多摩川河川敷に住まうホームレスに学ぶ貧困サバイバル術

水害で死の危険を覚悟できれば多摩川河川敷で生活することは可能

家族や子供がいる場合はホームレスなんてとてもできませんし、生活保護を申請するのが手っ取り早いです。

ですが独身で貯金がなく、契約が打ち切られたらすぐにアパート代も払えなくなるホームレス寸前の人はいます。東京にいても田舎の両親のところへ戻ればなんとかなる人もいれば、事情があり戻れない人もいます。

最悪の場合に陥った場合多摩川河川敷ホームレス生活で命を繋ぐことができるでしょうか。

多摩川河川敷ホームレス生活は難易度が高すぎるのでオススメできない

東京オリンピックで都内のホームレスの居場所がどんどんなくなり、都ではなく国、つまり国土交通省が管理している一級河川である多摩川は都よりも動きが迅速ではなく、ホームレスにとって都合の良い場所となっているようです。

隅田川の河川敷では古くから住んでいるホームレスは特例で許されるが新しいホームレスが住もうとするとすぐ排除されてしまうそうです。(村田らむ氏ホームレス消滅より)

廃材などを利用して小屋を立てて住んでいるホームレスの方が多摩川河川敷にはいらっしゃいます。

端材とビニールシートでできた簡易的なものから、しっかりした木材を使って窓まである建物まで様々です。雨風や寒さから身を守るために屋根があるというのは都心の公園などで野ざらしにされるよりよっぽど人間らしいと言えます。

生きる上で最も重要なことは食べることです。ホームベースを構えてしまうとどうしてもその場所を起点として食事を確保しないといけなくなります。

多摩川ホームレスの食の確保

村田らむ氏によるとホームレスの50%はなんらかの仕事をしておりその70%が廃品回収業に従事しているとのこと。

働くホームレスの平均月収が3万円前後です。カセットコンロがあり、調理ができると食費は安くできますが、冷蔵庫がないと色いろ厳しいでしょう。

日雇いで月に10万円前後稼いでいる人は発電機などで電気を起こし冷蔵庫やテレビも所有しているようです。

多摩川ではフナ、鯉、鯰などの魚が釣れますが、それだけで生きていくというのは現実的ではないでしょう。

多摩川河川敷で畑を耕し農作物を育てている人もいます。一般人の方も河川敷で勝手に畑を作っている人もいるそうです。中国人がレストランで使う野菜を育てていたり、、

はたまた一般人がパーティー用に小屋を立てていたり無法地帯となっているようです。

サバイバルのことなら洞窟おじさんに聞け

狩猟採集生活で現代でも生き残れることを証明してくれた加村一馬(かむらかずま)さんの物語です。

週間さんまとマツコにでていたそうですが、2015年にNHKBSプレミアムで全4回のドラマになっています。加村さんを演じたのはリリー・フランキー氏。

実際の話は親からの虐待を逃れるために愛犬シロと家出したのがきっかけであり、テレビ番組やドラマでの脚色なしの本に真実が書かれています。勿論本人が盛っている可能性もありますが。

実際に43年間生きのびた人間の本当のサバイバル術が学べます。

多摩川河川敷よりも数倍過酷です。