日本のキャッシュレス化は外貨獲得のためにだけすればよい

2018年12月28日

日本はキャッシュレス化が遅れている、後進国だなどとニュースで耳にします。

後進国だなんて言葉を聞くととてもマイナスナイメージを受けて気分を害してしまいます。

日本でキャッシュレス化が進まない素晴らしい理由

こんな記事の見出しを書くと、最近良く見聞きする日本がいかに素晴らしいかを大袈裟に誇張する番組や

ユーチューブの動画を、日本経済衰退のガス抜きとして視聴率を稼いでいるのではないかと訝しく思う身としては同じ穴の狢ではないかと疑われるかもしれませんがそうではありません。

良いものはよい、悪いものは悪いという姿勢でこれからも金融記事を書いていきます。

前置きが島根県の斐伊川(ひいかわ)のようにそこそこ長くなってしまいました。すみません。

理由1 貯蓄を良しとする国民性。

日本には貯蓄ゼロの世帯がなんと30%もいるとのことですが、世界のほかの国とくらべてまだまだ貯蓄神話は崩れていないと思います。

いつもニコニコ現金払いという言葉も人口に膾炙しています。支払いは絶対電子マネーやクレジットカード!という人は少ないですね。

そのような支払い方をするといくら使ったか把握しにくくなりますし目的に応じて電子マネーやクレカを使う賢い日本人が多いです。

公共料金の引き落とし、ガソリン、航空チケット、通販などではポイント狙いでクレジットカード等を使用し、普段の生活では現金というスマートな方が多いです。

電子マネーもSUICAやPASMOは普段の移動の時には小銭要らずでスムーズ且つ素早く大変便利です。目的型電子マネー。流石です。

このように金銭管理をしっかりできる国民性がキャッシュレス社会を遅れさせています。それは悪いことではありません。

理由2 全国津々浦々に大量のATMがある

銀行や郵便局のATMに加えてコンビニでもATMが使えるため咄嗟に現金が必要になっても23時くらいまで全く困らなくなりました。

一昔前までは銀行などでしかATMは使えず利用時間も限られていましたが、コンビニと提携することによって利用時間も深夜まで延長されました。もちろん手数料はかかりますが。

ATMでお金をおろせば残高も常にチェックできます。

理由3 世界屈指の治安の良さ

私は治安の悪い海外に住んでいたころはどうしても深夜にタバコが欲しくなると、タバコ銭だけ握りしめてわざわざボロボロでホームレスに見えるような服に着替え、命がけで近所のコンビニに向かったものです。

多額の現金をもって街を出歩くことが危険な国はたくさんあります。

そのような国ではキャッシュレスなら便利だと思いますが、日本では現金を排除して完全キャッシュレスにする必要性は見出せません。

列に並んで待つのが面倒というのも、スマホがあるのでニュースや動画なんかを見ながら待つ人が多いですね。

治安の良さに加えて偽札横行の少なさも特筆すべきですね

スマホの普及で急激なキャッシュレス社会に突入しているお隣中国では物の扱いが雑な人間が多いです。

それは紙幣の扱いにも及びます。しわくちゃお札、破れたお札、セロテープなどで補修したお札など数多く出回っています。そのようなお札は下手をすると受け取りを拒否されます。

公共の物を大切に使えない中国人にはモバイル決済がうってつけであります。これなら破壊毀損できません(笑)

アリババとテンセントが主導する中国のキャッシュレス事情と問題点

スマホを使っての商取引決済がモバイル決済です。

日本ではおサイフケータイやアップルペイがモバイル決済に当たりますがそれほど普及しているとは思えません。

中国がモバイル決済を主軸にキャッシュレス社会を突っ走っている現状を見る前に、中国の経済発展の軌跡を超ざっくりおさらいしてみましょう。

中国で市場経済化への足がかりとした「改革開放」政策が取られたのが1978年。経済特区が設置されたのもこの年です。

その後徐々に言論の自由も開放され1989年に天安門事件が起きてしまいます。

1992年以降江沢民がさらに改革開放を推し進め急激に経済が発展していきました。

そして中国がGDPで日本を抜いたのが2010年。

中国の携帯電話サービスは1995年に始まっていて、スマートフォンの普及とかぶっているところがあり、日本のようにポケベル⇒PHS⇒携帯⇒スマホという流れでは
なくいきなり携帯、スマホとなったことでモバイル決済が盛んということでしょう。

アフリカケニアのキャッシュレス・エムペサ

阿里巴巴集団 (アリババ・グループ・ホールディング)が扱っているのがアリペイ。騰訊控股 (テンセントホールディングス)のものがウィーチャットペイです。

両者共にスマホのQRコードを決済に使っています。

あまりにもキャッシュレスが浸透しすぎて、最近の上海など中国都市部では現金お断りのお店もどんどん増えています。

スマホを持っていない貧困層やスマホ操作のできないお年寄りだと買い物ができないことになってしまいます。

高級店ならいいですが、安い食料を扱うような店でもキャッシュレス化すると困る人は大勢でてきます。

ですからキャッシュレスは弱者切捨てともいえます。

キャッシュレス化90%の韓国。それがどうしましたか?そこまでメリットがないキャッシュレス化

韓国の方が日本をキャッシュレス後進国といっているとか。

韓国政府がクレジットカードを決済手段として推奨した結果、韓国は世界でもトップのクレジットカード大国となりました。

政府が押した理由はお金の流れを掴んで脱税を減らすこと。

これは世界どの政府も同じだとは思います。それに加えて犯罪がらみのアングラマネーの一掃。

みずほ総合研究所によりますと、韓国ではノンバンクの家計向け貸出が2009年頃から年々増加しており家計のデフォルトリスクも高くなってきているとのことです。

クレジットカード破産は昔アメリカで社会問題となりましたが、お隣韓国でもそれに近いものはあるのだろうと推測します。

キャッシュレス化は韓国国民の為になっているとは思えません。

小銭いらずで決済も素早いこともメリットの一つにあげられますが、これから人口がどんどん減っていく日本に素早さは必要でしょうか。

高速道路での料金所待ちはETCで解決済みですし、自動運転の技術が更に進めば車の移動中に仕事や読書などできるようになります。

スーパーやコンビにのレジ待ちは無人化で解消予定。

飲食店での行列もスマホで時間を楽に過ごせるので苦痛ではありませんよね。

もうスピードに拘らなくて良い時代になるのです。

ではなぜ日本政府はキャッシュレスを猛烈に推奨しているのでしょうか。それは税金をきっちり管理できるからでしょうね。

キャッシュレスだと現金決済と違いデータが残りますからね。

しかし最後の1円まで補足される管理社会っていかがなものでしょうか。

お店側のキャッシュレスのメリットはある

飲食店をはじめとする様々な形態のお店ではレジの作業が簡略化できますし、現金を扱わないのでレジ締め作業もしなくてよいし精算が合わないということもないので生産性があがりますね。

先日現金が使えない居酒屋に行ってきましたが、オーナーは雇われオーナーで金銭管理はしないでそのまま本当のオーナーのところに全てのお金が流れます。

つまりお店のお金を持ち逃げ!が絶対出来ません。

キャッシュレス決済オンリーにしておけば、技術はあるけど人間的・金銭的に信用できない人物にもお店を任せることができますね。

2017年の国別訪日人数ベスト4

2017年に日本を訪れた外国人は合計で約2800万人。

国別ベスト4は1位中国2位韓国3位台湾4位香港でした。

このベスト4で全体の約75%を占めています。

台湾は日本と同様あまりキャッシュレス化が進んではいません。

ですから東京オリンピックも勿論そうですが、そのようなイベントが無くても多く来日してくれる中国、韓国、香港から外貨を少しでも多く獲得するために、日本は外国人に特化してキャッシュレスでOKな国作りをするべきです。

謂わばインバウンド型キャッシュレス社会です。

日本人のキャッシュレス化は各自が不利益を被らないように勉強しながらゆっくりでいいのではないでしょうか。

お隣韓国のように急激なキャッシュレス化で国民が今よりもっと借金漬けにならないことを願います。

日本でもペイペイやラインペイなどソフトバンク系のスマホ決済も台頭してきていますが、早速不正利用がおきていますし、
ソフトバンク自体の危うさも問題になりかけています。

究極のキャッシュレスは体内にチップを埋め込むこと?

アメリカはウィスコンシン州にあるスリー・スクエア・マーケットという会社が同意した従業員に対して手の甲(人差し指と親指の間)にチップを埋め込み、会社のドアを手をかざして開け閉めしたり自動販売機から商品を手をかざすだけでキャッシュレスで購入できるようにしたそうです。(ニューズウィーク2017年8月)

ハッキングや人体への影響が懸念されているそうですが、私が最初にこのニュースを見て思ったことはそんなことではありません。

スリースクエアマーケット社に侵入してパソコンや自動販売機の中身を全て盗み出したければ社員の手首を切り取ればよいということに事実上なってしまいます。

凶悪犯罪大国アメリカでは十分起こりえることです。

銃で脅され会社のカギを要求された場合、カギを差し出せば命までとられないかも知れません。

しかしカギがチップであれば差し出したくともできません。

命はとられないかもしれませんが手首は失ってしまいます。

このような恐怖に陥らないためにも体内にチップを埋め込むことはお勧めできません。

このように見てきた結果、完全なる監視社会が政府であり世界政府の目的である疑いが晴れません。

キャッシュレス化がディストピアの入り口とならないことを心より願います。

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