シティオブロンドンに本拠地を構える企業
シティオブロンドンに本部を置く多国籍企業を紹介しましょう。
世界にはタックスヘイブンが山ほどありますが、シティもその一つ。
イギリスの保険会社AVIVA
設立は2000年ですが、前身は Hand in Hand Fire & Life Insurance Societyでありその保険会社の設立は1696年です。
多国籍保険会社。16カ国で3300万人ほどの顧客をかかえています。
イギリス国内最大の総合保険会社であり、生命保険および年金保険の大手プロバイダーです。
中国、東南アジアでのシェア拡大を狙っています。
イギリス通信会社BTグループ(ブリティッシュテレコム)
設立1969年となっていますが、前身の Electric Telegraph Companyの設立は1846年。
英国最大のインターネットと固定電話プロバイダー。世界170カ国以上に拠点をもち東京にもあります。
BTスポーツというテレビチャンネルももっておりサッカーやラグビーの試合を中継しています。
ロイズバンキンググループ
イギリス第四位の規模の金融グループ。ロイズ銀行、ハリファックス銀行スコティッシュウィドウズ(保険)などを所有しています。
Scottish Widows(スコットランドの未亡人)というのはなんともへんてこな会社の名前ですが、ナポレオン戦争時に主をなくした女性たちへの基金としてはじまったようです。
寡婦年金基金ですね。納得しました。
南アフリカ共和国由来のオールドミューチュアル
1845年南アフリカにて設立。
保険、資産管理、銀行業など幅広い金融サービスを提供しています。
世界に1900万人の顧客をもっています。
かつて南アフリカにあったケープ植民地はオランダ東インド会社が作りました。
1795年よりオランダに変わりイギリスが支配することになり、オールドミューチュアルの創設者であるジョン・フェアベーンもイギリスからケープ植民地に移住します。
ですから会社は南アフリカでも社長はイギリス人でした。
イギリス生命保険会社プルーデンシャル
設立1848年。顧客数2400万人。
傘下にアメリカの大手保険会社の一つジャクソンナショナル保険会社や投資顧問会社M&Gインベストメンツ(英国)などを抱えています。
アセットマネジメント会社シュローダー
設立1804年。
全世界27カ国に41のオフィスをもっていますが、従業員はわずか4000人です。
三菱東京UFJ銀行の従業員数が3万5000人くらいですから驚きです。
ドイツ・ハンブルクで生まれたユダヤ人のジョアン・シュローダーが創設者。ハンブルクで兄の会社を助けたあとイギリスで会社を設立。砂糖やコーヒーをロシアに輸出したりして財をなしました。
一般消費財メーカー・ユニリーバ
イギリスとオランダの両方に本拠地を置く世界で最も古い多国籍企業の一つ。
世界で初めてオランダにできたマーガリン工場がユニリーバの元祖です。1872年のことでした。
現在でもマーガリンをはじめとする紅茶やアイスクリームなどの食品類、石鹸、洗剤の類、シャンプーなどのスキンケア用品を世界190カ国で販売しています。
最後の記事:シティーオブロンドンのこれからまとめ