日本の貧困と格差社会をなくすために私達ひとりひとりができること。まずは意識改革。

世界の貧困よりもまず日本の貧困をなくす方を考えたほうがよい

SDGsという言葉が独り歩きし、1ドル以下で暮らしている世界の人に注目され地球自体をなんとか良い世界にしないといけないという動きが活発化しています。

それ自体は素晴らしいことだと思うのですが、世界を住み易くするために私達日本人が出来ることは限られています。実際に現地に赴くボランティアという活動はごく少数の人しか実践できません。

そうでなければ寄付ができるくらいのことです。私自身もユニセフや国境なき医師団などに寄付したことがありますが、お金の流れも分からなければ実際に役に立ったという実感も乏しいです。

日本からの寄付はアフリカに集中していますが例えばケニアのナイロビなどは高層ビルが立ち並び、都心の人々は西洋社会と同じようにショッピングモールにおしゃれな服を来て行きショッピングや食事を楽しんでいます。そのような様子は今日youtubeで簡単に見ることができます。

アフリカの巨大ショッピングモールベスト10

10位ナイジェリア。9位エチオピア。8位ケニア。7位以内は南アフリカ、モロッコ、エジプトなど貧しい国ではありませんが、ナイジェリアやエチオピア、ケニアがランク入りしていることに驚く日本人も多いと思います。それくらい遠いアフリカ大陸の情報を我々日本人は目にする機会はあまりありません。

ナイジェリアなどにこれだけ大きなショッピングモールがあるということはそれだけ富裕層がいるということで農村部の貧しさが依然としてある事実は変わりませんけれど、他国に支援ばかり求めているのもおかしいと感じてしまいます。

貧国の政府が腐敗している問題もあります。どれだけ寄付をしても貧しい人に実際に行き渡らないということ。これはもはや自国で解决すべき問題なのじゃないかと思ってしまいます。少なくともそのような闇の部分は存在しているのではないでしょうか。

発展途上国の支援をするな!と言っているのでは決してありませんが、遠い国を支援するよりも自国日本の貧困問題を解決するほうがお金の使われ方も監視できますし、直接ボランティアに加われば目に見えて成果がわかるのではないでしょうか。

そして日本の貧困問題に目処がついたあとに世界のことを考える。そのような時期に残念ながら日本は来てしまっているのではないかと思います。

まずは意識改革。拝金主義者やキラキラ女子などをダサいと思わないといけない

本当のお金持ちは質素に暮らしているということはよく言われます。本当にお金を持っているので目立つことで周囲にお金を持っていることを悟られるとトラブルになることを分かっています。

一方エセお金持ちはタワマンに住み、良い食事に良い服、外車所有で子供は私立エスカレーター、年に何度も海外旅行とお金を持っていることをアピールするようなライフスタイルになっています。

そしてこのようなエセ金持ちになることを多くの人が望んでしまいます。このようなエセ金持ちの状態になりたいと思うことが非常にダサくてかっこ悪いと思わなければなりません。

人より給料が高い。人より良い家に住んでいる。人より良い服を着ている。人よりよい車に載っている。人より子供に多く教育費を払っている。人より物質的・経済的に良い暮らし。

このように物質・経済を最優先した生き方ですとそれに反比例して心が貧しくなりがちです。それを埋めるために夫は経済的余裕から複数人の相手と浮気をし、妻はブランド物を買いあさりママ友や友人にマウントする。

周囲からは裕福で幸せな家庭に見えるけれど仮面夫婦、仮面家族を装っている。このようなものを私達は羨ましがるべきでしょうか。否!軽蔑スべきである!

このような状態に現在なってしまっている人はもう仕方がないとして、これからそのようなものに憧れることはもう時代遅れで恥ずかしいことであると知るべきです。

そしてその予備軍であるキラキラ女子もそろそろ絶滅スべき時を迎えています。キラキラ女子の別名はスカスカ女子であります。Buck Tick のEMPTY GIRL と何ら変わりません。時代錯誤も甚だしいです。

女磨きというとたいていファッションやボディーケアのことになっています。全部お金じゃないですか!しかも若い時はお金をかけなくても美しいものだしBBAになればお金をかけても美しさは取り戻せない。つまりそのお金は基本無駄なのです。

男磨き女磨きと性別に関係なく人間磨きというものは本来内面を磨くことなのです。内面磨きは行動や精神に関係するもので必要なものは本と大切な人間関係くらいのものではないでしょうか。ほとんどお金がかからない。

でもこのような本来の人間磨きがトレンドになると物が売れなくなるので企業は困るのですね。それで消費する方の活動にトレンドは作られるのです。そしてそれに踊らされるのはいつも情弱。

資本家の作るトレンドにまんまと乗っかってしまうので無駄なものにお金を使い、他人を押しのけても自分だけ儲かれば良いという発想になり、その結果人と人との関係も希薄になる。そして人を人とも思わない輩が弱者から金を巻き上げるビジネスモデルを作り格差社会もうまれるという悪循環に陥っています。

精神の貧困から脱出できれば他者を思いやる気持ちも芽生えるに違いない

このようにマスメディアや資本家に踊らされて消費することによって他人を見下し優越感を得ている間に心はどんどん貧困化していくのです。まさに精神の貧困と言えましょう。

経済的困窮者には愛の眼差しを、そして精神の貧困者には軽蔑の眼差しを一人ひとりが向けられる世の中になれば日本も少しは良くなるのではないでしょうか。

人を羨むことなく、資本家によって作られた消費を促すための欲望に振り回されず、日常を楽しんだり日常の中から非日常を見つけることに喜びを見いだすことができる人が増えればよいと願います。