ソフトバンク経営危機?有利子負債を完済で倒産を回避できるか

2020年4月14日

ソフトバンクが行った海外大型買収の復習

2013年アメリカの携帯電話会社スプリント・ネクステル・コーポレーションを216億ドルで買収。日本円で約2兆円。

経営不振でスプリントはTモバイルUSとの合併に乗り出すものの頓挫中。

ソフトバンクグループにとってスプリントは完全にお荷物となっていて有利子負債の大部分はこのスプリントのものとなっています。

同じく2013年携帯端末卸売業のアメリカブライトスター社を完全子会社化。

ブライトスター社の創業者はマルセロ・クラウレ。

彼は現在スプリント社のCEOをしています。またソフトバンクグループのCOO(最高執行責任者)も兼任しています。

2016年、スプリント買収を超える約3兆3000億円で買収したイギリスの半導体設計大手アームホールディングス。

パソコンではなくスマホやタブレットに使う半導体や最近では自動車の自動運転に使われる半導体でも躍進しています。

しかし設備投資と人員増員を急激に拡大させすぎて赤字をだしているそうです。

ソフトバンクグループの投資して拡大していくスタイルがアームにも適用されている状況。

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ソフトバンク、ボストン・ダイナミクス社買収

2018年アメリカのロボット開発会社ボストン・ダイナミクス社買収。

この会社は軍事用ロボットの研究開発をしていて、国防高等研究計画局(DARPA)からの資金的後ろ盾もあった企業です。

アメリカの軍事に関わる会社をソフトバンクが買収できたなんて驚きです。

米軍はもう一段階上の研究に移行したのでボストン・ダイナミクス社は用済みということなのでしょうか。

2016年にまずグーグル社が買収しており短期で利益がでないという利用で売りに出していたのをソフトバンクが買ったことになります。

グーグルが捨てたものを拾ったというのも不安材料です。

AIやロボットはこれからの時代を担う花形産業ではありますが、それでお金を稼ぐのは大変難しいのです。

同社のロボットSpotMiniは竹中工務店の建設現場で実験的な使用を現在実験的にしている初期段階です。実際に何か作業をしているわけではなく現場内を動き回ってモニタリングのみしているようです。

アリババやファーウェイ、ZTEなど中国企業との結びつきが強いという懸念

中国IT大手アリババグループホールディングの筆頭株主はソフトバンクです。

2000年に孫正義氏がちょっと会っただけで20億円投資したそうです。勿論投資した相手はアリババグループの会長ジャック・マー氏(馬雲)。

マー氏はソフトバンクグループの取締役でもあります。孫さんもアリババの取締役をしています。

winwinの関係を誇示するようにポーズを取るジャックマー氏と孫正義氏

ソフトバンクグループは2016年に4%売却しましたが現在もアリババの株を約30%ほど持っています。

アメリカのファーウェイ包囲網に適切に対処できるか

アメリカとファイブアイズ(イギリス、カナダ、オーストラリアニュージーランド)の国々によるファーウェイ包囲網が益々強くなっています。

ファーウェイ、ZTEの通信設備機器の導入に関してはソフトバンクは以前からしています。

NTTドコモと楽天はこの2社とは取引がなく、KDDIは一部ZTEの製品を使っている可能性があると回答しています。

ソフトバンクは今後政府の方針に従い、中国製品からヨーロッパ製品へのシフトをしていくことになっています。

ファーウェイが取引している日本企業は約80社ありそのうちで大きい企業は京セラ、ジャパンディスプレイ、パナソニック村田製作所、住友電気工業です。

携帯会社だけではなくファーウェイ使用禁止は国内産業にも大きな打撃を与えることになります。

いずれにせよソフトバンク経由で様々な情報が中国に筒抜けている可能性は否めません。

アームジョイントベンチャーArm China VCが中国で事業開始

2018年5月に中国でアーム49%、中国の投資家が51%出資してジョイントベンチャーが立ち上がりました。

つまりイギリスの半導体とアメリカのロボット技術もソフトバンクを通じて中国に流れることになります。

電気自動車会社テスラも中国で工場を建設しています。

こうなると中国に今後重要になってくる全ての分野の先端技術が集中してしまうことになります。日本人としては非常に嫌な気分になります。

加えて中国はAI2030という国家戦略を打ち出しており2030年までにAI産業で世界のトップに躍りだすとしています。

サウジアラビアジャーナリスト殺害事件とムハンマド皇太子の関与

毎年10月にサウジアラビアの首都リヤドで開かれる経済投資フォーラム(フューチャーインベストメントイニシアチブ)別名砂漠のダボス会議の2017年の様子です。

左の白髪女性はIMF(国際通貨基金)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事。彼女は時期ヨーロッパ中郷銀行の総裁になることになりました。

孫さんはムハンマド皇太子の隣と最上級の席に陣取っています。

2018年は孫さんは会議で講演予定でしたが、サウジアラビア政府に批判的だったジャーナリス、トジャマル・カショギ氏殺害事件を受けて講演も出席も土壇場で中止しました。

先ほど大阪で開かれたG20にこのムハンマド皇太子も来ており世界から批判の声が上がりました。

ムハンマド皇太子の事件への関与も取り沙汰されるなか、フォード、JPモルガン、ウーバーなどのトップが会議への参加を取りやめました。

事件が与えたサウジアラビアの悪い印象をみな被りたくないわけです。イスラム圏の情報やニュースが極端に入ってこない日本においては諸外国ほどマイナスの印象はつきにくいとは言えますが。

2017年の砂漠のダボス会議で場所を変えても皇太子の隣に座る孫氏。

スターゲストととして呼ばれていたようです。

ムハンマド皇太子の向かって左に座る女性はオンラインメディアハフィントンポスト(現ハフポスト)の創設者アリアナ・ハフィントン氏。

彼女は現在自分が起こした企業スライブグローバルのCEOをしています。一体何をやりたい会社なのかホームページを見ていても良くわかりませんけど。

ソフトバンク決算によるとソフトバンクビジョンファンドの増益が凄まじい!

話それましたが、ソフトバンクグループのソフトバンクビジョンファンドはサウジアラビアの公共投資ファンド(PIF)から合計10兆円もの出資を受けています。

ブルームバーグを筆頭にCNNやニューヨークタイムズなどのメディアも参加を見送った未来投資イニシアチブ会議。孫氏も参加中止を決意せざるを得ませんでした。

11月に発表されたソフトバンクグループの2019年3月期中間決算は
売上高  4兆6539億円(前年比プラス6%)
営業利益 1兆4207億円(前年比プラス62%)

増益62%ですが、そのほとんどはソフトバンクビジョンファンドによるもので国内の通信事業からは1%の利益しか出ていません。

ソフトバンクとヤフーが共同開発のQRコード決済ペイペイの不正請求問題

キャッシュレス化を進める理由をインバウンドでの取りこぼしがないように政府は2020年東京オリンピックまでに~とか2025年大阪万博までに~とか言っていますが、一番の目的はやはり税金をしっかり取ることでしょう。

そのためのマイナンバーというのもありますし。

ここに来てキャッシュレス化が加速していきそうです。

ソフトバンクとヤフーが共同開発したQRコード決済システムペイペイは過激なキャンペーンを打って浸透しそうですが、不正請求問題も沸きあがっています。

この問題は時間とともにセキュリティーも強化され鎮静化しそうであります。LINEペイもソフトバンク傘下ですしキャッシュレスでは国内では一歩ソフトバンクがリードでしょうか。

携帯のソフトバンク上場での公募価格割れ

すでに上場しているソフトバンクグループの子会社携帯ソフトバンクが上場するのは親子上場といいます。

上場による資金調達額は2兆6000億円と日本史上最高額となります。

因みに2位はNTTの上場で2兆2000億円です。1987年(昭和62年)のことでした。

その2兆6000億円は先ほど述べたソフトバンクビジョンファンドに使われると予想されています。

さて2018年12月19日、上場日。公募価格は1500円で初値はそれを超えるか注目されていましたが、結果は1463円。

今回のIPOは証券会社も必死になってソフトバンク押しをしたらしく当選確率も1.1倍で多くの人が当選し、当日を迎えて落胆したことになります。

上場間際の12月6日に国内約3060万回線で4時間半にわたり通信障害を引き起こしたことも数ある不安材料に加えて公募価格割れに繋がったと思われます。

上で述べたように国内通信業からは1%の利益しかでておらず、上場で得たお金は全てソフトバンクビジョンファンドにつぎ込まれるのであれば携帯ソフトバンクに投資する意味は非常に薄れてしまいます。

有利子負債15兆円をソフトバンクははたして完済できるのか

ソフトバンクの2018年時点の有利子負債は13兆から18兆円の間で各メディアに報じられています。

売り上げを豆腐のように一兆二兆と数えられるようになる!と宣言していた孫氏ですが、負債も同様に数えられるようになってしまいました。

もちろん資金調達して投資して利益も雪ダルマ式に増やしているので悪いとは言えません。

そしてアリババ株を全て売れば有利子負債もゼロになるという可能性もあります。

ですが携帯や通信など実業からの利益で成長するのではなく、投資で利益を出す投資会社になってしまっています。

投資や買収をし続けないと会社の存続が危ぶまれます。

すでに自転車操業状態といえるのかもしれません。

トヨタはソフトバンクと組んで正解なのか

2018年10月4日トヨタとソフトバンクがモビリティーサービス(自動車の自動運転など)で業務提携することを発表しました。

トヨタは業績が良いにもかかわらず、これからの自動車業界がカーシェアリングの普及や自動運転が発達してくるようになり一寸先は闇と危機意識をしっかりもちこれからに備えようとしています。

さすがトヨタです。

一方これまで見てきたようにソフトバンクは危機感というよりも正に危機に面していると言えます。

この提携を機にソフトバンクは巻き返しを図ることができるのか、それともトヨタのお荷物になってしまうのかまだまだ孫正義氏とソフトバンクグループの動向から目が離せません。

追記:トヨタがNTTとスマートシティーで業務提携

2020年3月トヨタとNTTはスマートシティーの実現を目指して協業関係を結び資本提携すると発表しました。

本来であれば以前から業務提携しているソフトバンクとの連携を更に強化するのが筋ではないでしょうか。しかしトヨタがそうしないでソフトバンクのライバル会社NTTと組むということは何をか言わんやです。

携帯ソフトバンク、ヤフーBBの解約でトラブル頻発

先日ヤフーBBをなんとか無事解約できたのですが、手続きが煩雑で最悪でした。

ウェブで完結できると思っていたのですが、あちこちたらいまわしにされて面倒なページをいくつも観覧させられた挙句、電話で解約手続きしてくれとされ、ブチギレそうになりました。

しかし今度は電話にかけても繋がらず日を改めましたがやっぱりつながらず、相当しんどい思いをしてなんとか処理することができました。本当に不親切極まりないです。

携帯のソフトバンク解約でも不当に料金を請求されたりとのトラブルをネットで探すと山ほどでてきます。

IDやらなんやらを紛失してしまったかたは本当に解約手続きがヤフーBBでも携帯でも大変困難なものとなります。

わざと解約しにくくして、隙あらば不当に料金をちょろまかそうというお達しが上からでているに違いありません。

他のキャリアも同様かもしれませんが、ストックビジネスのいやらしさをソフトバンクで私自身も味わっていて、この先政府主導の料金引き下げ問題に対してどのように対応するのかも見物であります。

法人税を払わないソフトバンクは反日企業なのか

ソフトバンクのCMが反日的であると問題しするひとも大勢います。

彼らの主張は犬が主人公で日本人をバカにしている、白洲次郎氏を馬鹿にして白い犬の名前が白戸次郎、妻の正子は白洲正子と一致、人々が犬の肛門からでてくるCMは完全に韓国の立場から日本人を馬鹿にしている、などです。

そのような反日的な意図がソフトバンクにあるかないかは置いていおいて、ソフトバンクが法人税を合法的に支払っていないのは事実であります。

色々な手法を駆使して租税回避をしているそうです。

18年3月期の決算で連結純利益が1兆円超えであったにもかかわらず、同期の納税申告では課税されなかったので法人税0円ということになっています。

2019年10月1日には消費税が導入され国民の大きな負担となるわけですが、大企業であるソフトバンクが合法とは言え税逃れをしている事実は日本社会に貢献する気はないと言っているに等しいと思います。

こんなことではCMの件やソフトバンクの携帯電話でユーザーに不快な思いをさせている件も含め反日企業と避難されても言い訳ができない状況にあるといえるでしょう。

法人税逃れをしている大企業はソフトバンクだけでは全くありませんが、株主と自分の利益のみを追求する結果が合法的租税回避という行為に繋がっているに違いありません。

アメリカのタックスヘイブン・デラウェア州

ソフトバンクグループ2019年4月個人向け社債5000億円分発行して資金調達

携帯ソフトバンクの上場で懲りた個人投資家の方は絶対に買わないでしょうし、機関投資家から資金調達できないので個人の皆さんどうか宜しくお願いします!と言っているように聞こえてしまいます。

ソフトバンク9434は一度も公募価格1500円を超えないまま2019年4月現在まで下がり続けて1200円台にいます。(2019年10月現在は1400円台後半)

反対にソフトバンググループの株価は今年1月から上がり続けています。

4月12日にはITバブル時代以来の最高値をつけました。(1万1475円)

※2019年10月現在は4000円台前半。わずか半年で半分以下になっています。

2020年3月保有資産4兆5000億円売却、上場廃止も検討

2020年3月には3700円台にまで下がり、ソフトバンクGは4兆5000億円の保有資産を売却、それを受けてムーディーズ・ジャパンがソフトバンクGを2段階格下げしました。

中止になりましたが、一時は上場廃止も検討されたということです。検討された理由を推測すると債務超過に加えてヘッジファンド(エリオットマネジメント等)と協議したとのことからマネジメント・バイアウト(MBO)の可能性があります。

アメリカライドシェア・ウーバー上場ソフトバンクが筆頭株主

アメリカウーバーテクノロジー社が5月に上場することが決まりその筆頭株主がソフトバンクグループであることが判明しました。

日本では規制があるためウーバーを利用すると一般人ドライバーが送迎にくるということはありません。

しかし出前の配達をするウーバーイーツは徐々に全国に広まりつつありますね。

こんな会社の筆頭株主とはソフトバンクビジョンファンドのなせる技ですね。

ソフトバンクグループはもう完全なる投資会社になっていますね。

2019年5月10日ウーバー上場するもIPO価格を下回る

ウーバーは10日にニューヨーク証券取引所に上場しましたがIPO価格である45ドルを下回る41ドルで取引を終えました。

アメリカで成功し世界50カ国以上で運営されているウーバーですが、日本ではウーバーイーツが少し活躍している程度で苦戦しています。ローカルのタクシー運転手を駆逐するウーバーは世界で問題を起こしていますね。

アメリカウーバーだけではなく中国の配車アプリ関連企業2社(Kuaidi Dache、Xiaoju Kuaizhi)シンガポールの配車アプリ企業Grabにも投資しています。

コロナウイルスで苦戦しそうな企業です。

12兆円規模のビジョンファンド2号の資金を従業員からも集めるソフトバンク

ビジョンファンド2の鍵はサウジアラビアが投資してくれるか否かに大きく依存しているところですがまだその意思は確認されていません。

それでソフトバンクグループの従業員にもファンド2に投資させようとしています。最大で200億ドルの融資を従業員(孫氏自身も含む)にすると発表しました。

ソフトバンクグループの従業員は75000人ほどいますから、一人当たり100万集めると750億円になります。絵に描いた餅ですが。

サウジアラビア政府系ファンドはビジョンファンド2号に出し渋りか

2019年9月17日のブルームバーグによりますと、サウジの政府系ファンドであるパブリックインベストメントファンドはビジョンファンド1号の利益分だけ再投資するという消極的な投資になる可能性があることを伝えています。

更にアブダビの開発公社も1号ファンドの投資の3分の2に留める方向で検討しているそうです。

中東は「前回投資分と利益をそのまま上乗せてもう一回ベットだ!」とはならなかったようです。これはかなり悪いニュースと言えますね。

前回の超大口のファンドが投資してくれないとなるとこの2号ファンドが前回と同等の10兆円を獲得することは絶望的と言ってもよいのではないでしょうか。

この流れになることが確定して孫さんはなりふり構わず社員からも資金を集めていたのかもしれません。

グーグルで社員食堂のコックをしていた人がグーグル株を社員に勧められ購入し億万長者になりました。

このようなことがソフトバンクグループでも起こりうるとは思いますが、紙くずになる危険性もあります。社員さんとしては相当悩ましい案件であると思われます。

ソフトバンクが倒産すれば元も子もありませんが。

ビジョンファンドで100億ドル投資しているWeWorkが大迷走中

WeWorkやばい!などという検索ワードが急上昇していますが、イコールソフトバンクやばい!です。

WeWorkはニューヨークに本部があるコワーキングスペースの会社ですが、世界の都市部の中心地に店舗を構えているだけでハイテク企業ではなくただの不動産業だとみなしている人もも大勢います。

堀江貴文氏もWeWorkが東京の一等地に内装にも拘って金をかけて建物を作りどうやって儲けているかわからないと仰っています。

2019年9月共同創業者のアダム・ニューマンがCEOから降りIPOも延期となってしまいました。IPO直前でニューマン氏が自分の株を売り払って7億ドル獲得したことも投資家たちをドン引きさせました。

自社ジャンク債でも利益を上げたとされるアダム・ニューマン氏。企業価値が一時47ビリオンドルありましたが、意図的に上げられたものでしょう。投資家だけが損をして創業者周辺とジャンク債などを扱う金融屋だけが儲かるビジネスモデルなのでしょう。ほとんど詐欺ですね。

自社の建物も持っていますが、長期でリースした物件を短期で貸し出すビジネスは回収に時間もかかりますし、不景気時は利用する客自体が減るということできちんと利益が得られるビジネスモデルではないと収益も企業評価もだだ下がりしています。

ブルームバーグも「WeWork崩壊。何が間違っていたのか」というタイトルの動画をユーチューブでアップしています。

動画内のWeWorkに関する主な内容は

●IPOを延期したので資金が調達できず来春には資金が底をつくかもしれないこと。

●アダム・ニューマン氏が多くの親族を会社に入れていたり、自分がオーナーである物件の家賃WeWorkから徴収していること。

●アダムが従業員を深夜に及ぶパーティーに参加させていたこと。

●創設以来9年で一度も黒字になっていないこと。

などです。

ここ最近はソフトバンクやばい関連の記事やニュースをかなり多く見かけるようになってきました。WeWorkのような会社に投資してしまうのは、同じ手法で儲けようとしている現れでもあるように感じます。

WeWorkにソフトバンクグループは結局1兆円を投入して救済することを決定。倒産カウントダウンか。

孫さんはWeWorkがこれからも伸びると判断しての追加融資のようです。

自分の金儲けにフォーカスしていたアダム・ニューマン氏は決議決定権なしで取締役会に参加するとのことです。

世間的には先行きに暗雲垂れ込めれる企業 WeWorkに資金を投入することで近い将来の運転資金ショートは免れたわけですが、これはただの企業延命措置なのではないかと疑う株主も大勢いることでしょう。事実ソフトバンクGの株価は下がっています。

そしてついに孫正義氏とアダム・ニューマン氏はWeWorkの企業価値を短期間に著しく低下させたとして株主が提訴するという事態にまで発展してしまいました。

こちらもコロナウイルスの影響でコワーキングスペースは世界的に壊滅状態となります。みなリモート出社になっています。

みずほフィナンシャルグループが仲介してソフトバンクがLINEを買収!?

週刊文春10月10日号に出ていました。韓国企業なので韓国にルーツがある孫さんは買いやすいのでしょうか。韓国のムン・ジェイン大統領と会談したという話もあります。

11月13日にヤフーとLINEが統合を交渉しているとのニュースが流れ、14日にはLINEとヤフーの親会社であるZホールディングスの株価が急騰しました。

ソフトバンクグループのメインバンクはみずほフィナンシャルグループです。ソフトバンクビジネスに桁外れの金額を投入しています。最近では楽天の業績悪化のニュースもでていますが、楽天のメインバンクもみずほです。

こうなってくるとみずほ銀行自体の存続が危ぶまれるのではないでしょうか。

2017年みずほ銀行はソフトバンクと合弁でAIスコア・レンディングというフィンテックサービスを開始しています。中国人の個人が信用スコアリング数値を持っていますがそれと同じようなものです。

スマホで質問に答えればその人の信用度が数値化され、ビジネスを始めるためのお金を用立てできたり、単に借金できたりするのでしょう。

上記した英国アームを買収する際にみずほ銀行は1兆円融資しているそうです。そのほかにいくら融資しているのかは不明ですが、ソフトバンクがコケるとみずほも一緒にコケることになりそうです。

孫社長15年ぶりの営業赤字で投資の失敗を認める

「今回の決算はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字で、まさに台風というか大嵐という状況だ」となにかフザケているというかやけくそのようなコメントで赤字決算を発表しました。

WeeWorkへの投資で巨額損失をだしてしまったことに対して「私自身の投資判断、それがいろんな意味でまずかった。大いに反省している」と述べましたが、投資家から笑って許されることなどあり得ないでしょう。

15年ぶりの赤字というのは明らかな異変であり、今後どう舵をとっていくのか、そもそも今後などというものが存在するのか根本から問われています。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドが投資しているOYOの雲行きも怪しくなってきた。

インドのホテルチェーンOYO Rooms(オヨルームズ)の創業者リテッシュ・アガーウォール氏(26歳)

ビジョンファンドが1000億円このオヨルームズに投資しています。

2019年春頃から日本でも大々的に活動をはじめています。

ホテル業に関してはAIを使って最適な価格を設定するということでOYOに加盟すればOYO側が用意したシステムを無料で使えたりするようです。

今あまり稼げていない、もっと稼ぎたいと考えている弱小ホテルオーナーにOYOの営業は猛攻をかけているようです。

加盟するならばホテルの名前の先頭にOYOを入れないといけません。

お金に物を言わせ予約サイトにも力を入れるとOYO側は公言していて、じゃらん、トリバゴ、楽天トラベルなどのホテル予約サイトに10%のマージンを払わなくてもよくなるかも!と加盟店を釣っているようです。

ホテルオーナーに不利な契約内容であって儲からないという不満が表に出つつあるようです。

そしてOYO LIFEという賃貸物件を借り上げて又貸しするビジネスも日本で転換していおり、メリットはスマホ一つで店舗に行くことなく簡単に契約でき敷金も礼金もないようですが、かなり割高とのことで借り手側からも悪評がたちつつあります。

単なる一賃貸不動産会社として国内の業者と争いながら一定のシェアを持つようになるかもという程度で、それだとビジョンファンドが1000億円も投資した意味がありません。

WeeWorkと同じ臭いがします。そうであれば今後OYOもOYOLIFEも本格的にこけていくのかもしれません。

AIを使用しているとのことですが、コンサートやスポーツなどのチケットでAIが適正価格を決めるダイナミックプライシングが始まっています。

これによって法外なチケットの転売なども抑制できるとのことですが、チケットは参加者全員に席は違えども楽しむものは同一のものが提供されます。

ホテルの部屋は立地も部屋の広さも設備もそれぞれ異なるわけですし、もともとの価格がバラバラですし、皆ネットを見て各々のプランに合わせて予約をしていて誰も困っていません。

ライバルホテルより1円でも安くして顧客を大量に確保するのでしょうか。AIを使う理由とメリットがあまり明確でないような気がします。

コロナウイルスの影響で国内でもホテル業界が瀕死の状態です。旅行自体が成立していない世の中で新興企業はアフターコロナまでもつはずがありません。

犬の歩行代理マッチングアプリ会社Wagへの投資失敗

ウォール・ストリート・ジャーナルによると2018年にソフトバンクVFはワグに330億円投資し50%弱の株式を得たが2019年12月、その株式を全て売却したとのことです。

犬の飼い主と散歩をしてくれる人をマッチングするアプリを開発した2014年創業の新興企業です。ペット版ウーバーのようです。

散歩を請け負ったバイトが犬を逃してしまったり、家でくつろいで実際には散歩させていなかったり、いうことを聞かないから殴ったりとトラブルも絶えないようです。

このワグ・ラブズという会社は経営状態もかなり悪化しています。ソフトバンクVFも損切りせざるを得なかったのでしょう。

衛星通信会社ワンウェブ自己破産

人工衛星を安く量産して世界のネット環境が悪い地域にもインターネットなどのサービスを提供しようとしていたワンウェブが自己破産しました。

ワンウェブの詳細はこちらに書きました。

2020年4月7日のフォーブスのインタビューに対して孫氏はファンド運営には問題はないものの投資している88社のうち15社は破産すると答えました。

15/88は実に17%です。こんなので運営に問題ないわけがないと思うのですけど。

ユニクロ柳井氏がソフトバンクグループの社外取締役を退任

退任の理由を本業に専念したいということらしいですが、悪いことばかり重なっているこのタイミングでの退任は柳井氏がソフトバンクを見限ったと捉える人もいます。その真偽がどうであれ、これもマイナス要素の一つと言っても過言ではないでしょう。

ハイエナヘッジファンド・エリオットマネジメントに目をつけられてしまった

破産寸前の会社に投資して儲けるいわゆるハゲタカファンドであるヘッジファンドがエリオットマネジメントです。

2001年にアルゼンチンがデフォルトし大儲け。コンゴ共和国の汚職ネタでもイギリス・アメリカ両国も巻き込み濡れ手に粟。その他にもペルー、ザンビア、ギリシャなどの国々もハゲタカ・ハイエナされ国家資産などをエリオットマネジメントに差し押さえられました。

そんな国家や人類の敵のようなヘッジファンドにソフトバンクGは2020年2月に30億ドル分の株が買われ少し値上がりしています。こんなものが安心材料なのでしょうか。

2012年に倒産した三光汽船の再建はエリオットマネジメントが行っています。

エリオットマネジメントは韓国サムスンをだしに韓国政府をISD訴訟。ISD条項を盾に敵政府を訴えて賠償金を騙し取るための株購入とも考えられるわけです。

そうすれば近い将来日本政府がエリオットマネジメントからソフトバンク経由で訴えられ我々の税金が差し出される可能性もあります。

巨額赤字1兆3500億円発表

2020年4月13日にソフトバンクグループは当年の3月期の経常利益が1兆3500億円赤字になると発表しました。

これからおおよそ1年をかけて合計4兆5000億円分ほどの資産を売却して経営を立て直す方向だということです。

中国の自動車会社BYDと定形して月3億枚のマスクを無利益で供給するとしている孫氏ですが、そんなことより経営をなんとかしろよと思う株主や社員の方が多いのではないでしょうか。

AI、ロボット、医薬品関係の投資が多くそれらの先行きは悪くないでしょうが、自動車、スポーツ、不動産、旅行関係の投資はコロナウイルスの影響で大打撃を受けること不可避です。

ソフトバンクの社外取締役から辞任する人々

2017年9月、機械モーター製造会社日電産の永守重信がソフトバンク社外取締役から退任。投資会社になってしまったソフトバンクと反りが合わなくなった可能性が指摘された。

2019年12月、ユニクロの柳井正氏が自分の事業に専念することをを理由に社外取締役から退任。

2020年5月、アリババ創業者のジャック・マー氏がソフトバンク社外取締役を退任。マー氏はアリババの会長も2019年に退いており今回の辞任も本人の意向であるという。

ソフトバンク倒産・破綻をキーワードにしている大手ウェブサイトやニュース会社

ソフトバンクが倒産したら日本はどうなるのか プレジデントオンライン

ソフトバンク、ウィーワーク投資失敗のつけ ロイター

ソフトバンクのビジョンファンドは詐欺的  ボナ・ファイダー

その他ユーチューバーの方々もソフトバンクの倒産の可能性について伝えています。

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