イングランド銀行~スレッドニードル通りの老婦人~歴史と所有者の秘密
シティのこれからを語る上でイングランド銀行(Bank of England)の知識は欠かせません。
お馬さんに乗っている銅像はウェリントン公爵。
時代的に見て初代のアーサー・ウェルズリーでしょうか。間違っていたらすみません。
スレッドニードル通りはシティオブロンドンのど真ん中にあるわずか100mちょっとの道ですがイングランド銀行が存在することで有名になっています。
イングランド銀行の成り立ちと歴史
設立は1694年にプライベートカンパニーとして主に政府への貸付業務でスタートしました。
銀行創設に際してオラニエ家ウィリアム3世とメアリー2世の勅令が出されました。
オランダの総督だったウィリアム3世はイギリススチュアート朝のメアリー2世と結婚したので1688年の名誉革命でイギリス国王として迎えられました。
メアリー2世は銀行設立の1694年に亡くなっています。
英仏植民地戦争などでお金をたくさん使ったウィリアム3世は資金を調達しなくてはなりませんでした。
スコットランド出身の貿易商かつ銀行家であるウィリアムパターソンが創設者の一人です。
アメリカにウィリアムパターソン大学というのがありますが別人です。
パナマ地峡にイギリスの植民地を作ろうとしたり極東と貿易をしようとしたりかなりの野心家でありました。
あれやこれでイギリスの公的機関になったのは1946年の第二次世界大戦末期です。
イギリス中央銀行をめぐる陰謀論。だれが所有しているのか
コルシカ島生まれのナポレオン・ボナパルトが再起不能となった戦いがフランスVSイギリスのワーテルローの戦いです(1815年)。
この戦いで初代ロスチャイルドの3男ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドが大もうけしました。
この戦いはイギリスが勝利したのですが、既に金融界で地位を築いていたネイサンはフランスが勝つという情報をいち早く得た後、英国債を売り始めます。
それを見ていた周りの投資家たちはネイサンが売っているのだからイギリスが負けるに違いないと国債を売ります。
そしてイギリス国債は暴落。底値でネイサンが全力買い。
ということでもとから凄い富をもっていたのに莫大な富に上乗せしました。
もちろんフランスが買ったのでイギリス国債は再び上がります。
ネイサンロスチャイルドはたった3日で資産を20倍にしたといわれています。
「イギリスの王位に操り人形として誰がつこうと私は興味がない。イギリスのマネーサプライをコントロールする者が大英帝国を支配している。私はマネーサプライを支配している」
さて、このような背景があり国有化されたのは1946年ですがその後はどうなっているのでしょうね。
シティにどんと構えているイングランド銀行の動向は常に注視しておかないといけませんね。
国際金融家ロスチャイルド関連の本
通貨強盗などとおどろおどろしい言葉が使われている中国人エコノミスト宋 鴻兵氏の本です。原題は通貨戦争。
アメリカで留学した著者が中国人のために書いた本で、かの国で150万部以上売れているとのことです。
日本では陰謀論として済まされてしまうロスチャイルド家ですが、歴史的事実をきちんと踏まえた上で金融世界支配の様子を伝え自国に警鐘を鳴らしているわけですね。
このような本が150万部も売れる国チャイナ。平均でならすと一人当たりGDPもたいしたことありませんが、トップ層は経済的にも金融リテラシー的にもはるかに日本を超えています。
金融の仕組みは全部ロスチャイルドが作った。
反ロスチャイルド同盟というウェブサイトの管理人さんの本です。
この本はもちろん日本人のために書かれており、その対処方法についても触れられています。
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