インフレーション・デフレーションとは何か。お金の価値を知る

2017年12月7日

日本経済は今デフレです、とかジンバブエがハイパーインフレだ!などということをニュースなどで見聞きしますね。

今回はインフレーションについて学んでみましょう。

インフレーションとデフレーションの定義

非常に分かりやすい動画があったので見てください。

インフレとは様々な物の値段や様々なサービスの値段が一定期間で上がっていくことをいいます。

物は日常のあらゆるものです。食料品、衣料品、ガソリンなど。

サービスで必要なものといえば髪を切ることですね。理容美容。スマホやインターネットの料金も現代では絶対必要です。

このようにサービスや物の値段がどんどん上がっていくのがインフレーションです。

インフレは生活費を跳ね上げます。

デフレーションはインフレーションの逆でサービスや物の値段がどんどん下がっていく現象です。

動画内でも説明されていたように物を作るときの原材料が高騰した場合なども製品の値段が上がるのでインフレになります。

デフレは富裕層には有利だという事実

インフレ時はお金の価値が下がる

物やサービスの値段があがるとお金の価値は反対に下がります。

同じ金額で買える量が減るからです。ガソリンで考えると大人は分かりやすいですね。

以前は5000円札で満タンにできたのに、今はできないとか。

これ結構ショックですよね。特に車で距離を走る人とか。運送業界の方には屋台骨が揺らぐ危険性もあります。

ガソリンなどの場合は原油価格と連動していますが、インフレ時はすべての物の値段が上がるので深刻です。

かつてアメリカ合衆国第40代大統領であるロナルド・レーガンがいいました。

インフレーションは強盗と同じ位バイオレントで武装強盗のように怖く、殺し屋のごとく致死的である

こんなこと国家の大統領が言っちゃうと国民は振るえあがっってしまいますよね。

ハイパーインフレーション、スタグフレーションとは何か

インフレ率が一週間で50%を超えた場合、この状態をハイパーインフレーションと呼びます。

そして不景気の時にはインフレが起こりやすく、その時にインフレが起きるとそれがスタグフレーションです。

第一次世界大戦後にドイツで起きたハイパーインフレは広く知られています。

10兆マルク紙幣まで登場しました(笑)

最近では2008年に起きたジンパブエのハイパーインフレーション。

国庫がたったの217ドルしかないというニュースが世界を駆け巡りました。

ジンバブエでは100兆ドル札が登場しました。

過去の事象であるドイツと異なり笑えません。

資産インフレーションとは何か

地価、株価、貴金属(ゴールド、シルバー、プラチナなど)の価値が一定期間どんどん上昇していく現象です。

資産爆上げなら結構なことですね。

それがそうとは言えません。

バブルと関係しているからです。バブルは必ずはじけます。そして元の価格に戻ろうとします。

インフレの二大原因コストプッシュとディマンドプル

コストプッシュインフレーションは読んで字の如くコストがかさんで物価が上がるインフレーション。

原材料の価格が上昇するか、労働賃金の上昇、もしくはその両方が重なって物の価格も上がります。

ディマンドプルインフレーション。

ディマンドは需要、プルは引っ張ること。

つまり需要が牽引された結果としておきるインフレーション。

需要インフレーションとも呼ばれます。

景気が過熱して需要が供給を上まり生じます。

人気アーティストのチケットがヤフオク等のオークションサイトで高値で販売されているのはディマンドプルといえます。

インフレ時に中央銀行が行う金融政策

インフレでは通貨の価値が下がるとお伝えしました。

お金の価値が下がると言うことは国家の信頼が下がることと同等です。

国家はそうならないことに全力を尽くします。

インフレ時は通貨の供給を少なくします。

具体的には公定歩合は引き上げたり、預金準備率を引き上げたりします。

これらを金融引き締め政策と呼びます。

日本銀行の金融政策の是非