ウクライナの大富豪リナト・アフメトフは元マフィアでオリガルヒ

2019年7月9日

ウクライナ・FCシャフタル・ドネツクのオーナーであるリナトアメフトフ氏

ウクライナ・オリガルヒ・リナト・アメフトフ氏は何者か

1966年ウクライナのドネツクの労働者階級に生まれたリナト・アメフトフ氏はヴォルガ・タタール人の血を引いていてイスラム教徒です。

炭鉱で働く父とショップ店員の母のもとで育ち、ドネツク国立大学を卒業。

どのような過程で現在の富を手に入れたかとのインタビューで、ソビエト連邦崩壊後の最初の一年にリスキーなビジネスに投資したことによって原資を得られたと答えています。

オリガルヒは皆このソビエト崩壊の時期にガスや鉱産資源会社が民営化されるときに激安価格でそれらの会社を手に入れ富を構築した人々です。

2010年にマフィアであったAkhat Bragin氏から資金提供があったのではないかと疑われましたが、Akhat Bragin氏からも他の誰からも資金提供は受けていないと否定しました。

最初のまとまったお金は石炭とコークスのトレード、そして誰も買いたくないような物件に投資して得たと証言しました。

ロシアンマフィア源流のオリガルヒ

Akhat Bragin氏からの資金提供を否定したアメフトフ氏ですが、Akhat Bragin氏は若い頃からのメンターであったようです。

貧しい小屋に住んでいたタタール人の少年に知恵を与えてそこから引っ張り出してやったのはAkhat Bragin氏であると村の人々は言っています。

肉屋を営みながら様々な闇の仕事で成り上がったAkhat Bragin氏は最終的にサッカー場で爆弾で殺される1995年までFCシャフタールのオーナーでした。

そして現在はアメフトフ氏がシャフタールのオーナーをしています。シャフタールとともに犯罪帝国も引き継いだと噂されています。

ウクライナ・ドネツクの貧しい村がソビエト連邦崩壊ビジネスチャンスとし稼ぎ方はどうあれ貧困から決別し成り上がっていく血なまぐさい背景があります。

ウクライナ内務省はアメフトフ氏を犯罪組織のボスと公式に認定

認定されたのは1999年の秋のことでした。組織的犯罪の活動内容として、マネーロンダリング、金融詐欺、ペーパーカンパニーの取り扱い、などです。

現在ではその活動はストップしていると報告されています。

ロシア・ウクライナ戦争で世界から一方的に悪者扱いされているロシアですが、ウクライナは汚職天国でこのようなマフィアが暗躍している酷い国であることももっと周知されるべきです。

リナト・アメフトフ氏の総資産額と豪邸

6兆2600億円でブルームバーグのビリオネアインデックスで世界の279位にランクインしています。

ロンドンのケンシントンガーデンで購入したペントハウスのお値段は220億円程。

世界の大豪邸所有者リストはこちら

2013年末に氏のペントハウスのあるマンションに結集してウクライナ問題をなんとかしろ!バイオレンスをストップしろと講義する人々です。

ウクライナの石炭、鉄鋼、熱電の半分を支配し、政治的にも影響力がある大富豪オリガルヒになんとかしろと人々は詰め寄るのでした。

ドネツク一家のゴッドファーザー

というのが知られざる彼のニックネームだそうです。

2005年には殺人及びドネツク地方での組織犯罪の容疑で調査されましたが起訴を避けるためにモナコに逃亡。内務省の経済犯罪部の長官はアメフトフ氏を組織犯罪グループのドンであることを公的に述べました。

しかしユシチェンコ政権になってから起訴が取り下げられ亡命状態にピリオドが打たれました。何らかの司法取引があったのかもしれません。

SCMグループの創業者で国会議員にまでなる

2000年にシステムキャピタルマネジメントグループ(SCM)を創設。グループはウクライナで金融と鉱物産業を牛耳る大企業に成長。

金属、炭鉱、発電、銀行業、保険、通信、メディア、小売行で100近い会社がグループに属しており、巨額の収益を上げています。

2006年、ウクライナ最高議会選挙で地域党から出馬し当選して国会議員となりました。

ウィキリークスはアフメトフ氏が不正選挙、恐喝、脱税で捕まっていた3名の地域党党員の保釈金2億円を支払っていたことを暴露しました。

また氏が所有している新聞で特定の政治家を支持する報道が多かったため批判が殺到しました。

自分のビジネスがしやすいように国を動かすマフィアのボス。ウクライナという国は凄まじい国であります。

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