なぜ若者はゲームに課金するのか。幸福の価値基準の変化

2019年5月12日

車や住宅など物質的な物に興味を示さない現代の若者達

今の若者は車に興味がないと言われています。

知り合いのカーディーラーのもとにも免許を取り立ての親子が来ても父親が車選びに夢中で息子は興味がなくどれでもよいといった態度が多いとのことです。

また実家暮らしをずっと続けたり、賃貸で十分、マイホームなど不要と考える若者もいます。

経済的理由も勿論背景にはあると思います。

しかし、服もファストファッションでよい。

恋人もお金がかかるから要らない。

などとなると年配の人々には理解できない思考かもしれません。

スマホにはお金をかけるしゲームにも課金する

若ければ若いほどiPhone率も高いですし、高価なスマートフォンを購入する傾向にあります。

そしていい大人からすると理解不能なゲームやアプリの課金をします。

いい大人といっても40代の人も余裕でゲーム課金をする時代です。

人生100年となった今、40代も若者と考えて良いかもしれません。

かつてパラサイトシングルという言葉が出来た当時の方はもう50代にさしかかろうとしています。彼らは今パラサイトミドルと呼ばれ、親の年金に頼って生活しています。

そのような特殊なケースは置いておいて、ゲームに課金することについて考えてみます。

ちまちまとゲーム時間を消費して自分のレベルを上げることは気が遠くなります。

しかし課金することでアイテムやグレードの高い装備をつけることができ、短期間で他のゲームプレーヤーを圧倒することができます。

そしてゲームの中で尊敬され憧れられることとなります。

お金さえあれば努力なしで強くなることができる。このような魅力があるわけです。

そしてこのことを魅力的だと思う層が一定いるのでゲーム・アプリの開発が進み課金ビジネスモデルとして成立しています。

リアル社会で承認欲求が満たされなくてもよい。

他人に認められたいという承認欲求は誰にでもあるものですが、普通は学校の中、職場の中、近所の間、同級生の間などで生じるものです。

しかし素性が分からないネットやゲームの中でも承認欲求が満たされる時代になりました。

顔を出さなかったり、声だけのユーチューバーも人気がでてお金を多く稼げたりもします。

リアル社会と書きましたが、ネットやゲームの世界もまた完全にリアル社会化しているということです。

どちらで活躍できてもほぼ変わらない満足感を得られます。

イチナナライブ、ラインライブ、ミックスチャンネルなどの動画配信で企業に属さず稼いでいる若者も増えています。

ど素人の動画配信にお金を払う(投げ銭機能)ことで収入を得るわけですが、普通のサラリーマンの収入を余裕で超えている若者が続出しています。

それはその配信にお金を払う人が大勢いるからです。

満足感や幸福感、お金の使い方にパラダイムシフトが生じている!?

お金持ちになって、スーパーカーに乗って、タワーマンションに住み贅沢な外食をし、海外旅行に行きまくる。

このうようになりたいと考える人の割合が若ければ若いほど少ないのではないでしょうか。

大金持ちは圧倒的少数派ですし、そのような者を目指すことも努力しない人間にとっては全く現実的ではありません。

物質至上主義者でない方からしたら金持ちになるために努力することはとても馬鹿馬鹿しいことかもしれません。

若者のテレビ離れは人類にとって好ましい

テレビはアメリカではイディオットボックス(お馬鹿の箱)とも呼ばれ世界中で国民の洗脳装置として作動していることは周知の事実です。

テレビと新聞しかなかった時代なら盲目的に人々は信用しましたが、今は世界と繋がっている時代です。

どんなニュースも自発的に調べればアフリカ・ケニアのものまで直ちに読めます。

ネットも良いものばかりでは勿論ありませんが、テレビのように数局によって支配されているようなものではありませんので、自由に取捨選択できる可能性が格段に高いです。

好きな番組を好きな時間にコマーシャルなしで見ることができない限りテレビはもうユーチューブなどに勝ち目はありません。

4Kだ8Kだ言っても若者は見向きもしませんし、一人暮らしを始める際に冷蔵庫や洗濯機を買わない人はいませんが、テレビは不要という人が大勢います。

それくらい若者にとってはテレビは要らないものなのです。

勿論新聞も。ニュースは全てスマホで見れます。

マイホーム志向を中心に物質的豊かさへの渇望はテレビや新聞などのメディアが我々に植え付けてきたと捕らえることもできます。

とするとそのメディア洗脳から解き放たれた今の若者世代の様々な価値観が変わってきているのも頷けます。

彼らは進化しているのです。

そして彼らが今からの時代を造っていきます。

彼らの価値観中心で経済が回る世の中になるはずです。

「今の若者は~」とじじいみたいなことを言い出すひとは要注意です。そんな暇があるなら少しでも若者から学べるように努力すべきです。

世界がVR化(仮想現実化)していく可能性

すでにこの世は仮想現実であるという説も学者によって唱えられたりしています。

映画マトリクスでは生身の人間にコードをつないで仮想現実世界へ送っていました。

ですが、やはり体は邪魔だと思うのです。

究極的に必要なのは脳だけです。

脳だけで仮想現実空間に生きられれば、心臓病や癌などあらゆる脳以外の病気からは開放されます。

とするとアメリカの哲学者ヒラリー・パトナム氏の水槽脳仮説が現実味を帯びてきます。

実は人間のこの社会は培養液に漬けられた脳が見ている仮想空間。

これをこらからの技術で人類が実施すると二重仮想空間になる可能性もあるわけですね。もし現在が既に仮想空間であるならば。

スマートグラスが進化すれば狭い家も豪邸になるかも

スマートグラスはそのAR(拡張現実)機能を中心に開発が進んでいます。

目の前に大画面を出せたり、自分の体調をグラフ化してみることができたり、通りのお店情報をリアルタイムに表示できたりします。

アメリカ人は大きな住宅を好みますが、使われていな部屋や空間が多くあることが無駄であるとしてスモールハウスムーブメントが起きていたりします。

例えば50畳の部屋にいればあなたはその部屋を隅々まで走り回るでしょうか。いいえ、6畳間にいるときと同じだけしかスペースは必要ありませんね。

スマートグラスで自分の部屋が宮殿の大広間のように見えたりする技術なんてすぐ先ではないですかね。

VRで家にいながら劇場で映画を見るようなことはもう現時点でできています。

ハリウッドスターのように自宅に100席のホームシアターなど全くの無駄に見えるかもしれません。

大きい家がいらなくなるというよりは小さいところに住んでいるのに大豪邸を所有しているように感じられる世界が来るかもしれませんね。

そうすると今とは違うものにお金を使うようになるのでしょうね。若者のように。