメリカに端を発します。

小さい家の方が経済的でハリケーンが来たりしてもすぐまた建てられます。

そしてリーマンショック、サブプライムローン問題で多くの人が住宅ローンを返済できなくなり、このスモールハウスムーブメントは加速します。

住宅だけでなく、車や家具から電化製品に至るまで何でもクレジットカードなどでローンを組んでしまうローン大国アメリカのアメリカ人達の一部はこれまでの生き方を猛省したのでした。

下の動画で森の中にスモールハウスを建てたジェイさんにかかった金額はわずか5000ドル。50万円ほどです。

50万円は材料費で工賃はジェイさんが自分で建てたのでゼロ円です。

ジェイ・シェーファー氏(Jay Shafer)はタイニーハウスムーブメントのゴッドファーザーと言われており、この運動の立役者の一人です。

ザ・スモールハウス・ブックという2010年に出版された本の作者でもあります。日本のアマゾンでも彼の本を購入できます。

デザインを設計して実際に建てて売っているようです。

施工費をいくら取るのか分かりませんが。

ジェイさんはビジネスとしても勿論重視していますが、日本と比較にならないほど存在するアメリカのホームレスの人々に対して低予算の住宅をなんとか利用できないかとも考えているようです。

イギリスの美人ホームレスの記事

コンテナハウスはどうなのか

木材を使って自分で家を立てるとなると例えキットでも労力は計り知れません。では既製品のコンテナハウスはどうでしょうか。

この動画主の方のように中古の小さいコンテナを購入して内装や電源トイレなど全て自分でやれば格安で家を建てて住むことができそうです。土地があれば。

小さいコンテナ(12フィート)は建築物として扱われないので建築確認が要らず法律的にもお手軽なのです。あまりにもバラック感が出過ぎで、ちょっと本格的に住むには、、、となってしまう可能性もあります。

上の画像のように、もっと大きなコンテナで住居用のものを業者で誂えると全然安くなくなりこの記事の目的である小さい家にお金をかけずに住むということではなくなってしまいます。

しかも夏暑くて冬寒いという問題を解決するために余分なお金がかかります。

三協フロンティアモバイルスペース

千葉県柏市に本社を置く三協フロンティアのモバイルスペースは住宅用ではなく店舗やレンタルスペース向けに展開しています。

ですから住宅の離れとしての勉強部屋や喫煙スペースとしては使用できますが、住宅としての使用は不可です。

パーツを折りたたんで移動したり中古として販売も可能なのでその可能性は広がります。コンテナハウスのように全面鉄板で覆われているわけではなく、人が中に入ることを前提に作られているので居心地は良さそうです。

小さな家に住むのも現実的ではないが土地に縛られることは避けたほうがよい

タイニーハウスムーブメントなるものが世界中に広まっていて住み方の価値観が変わってきています。これからは人生100年時代とも言われることも、世界経済の停滞からも、どのようにこれからの未来が変わっていくかなかなか予測が立てにくいです。

世間を賑わせている年金2000万円問題も、多額の住宅ローンがあればそんなに貯められるわけがありません。

そして、今働いている会社が5年後存続しているかもあやふやな現在で、住宅ローンを抱え一箇所の土地に縛り付けられることは大変なリスクであるとみます。

トヨタですら電気自動車と自動運転の台頭で世界的に車の台数の需要がこれから少なくなっていくとされる近未来においてその存在自体が危ぶまれています。

都会を離れ地方に住むことを選択しないといけなくなるかも知れませんし、更に日本を捨てて世界にでていかないといかなくなる羽目になるかも分かりません。

これからの世の中を死ぬまで無事サバイブするためには身軽でいることもひとつの条件なのかもしれません。

そうやってなんとか生き延びているうちに、タイニーハウスがもっと現実的に誰でも低価格で購入できて建てられる世の中になっているかもしれません。

なんとも夢のない話で息が詰まってきますが、、、。

古い幸福の価値観を捨て去り新しい社会に適応できる人間にならないと生きていけなくなるかもしれません。

米アマゾンがスモールハウスの通信販売を開始

自分で建てるDIYハウスキットがアメリカアマゾンで売られています。

最近の安い家はプレカット工法で建てられており、現場で木材を加工しなくてもよいのです。

プラモデルと言っても過言ではありません。ですから大工でなくても家は建てられます。上の画像のキットは180万円くらいですね。ドアや窓ガラスはついていないとのことですが、200万円で家が建てられれば嬉しい人もたくさんいるはずです。

組み立て説明図はこんな感じ。ワンフロア+ロフト付きの小さな家ですが、一人か二人で住むには充分という方もいらっしゃるでしょう。

これなんかは70万円です。2棟買っても140万円リビングとベッドルームを分けられますね。

これから家は自分で作る時代に突入か

ホームセンターにあるもので小屋が建てられます。小屋作りの指南書。

ツーバイ構法、軸組み構法、ログハウスの建て方など小さい家を建てるノウハウが全て詰まっています。

1冊目に紹介した本には電気や風呂、排水などについては書かれていませんが、こちらの本には生活できる小屋としての全てが書かれています。読むだけでもロマンがあり楽しいです。

住宅ローンや家賃を払うために生きているのだとすれば、スモールハウスを数百万円で建てればもう少し余裕のある人生が送られるのかもしれません。

どうしてもマイホームが欲しいのであればローンを組まずに低予算で自分で建てるという選択もこれからの時代必要なのかもしれませんし、そのようなビジネスが大きくなりもっと手軽にできるようになるかもしれません。

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