ブレグジットも見据えシティオブロンドンを注視すべき理由

2017年11月19日

歴史からみたシティオブロンドンの成り立ち、イングランド銀行、シティーに本部を置く多国籍企業とみてまいりました。

多国籍企業においては一部だけですが、そのほとんどの創業年は1800年代(なかには1600年代も)と大変歴史のある企業でした。

たしかに日本でも三井や住友財閥の歴史は300年以上あります。

伊勢商人を系譜とする三井も三井高利が江戸に進出し越後屋三井呉服店(三越)を創業したのが1673年。

平家の血を引くといわれている住友は銅で財を成し金融業と鉱業で江戸でも活躍し始めたのが1662年。

しかし鎖国をしている江戸時代、加えて財閥解体も経験しています。

シティの老舗企業とは世界に与えるインパクトは違うと思います。過去も現在も。

世界の覇権国の変遷

1492年、ジェノヴァの奴隷商人かつネイティブアメリカン大虐殺男クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸の存在を知って以来スペインとポルトガルによる大航海時代となりました。

両国間の競い合いではスペインが征し覇権第一号に。

1588年にイギリスはアルマダの海戦でスペインの無敵艦隊をやぶり、その後100年ほどしてスペインから覇権を奪いました。

1688年名誉革命を経て産業の近代化に成功。

日露戦争、第一次世界大戦とイギリスの覇権は続きますが第二次世界大戦を境にアメリカに覇権を奪われてしまいます。

そして我々日本人もアメリカのメディアに毒されイギリスの情報よりもアメリカの情報が垂れ流されているのが現実です。

金融を考えるときもイギリスのかつての植民地であるアメリカやウォールストリートだけを見ず、イギリスにももっと注意を払わなければならないと思います。

そして日本にはなかなか入ってこないシティの情報についても。

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