世界の銀行規模ランキングベスト10。やはりあの国が上位独占
トップ4は中国の四大商業銀行が独占する世界銀行ランキング
1位 Industrial & Commercial Bank of China(中国商工銀行)
2007年にシティーグループを抜いて以来ずっと1位の座をキープしています。
総資産は3兆6000億。営業収益は135ビリオンドル。収益だけでみると世界第四位となります。
従業員は約42万人。
2位 China Construction Bank Corp(中国建設銀行)
総資産2兆9400億ドル。
パーソナル部門では個人ローン、クレジットカード、個人投資家の資産管理なども手がけています。
従業員約41万人。
3位 Agricultural Bank of China(中国農業銀行)
総資産2兆8200億ドル。
北京に本店を構えますが、中国全土及びロンドン、東京、ニューヨーク、シドニー、フランクフルト、シンガポール、香港、ソウル、ドバイにも支店があります。
小規模農家から大規模農場までそして農業従事者でない顧客が3億人を超えています。
従業員数約50万人。
4位 Bank of China(中国銀行)
総資産 2兆6300億ドル
投資銀行業務のほか個人向けにもローン、クレジットカード、デビットカードサービス、保険業務も行っています。
東京、横浜、名古屋、大阪、神戸にも支店があります。
従業員数約30万人。
第5位 HSBC Holdings
HSBCは The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limitedの略称です。
イギリスの金融グループなのに香港と上海が入っているのはアヘン戦争で儲けたお金を管理する銀行だったからです。
香港ドル紙幣発券銀行でもあります。
かつて金利が高いので日本人が香港のHSBCで口座を開くことが流行りました。
しかし海外の銀行で口座を開設することは年々厳しくなっており10年前とは格段に難しくなっていて断念する人が多いです。
総資産 2兆6000億ドル
従業員数 約30万人
第6位 JPMorgan Chase & Co. (JPモルガン・チェース)
アメリカでは最大の銀行持ち株会社。
銀行はJPモルガン・チェース銀行。
投資銀行はJPモルガン。米国最大のヘッジファンド部門を持っています。
日本での活動は関東大震災の翌年1924年まで遡ります。震災復興公債をJPモルガンが引き受けこの年から日本でのビジネスも拡大していくこととなります。
総資産額 2兆4700億ドル
従業員数 約26万人
第7位 BNP Paribas (BNPパリバ銀行)
Banque Nationale de Paris(パリ国立銀行=BNP)とフランスの投資銀行パリバが合併してBNPパリバとなりました。
日本ではBNPパリバ証券株式会社、BNPパリバ銀行、BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社、カーディフ生命保険、カーディフ損害保険などが活動しています。
総資産 2兆4600億円
従業員数 約20万人
第8位 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)
現在、三菱UFJフィナンシャル・グループは三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、三菱UFJニコスなど主要中核5社を中心とした「総合金融グループ」であり、金融事業をしている。
wikipedia
2023年までに窓口のある店舗を半減させる。パソコンによる業務の自動化をし10年で行員1万人削除する方針を打ち立てています。
総資産 2兆4500億ドル
従業員数 約10万人
第9位 Bank of America(バンクオブアメリカ)
2009年に投資銀行であったメリルリンチを買収し傘下に置いています。
個人のための銀行業務、小規模~大規模の商業銀行業務、投資業務を行っています。
2018年12月にバンクオブアメリカはブロックチェーン技術を活用したシステムの特許申請をしていることが分かりました。
バンクオブアメリカの日本の拠点はメリルリンチ日本証券。
総資産 2兆1500億ドル
従業員 約20万人
第10位 Credit Agricole(クレディ・アグリコル)
フランスのメガバンク。
かつては農民相手の商売をしていたためアグリの名前が残っています。
インドスエズやクレディ・リオネなどを買収して巨大化してきました。
日本での活動は保険会社としてクレディ・アグリコル生命保険株式会社があります。
総資産 1兆9100億ドル
従業員 不明
銀行規模ランキングベスト10まとめ
1~4位を全て中国の4大商業銀行が占め、アメリカは6位と9位の2社のみ。
トップ10で5カ国が占めましたがその4割は中国ということになってしまいます。
ですが世界的に見てフィンテックやAIの発達により銀行員の仕事も見直されています。
日本では3大メガバンクが10年で各行1万人ずつの行員削減計画を立てています。
古いシステムから新しいシステムに切り替わり、銀行の役割も変わってくるのでしょうね。