ソフトバンク・ビジョン・ファンドが投資に失敗した会社ワグ・ラブズとは
犬版ウーバー・ワグアプリを2014年に開発したWag Labs
ワグ・ラブズは犬のオーナーが散歩をしてくれる人を探せるアプリです。2014年にカリフォルニア・ロサンゼルスで創業された若い会社です。
2018年にソフトバンク・ビジョン・ファンドから3億ドルの投資を受け頑張ってきたようですが、ライバルの出現もあり現在人員整理もしているということで風前の灯となっています。
ソフトバンクVFは2019年12月に保有していたワグ・ラブズの株式を全部売却し完全撤退しました。
犬の散歩でお金が稼げる!気になるそのバイト額は
ウォーキングができる上にバイト代まで頂ける、更に犬好きであれば最高の案件ですよね(笑)雨の日は嫌ですが。
犬を飼っていた経験や犬との散歩経験、様々なハーネスの知識があるか等をチェックした上でオリエンテーションを受け晴れて審査に合格すればワグのわんちゃん散歩員として登録できアルバイトできるようになります。
「いつでもあなたの好きな時間にどこででもお仕事できます!」
「歩けば歩くほど稼げます!」
「収益の一部はシェルターにいる犬に寄付します!」
とアルバイト人員を常に募集しています。
コースは20分、30分、60分があり、20分が8ドル、30分は12ドル、60分が18ドルくらいの平均報酬となっています。(ロサンゼルスの場合)
住んでいる地域によって金額は異なります。
このようにアルバイターがWag!のTシャツを、そしてワンちゃんにWag!のバンダナをつけて散歩すると1ドルが上乗せされます。歩く広告塔料金です。
ハリウッドセレブたちもワグ!を使っています
マライヤ・キャリーさん、モデルで女優のケンダル・ジェンナーさん、映画キックアスでヒットしたクロエ・モレッツさんなどがワグを利用しています。
時給2000円近くをアルバイターに支払うのですから、顧客として利用する場合はそれ以上払わないといけないわけで、普通の堅実な方は気軽に頼めませんから客層も富裕層ということになりましょうか。
ですがそのような方々の犬は高級でしょうから犬にもし何かあった場合の保証は一体どうなっているのか不安です。
また巨大で言うことを聞かない犬やうんちばかりする犬などの場合苦労はなかなかのものでしょう。また犬が不機嫌になり襲ってくることもあるかと思います。
犬を飼った経験がない場合慣れるのにも苦労するでしょう。
また飼い主の家に行かないといけないのでそこで犯罪に巻き込まれる可能性も否めません。可愛い女の子はやめておいたほうが良さそうです。アメリカですからね。
ワグの散歩アルバイターを信用できるのか?
アメリカの週刊テレビニュース番組インサイトエディションからの動画です。
飼い主は忙しいから散歩に行けません。そうなると散歩アルバイターに家の鍵を渡して室内から外に犬を出して散歩してもらわないといけません。
そうなると上の動画のような事態も発生しうるのです。
室内・室外に設置された防犯カメラの映像です。
リビングの大型テレビを盗む男、犬に暴行を加える男、マンションの玄関の配達物を盗む男性、散歩に行かずソファーで昼寝をして缶ビールを3本冷蔵庫から盗んで飲んだ男性、でてくる犯罪者は全員男性ですが、女性の犯罪者も勿論います。
マッチングアプリは手軽ではありますが、どんな人間かも分からない相手に家の鍵を預けることは懸命ではありません。
上記したマライヤ・キャリーさんなどのお金持ちはこんなアプリを使わなくとも信頼の置けるドッグトレーナーの方に頼めばよいのにどうしてわざわざこんなアプリを使用したのでしょうか。ステルスマーケティングの可能性も疑ってしまいます。
ワグ自体、このような動画が出回ったりライバル企業の台頭などで規模を縮小、人員も整理、身売りを検討しているということで廃業カウントダウンです。
というわけで所有株全部を売ってしまいましたからもうこのワグ・ラブズとソフトバンクの関係は全くないですが、このような会社に3億ドル投資して失敗したという事実は残ります。