コーク・インダストリーズのコーク兄弟の総資産額と大豪邸
アメリカを陰日向に支配するコーク・インダストリーズとは
コーク・インダストリーズ(Koch Industries, Inc)はアメリカ・カンザス州ウィチタに本部を置く多国籍企業です。
業務内容は石油の精製と流通、化学、エネルギー、繊維、鉱物、化学肥料、製紙、商品作物、金融と多岐にわたります。
世界60ヶ国で約13万人の従業員を抱えています。2019年の年間売上は110ビリオンドル(約11兆円)。
因みにトヨタ自動車は従業員37万人、売上高29兆円です。
全米の企業の総収入ランキングであるフォーチュン500ではコーク・インダストリーズは非公開会社であるためランク入りしていませんが、20位以内相当とされています。
会社は1940年にフレッド・コークにより創業されましたが、彼の4人の息子のうちチャールズ・コークとデービッド・コークが42%ずつ相続する形となりコーク兄弟といえばチャールズとデービッドを指します(デービッドは2019年8月に亡くなった)。
コーク兄弟がいかにアメリカの現代政治を根本的に変えたか
2019年8月23日にデービッド・コークが亡くなったことで2000年代初頭からコーク兄弟が政治に介入してきたことに終わりを告げたとアメリカ人は見ています。
その時時の政権に対して利益を得られる企業や団体が刹那的に選挙の候補者を資金的にバックアップしたり応援することが従来のやり方でしたが、コーク兄弟はもっと長期的な目線で関与してきました。
リバタリアン思想を源流とする複数のシンクタンクの設立や政治献金するための財団などを作ってきました。
中でも大きな力を持っていたのはコーク兄弟が2004年に設立したアメリカンズ・フォー・プロスペリティー(Americans for Prosperity)です。政治団体ともシンクタンクとも呼ばれています。
アメリカの健全な経済基盤を築くために税金と政府支出を削減すること、起業家精神を促進すること、司法制度の公平性を回復することを目的としています。
もっともらしいことを主張していますが、アメリカンドリームなんてなくなってしまった現代アメリカにおいて、自己責任論をさらに強く国民に押し付け公的扶助を不要の物とする超富裕層の代弁者と見るアメリカ人も多くいます。
民主主義破壊の手助けをしたという人もいます。
コーク兄弟についての書籍は日本では少ないです。興味のある方は読んでみてください。
デービッド・コークの総資産額は約5兆円
ニューヨーク州サウサンプトン(Southampton)にあるデービッド・コークの50億円の豪邸です。
サウサンプトンは超富裕層の別荘があることでも有名な高級住宅街です。
チャールズ・コークの邸宅の一つはこんな感じ
740パークアベニューの住人であったデービッド・コーク
ジョンDロックフェラーを筆頭に世界のスーパーリッチ達が住んできたニューヨーク740 Park Avenueの雰囲気をこの動画で味わえます。thi-pa
ジョンエフケネディの奥さんだったジャクリーン・ケネディ・オナシスも幼少期をここで過ごしたということです。
ティーパーティー運動なども支援してきたコーク兄弟ですが常に共和党を推してきました。しかしドナルド・トランプ氏とは対立し彼の共和党は支持せず。反トランプキャンペーンも失敗しました。
色々言われているトランプ大統領ですが、コーク兄弟に支えてもらえるどころか反対されてもなお大統領になったのですから驚愕すべきことです。