ウエスタンユニオン(western union)に送金する前に詐欺にあっていないかチェック!

2020年5月17日

ウエスタンユニオン(western union)に送金する前に詐欺にあっていないかチェック!

今このページを見ているあなたはまさにウエスタンユニオンの送金方法を調べ送金しようとしている方なのでしょうか。

そして送金先はフィリピンなのでしょうか。是非この記事をじっくり読んで詐欺被害にあっていないか確認して身を守ってください。

ウエスタンユニオンは銀行ではない

ウエスタンユニオンは1851年ニューヨークに創設された電報会社が元になっています。現在はコロラド州デンバーに本部を置く金融通信会社ということで銀行ではありません。

2006年に電報と商業メッセージのサービスを終了し、2011年に移民のための送金サービスを提供していた企業を買収して送金ビジネスに着手。

同年イギリスの通貨両替会社Travelexの国際ビジネス送金部門を買収しヨーロッパーアメリカ間の送金サービスを強化しました。

現在では世界約200カ国に50万以上のウエスタンユニオン取扱店があり、その取扱店への送金がオンラインでできます。もちろん取扱店から取扱店への送金もできます。

フィリピンのウエスタンユニオンに送金する時の注意点

この注意点というのは技術的問題の話ではありません。送金はセブン銀行、ファミリーマートで手数料は安くないものの(マックス1回30万円手数料5000円)簡単に世界どこへでも送金できます。

問題はその送金するお金を誰に送るかです。

フィリピンパブで知り合った女性やその関係者に送ろうとしていませんか?

ウエスタンユニオンという会社もその人から聞いたのではありませんか?

ウエスタンユニオンは銀行ではありませんし、銀行口座を持っていなくても取扱店に行けば送金されたお金を受け取ることができます。よって発展途上国で支持されるわけです。

フィリピンの国際格付けBBB

親戚が病気で苦しんでいる、実家が台風で被害にあった、土砂崩れで実家が倒壊した、洪水で家が流された、など様々なことを理由に送金を催促されていませんか。

あなたから少しでもお金を掠め取るための嘘である可能性が大です。

フィリピンの貧困問題・格差問題

アルジャジーラが2019年3月に公開したフィリピンの首都マニラの貧困の様子を動画でみてみましょう。

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マラウィの戦いが2年前に始まり5ヶ月で収束しましたが、そこから逃れ首都マニラに移ってきた家族はホームレスで長男の違法行商により生計を立てていますが厳しい性活を強いられています。

1000万人の人口を抱えるフィリピンの首都マニラでは子供の約半数がお腹を空かせた状態で眠りにつかなくてはなりません。

発育不全の子供の割合が世界で9番目に高い国がフィリピンです。農村漁村での飢餓率が高く7割ほどとなっています。

自然災害や武力衝突(イスラム過激化組織の)により安定した食料の供給に難があり、その傾向は特に武力衝突で悪名高いミンダナオ島に顕著に現れ平均体重以下の子供がフィリピンで最も多い地域となります。

8つのグループがフィリピンの公立学校で何年も食事サポートをしています。政府も食事サポートを国中の保育所や小学校にも広めることを約束、2030年までに飢えと発育不全を減らしたいとしています。

12歳の少女シェーンはここ4年間母親が路上で花を売るのを手伝っています。彼女には7人の兄弟姉妹がいます。二人で一日働いて稼ぎは6ドルを上回りません。

以上動画より

歴史的にも1521年のマゼランからのスペイン植民地時代、米西戦争による1898年からのアメリカ植民地時代、第二次大戦中1942年の日本の占領、そして1965年から20年に渡るマルコス独裁。その時代その時代の覇者に搾取翻弄され民衆は生きてきました。

現在ではスペイン系と華僑系の財閥による経済支配、それらから甘い汁をもたらされる各州の世襲政治家たち。これらの輩ばかりが私腹を肥やし市井のほとんどの人々がお腹を空かせ近年の6%を超える経済成長の恩恵を何も受けていません。

人口爆発も貧困も止まらない国フィリピン

アルジャジーラの動画の最後に出てきた女の子は8人兄弟。貧乏人の子沢山を絵に描いたような国がフィリピンです。

2000年にはフィリピンの人口は約7600万人でしたが、2020年は1億900万人になっています。わずか20年で3300万人増加しています。

一人あたりGDPも2000年の1000ドルから2020年には3300ドルと3倍になりました。

稼ぎも増えていますがその分人口も急激に増えているので世帯あたりで見ると赤字になる家庭も多いと言えます。そして上記したように政治家と財閥が結託して国を支配しているので富めるものは益々富み貧しいものは益々貧しくなるという負のスパイラルになっています。

アジア唯一のキリスト教国、しかもカトリックであるので妊娠中絶が禁止されていることも人口爆発に拍車をかけています。

フィリピンでは離婚が法律で求められないので男性は結婚せず子供ができたら逃げる文化

離婚が法律で禁止されているのならなぜフィリピンにはシングルマザーが多いのでしょうか。それは一度結婚したら絶対離婚できないので、結婚しないで子作りをして子供ができたらもちろん育てる経済力がないので男性は遁走するのです。

それならばせめて避妊したら良いのにと考えるのですが、カトリックでは避妊も禁止されています。フィリピンでは避妊具を買うお金ももしかしたらないのかもしれません。

フィリピン人は家族や親戚、血の繋がりを大切にする

長きに渡る支配・搾取による貧困体験によって、物質的な財産がないのであれば家族こそが真の財産ではないでしょうか。

その体験がフィリピン人のDNAに深く刻まれ家族ファーストの気質がバックボーンにあるのだと思います。生存するための知恵なのかもしれません。

親類の中で賢い者が生まれ他より稼げるようになると縁者は全てその人物に頼って生きようとしますし、頼られる方もそれが当然だと考えます。

働かず、ちょっとお金が入るとギャンブルにつぎ込むような人間にも等しく分配しようとするものまでいます。

募金するのならもっと他のところにしたほうが良い

「働かざる者食うべからず」という言葉は新約聖書の「テサロニケの信徒への手紙二」にでてくるのですが、キリスト教国フィリピンでは全く知られていないように思われます。

フィリピンのように年間の平均気温が26℃もあるような国では雨風さえ防げれば掘っ立て小屋でも余裕で生活できますし、ホームレスでも凍死することはありません。

経済や政治システムが悪いといえどもこの温暖な気候も怠惰な人間を量産する一因になっていることは否めないです。

大家族の中の優秀な一人にたかってアル中だったり薬中だったり働かないでギャンブルしたりとろくな連中ではない方も大勢いらっしゃいます。

いくら文化だ歴史だ、システムの被害者だ、と言っても働かないぐうたらな人にまで手を差し伸べるのは私達日本人には難しいことではないでしょうか。私の言いたいことはそういうことです。

最初の話に戻ります。あなたがフィリピンのウエスタンユニオンに送ろうとしているお金は彼女以外にもそういった輩の手に届く可能性が非常に高いということです。

彼らがあなたのお金によって満たされる日など来ません。そうなると彼女もあなたのお金がなくなるまで利用するまでで、若さがあるうちは同じことを繰り返すでしょうということです。

そのことをしっかり理解した上でウエスタンユニオンにお金を振り込んでください。さもなければ情けを捨て一切連絡を絶つことです。あなたが自ら進んでババを引くことはないのです。

海外にいる働かない人をより怠惰にするための募金よりも、日本国内で働いているのに苦しんでいる人に募金するほうが生きたお金の使い方ではないでしょうか。