FRB(連邦準備制度理事会)の歴代議長とその経歴など~パウエル1年もたず解任か

2018年12月23日


ジェローム・パウエル氏がFRBの16代目の議長に2018年2月になって間もないのにもう解任とか取り沙汰されています。

FRBの歴代議長について述べる前にFRBについてもしっかり言及せねばなりません。

まずもって、、、

FRBが歴とした政府機関なのか民間企業なのか

という問題についてです。

FRBは確かにアメリカの金融システムをコントロールしています。

しかし誰へも説明義務を持たず、予算もなく、また監査もなく、FRBが行うオペレーションを監督する権限を誰ももっていないという奇妙な状況にあります。

FRBは民間企業ですが、そんなことを言えば日銀だってそうです。ですが、日銀の株の50%以上を日本政府がもっていますから、上記したような奇妙さはないわけです。

アメリカ政府はFRBの株をもっていないのでFRBに対して何も口出しできないのです。

とは言えトランプ大統領はFRBの金融政策を批判しています。

もしFBRがちゃんと仕事をしていたら(していないのだが)株価も5000~10000ポイントは現状よりよいだろうし、GDPも3%台ではなくインフレなしの4%台だろう。量的引き締めはよくない。正反対のことをすべきだ!

2019年4月14日のツイートより。

と吠えています。

トランプ大統領の金融資産はこちら

歴代FRB議長16人とその政策や育ち

【初代FRB議長 チャールズSハムリン】

ハーバード大卒。アイリッシュ系イギリス人の母とマサチューセッツ州で石炭ディーラーをしていた父のもと生まれる。

二期に渡り財務長官の補佐官を務めた後初代FRBの議長に選出された。

【2代 ウィリアム・P・G・ハーディング】

アラバマ大卒。
First National Bank of Birminghamの頭取であったが2代目のFRB議長として選ばれた。

【3代 ダニエル・R・クリシンジャー】

シンシナティー大卒。
オハイオ州マリオンの市の法務官として働いていた。1904年と1906年に民主党の代議員を務めた。

City National Bank of Marionの副頭取であった。その他数社の頭取や副頭取を務めた。
1923年に3代のFRB議長に選ばれる。

【4代 ロイ・A・ヤング 】


8歳から銀行のメッセンジャーとして働き、1913年にはCitizens National Bankの副頭取となった。

【5代 ユージン・メイアー】


イエール大学卒。
卒業後、投資銀行であるラザードリミテッドで働く。4年で退社し投資家として大成功する。

ワシントンポストを買収する。1930年から1933年まで5代議長。

【6代 ユージン・R・ブラック】


ジョージア代卒。
1921年アトランタトラストカンパニーの社長に就任するまでは28年間弁護士。世界恐慌時の金融手腕を買われ6代議長に指名された。

【7代 マリネア・S・エクルズ】


ブリガムヤング大卒。
ハイラム州法銀行の社長。様々な銀行の頭取になりもともとの父の遺産もあったので大富豪となる。

財務省を経た後にFRB議長に。

「我々の金融システムに負債がなければお金は少しもあり得ない。」という意味深な言葉を残しています。

お金=負債であることを暴露してしまった人物です。

【8代 トマス・B・マッカーベ】

Scott Paper CompanyのCEOを39年間続ける。フランクリン・ルーズベルト、ハリー・トルーマンが大統領のとき政府の仕事にも従事。

1948~1951年にかけてFRB議長。

【9代 ウィリアム・マチェスニー・マーティンJr.】


イエール大卒。
在任期間が最も長かったFRB議長。
時の大統領はハリー・トルーマン、ドワイト・アイゼンハワー、ジョンFケネディー、リンドン・ジョンソン、リチャードニクソン。

トルーマン大統領はウィリアムを合衆国輸出入銀行の頭取に任命。(1946=1949)

その後1951年から1970年までと19年もFRBの議長をしていた。

【10代 アーサー・F・バーンズ】


経済学者であったアーサーはコロンビア大学を始めとする大学で教鞭を取ったり、全米経済研究所(NBER)で研究活動をしていた。

アイゼンハワー大統領下では大統領経済諮問委員会で議長をしていた。

1981~1985年、FRB議長

【11代 G・ウィリアム・ミラー】


ボールトホール法科大学院卒。
法律事務所勤務、テキストロン社CEOを経て1978から1979にかけてFRB議長。

テキストロン社は工業分野の持ち株会社。

【12代 ポール・A・ボルカー】


ハーバード大学院卒。
ニューヨーク連邦銀行、チェースマンハッタン銀行、財務省を経て1979~1987年までFRB議長。

2009年から2011年まではオバマ大統領の政権下で大統領諮問機関である雇用競争力会議の議長をしてた。

【13代 アラン・グリーンスパン】


ニューヨーク大卒。
一時ジュリアード音大に席を置くという異色の人物。

経済学者。金融コンサルティング会社も経営していた。

フォード政権下ではアメリカ大統領経済諮問委員会の顧問を務める。ロナルド・レーガン大統領に13代FRBの議長に任命される。

1987年10月に起きた株価の大暴落ブラックマンデーを乗り切ったことで一定の評価を得ている。

【14代 ベン・S・バーナンキ】


ハーバード大、MIT卒。ユダヤ系。

経済学者。スタンフォード大、ニューヨーク大、プリンストン大などで教鞭をとる。

ミルトン・フリードマンの学説を信じている。日本銀行の政策を常に批判。

金融危機の対応が遅れたのはバーナンキのせい、という声がアメリカではよく聞かれる。

いまは何故か仮想通貨リップルを押している。

【15代 ジャネット・イエレン】

イエール大卒。ユダヤ系。

ハーバード大助教授、カリフォルニア大学助教授や准教授を経て連邦準備制度理事会の理事となる。

ビルクリントン大老幼の経済諮問委員会の委員長。

クリントン財団の悪行はこちら

大規模な量的金融緩和政策を施し米経済を回復させたと一定の評価がある。

【16代 ジェローム・パウエル】


プリンストン大学卒。

ブッシュ政権下では財務次官を務めた。
トランプ大統領に任命され2018年2月より16代FRB議長。

ざっと16人全員を見渡してきました。

自分の会社を持つ経済評論家や、投資家、銀行家、実業家など超裕福層の方々が代々やっているように思われます。

これでは裕福層のための政策しかしそうにないことが分かりますね。

トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任したい理由

ドナルド・トランプ大統領は現FRB議長ジェローム・パウエル氏を解任できないか政府内で議論していると報道されています。

かねてからトランプ大統領はFRBの利上げに関して不満を言っていました。

というのも彼は低金利政策とドル安誘導で短期的に経済はよくなると考えています。

ドル安でアメリカの輸入品の値段は上がりますが、輸出品は割安感で売れ国内の生産が増えるということです。

利上げするとドルが強くなる傾向があるのでトランプ大統領は嫌がっているのです。

スティーブン・ムニューシン財務長官はツイッターで大統領はパウエル氏を解任するつもりもないし、大統領としてそのような権限があるとも思っていないと語ったと発表しました。

2018年12月22日、アメリカ政府は本年度3回目の予算失効で政府機関の一部が閉鎖になっています。

トランプ大統領はメキシコ国境壁の建設費を盛り込んだ予算案に賛成しなかった民主党のせいで閉鎖になった!と言っています。

FRBここにきて利上げ停止の意味

2019年1月30日、FRBのFOMC(米国連邦公開市場委員会)は利上げ停止を表明しました。

これまでの過熱気味のアメリカ景気を抑えるために段階的な利上げがなされてきました。

パウエル氏がトランプ大統領に屈したということなのでしょうか。

これで首の皮がつながったことになりますか。

米中貿易戦争がますます熾烈になってきています。景気を減速させたくないというトランプ大統領の目論見は吉と出ますでしょうか。

ファーウェイをめぐる米中戦争

また日本への影響はどうでてくるのか注目です。