イーロン・マスクとテスラ・スペースXウォッチング/時代の最先端を頭に入れておく

2019年6月15日

イーロン・マスクの生い立ちとビジネス拡大の軌跡

1971年にイーロン・マスク氏は南アフリカ共和国で生まれました。

現在はアメリカ在住ですが、母親がカナダ人であるため、アメリカ、南アフリカ共和国、カナダの3つの国籍を持っています。

17歳でカナダに移住。カナダ・オンタリオにあるクイーンズ大学に入学しました。2年後アメリカの名門ペンシルベニア大に編入し、経済学と物理学を学びました。

博士課程はスタンフォード大学に進むのですが2日でドロップアウトして起業家の道を歩み始めます。

イーロン・マスク氏が携わってきた事業と会社

ソフトウェア会社ZIP2が最初に手がけたビジネス

スタンフォード大学やコンパックなどが近くにあるカリフォルニア州パロアルトに弟のキンバル・マスク、そしてグレッグ・クーリ氏と3人でグローバルリンクインフォメーションネットワークという会社を立ち上げました。

オンライン街ガイドサービスのソフトを開発していて後に社名をZIP2と変え1999年2月にコンパック・コンピュータに買われ、売却益が20億円ほどになったということです。

グレッグ・クーリ氏(Greg Kouri)は初期の重要人物

レバノン系カナダ人であるグレッグ氏はイーロン・マスク氏の両親の友達でマスク兄弟は1995年にトロントで出会っています。

グレッグ氏はエンジェル投資家としても知られ、不動産開発をはじめ様々なビジネスを手がけていた人物です。

兄弟が彼に出会った年1995年に3人でシリコンバレー・パロアルトに移住しグローバルリンクインフォメーションネットワークを設立しています。

テスラやスペースXもクーリ氏が支援していました。

残念ながらクーリ氏は2012年51歳という若さで心臓発作でなくなっています。

後にPayPalになるX.com

ZIP2が1999年2月に売却され、同年11月に世界初のオンラインバンクであるX.com社が設立されました。

後に電子メールでお金を送金できるペイパルと合併しました。

個人間送金システムとしてペイパルは世界的知名度のある会社に発展しました。

一時eBayに買収されたものの再び独立して今日に至っています。

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)

2002年創設の民間宇宙ベンチャー。

最終目標は火星移住計画。

当初ロシアからロケットを購入して事業を開始しようとしていましたが、値段が高すぎて折り合いがつかず、ロケットの再利用を前提に自分で作れば低価格で押さえられるとし、ロケットファルコンや宇宙船ドラゴンを開発作成しています。

電気自動車テスラ・インク

テスラ・インクの本社はカリフォルニア州パロアルトにありますが、リチウムバッテリー製造はネバダ州レノの近くにあるギガファクトリー1で行っています。

自動車組み立てはカリフォルニアの工場です。

パナソニックと共同経営のギガファクトリー1

アメフトのグラウンドが33個も入る(530万スクエアフィート)巨大工場です。

工場は稼動していますが、全体はまだ出来上がっていません。

90%がロボットで自動運転されているエリアもありますが(自動運転のフォークリフトまであります)、ここで働く従業員の数は7000名。

ギガファクトリー1は一日24時間休みなく稼動しています。

ネバダ州への経済効果は凄まじく、工場建設から20年間に渡って税収も含め1000億ドル見込めるそうです。

ランチタイムの光景は圧巻です。巨大カフェテリアのほかにも屋外に車の屋台が多く待機しています。レポーターはブリートを頼むのですが1000円くらいしています。高い!

外の屋台はもっと安いのかもしれません。

ギガファクトリーはソーラーパネルも作っています。工場が完成すれば世界で一番巨大なソーラーパネルルーフを持つ工場になるとのことです。

工場の屋根には20万枚のソーラーパネルが並ぶ予定です。そうなると工場内の全ての電気を太陽光で賄えることになります。

このようなギガファクトリーは上海に現在建設中で次はヨーロッパにも作る予定です。

しかし2019年4月にテスラはギガファクトリー1の増設計画を凍結しました。テスラの販売台数不振です。パナソニックはあてが外れて困っています。

テスラと合併したソーラーシティーコポレーション

カリフォルニア州サンマテオに2016年に作られた住宅用、商業用の太陽エネルギー会社。

こちらもパナソニックと提携しています。工場はニューヨーク・バッファローにあるギガファクトリー2です。

ここではギガファクトリー1でも使われているソーラールーフタイルと家庭用ホームバッテリーPowerwall2を生産しています。

この工場はバッファローの経済成長プログラムの一環としてニューヨーク州の税金750億ドル(建設費の一部)が投入され建設されました。

条件として2020年までに従業員を1460名雇用することでしたが、2019年の4月の段階では700名しか雇用できていません。

企業が勝手に再生エネルギーを利用するのはよいのですが、家庭用の物は設置に値段がかかるため作った電気を電力会社に買い取ってもらうFIP制度がしっかりしていて元が取れるのであればやってみようと考える人がほとんどでしょう。

最近の買い取り価格が低迷している状態では住宅の需要は見込めそうにありません。テスラのソーラーエネルギー部門は少し陰りが見えてきそうです。

ハイパーループワン Hyperloop one

テスラとスペースXのジョイントチームが開発に携わっている次世代交通システムです。

減圧され空気抵抗の少ないチューブの中を高速で走るというコンセプトです。

2017年にヴァージングループがハイパールーフワンに投資することになりました。

ヨーロッパの航空産業に従事していたエンジニアでありヴァイスプレジデントのセバスチャンのインタビューです。

バージングループの会長リチャード・ブランソン氏はハイパーループワンをインドで2021年までに走らせる計画を発表しています。

ニューロテクノロジーのスタートアップNeuralink

2016年にイーロン・マスク氏がサンフランシスコに作ったニューロテクノロジー会社。

脳に埋め込むコンピューターインターフェイスを開発しています。

ホームページはこんな感じでエンジニアと科学者を募集しているだけのページになっています。

あまり進んでいないか話題には今のところなっていません。

The boring company トンネル掘削会社

こちらも2016年にイーロン・マスクによって設立されたトンネル掘削会社。

ロサンゼルスの交通渋滞を見てとっさに作ろうと思ったようです。

この会社での活動は彼の時間のうち2~3%で趣味のために始めた会社とのことです。

さすが趣味といった感じでこの会社は帽子を売ってみたり、火炎放射器を売ってみたりとトンネル掘削には関係ありませんが、資金を集める一環としてやっているようです。

今のところ現実味がないようです。これからはどうかわかりませんが。

あまりにも多くのプロジェクトを同時進行しているイーロン・マスク氏はもはや人間ではなく宇宙人のように感じます。

オラクル創業者ラリー・エリソン氏テスラ株を入手

オラクルのCTOであるラリー・エリソン氏がテスラの株の1.75%を取得し、イーロン・マスク氏に次ぐ個人投資家で2位の保有率になったことが判明しました(ブルームバーグ2019年1月)

イーロン・マスク氏と親しい友人関係にあるラリー・エリソン氏は2018年の年末にテスラの取締役に任命されています。

74歳で総資産額5兆6000億ドル大富豪ラリー・エリソン氏とテスラが組んだことでどのような化学変化が起こるか注目です。