ソフトバンクグループが投資している衛星通信会社ワンウェブの倒産危機

ソフトバンクグループが投資している衛星通信会社ワンウェブの倒産危機

ワグ・ラブズの投資失敗に続き、アメリカの衛星通信会社ワンウェブが2020年3月19日に自己破産を検討しているとロイターが報じました。

コロナウイルスで100万人分の無償検査提供を申し出るも、医療崩壊を招くと批判されすぐひっこめマスク100万枚に変更しましたし、料金の支払い期限も申請すれば延長可能であるとし社会貢献アピールをしています。

既存の顧客を蔑ろにすることで成長してきた企業が何を今更と感じている方も多いようです。今更企業イメージを上げる努力よりも自身の会社が持ちこたえられるように動きべきとの声もあります。

衛星通信会社ワンウェブとは

2012年に設立された人工衛星ベンチャーであるワンウェブは全世界を約900基の衛生経由でインターネットに接続させ、インターネット環境に恵まれない地域にも高速インターネットの恩恵を与えようとする壮大な計画を実行しようと安価な人工衛星を大量に製造できる仕組みを作ってきました。

グーグル傘下でありましたが、ソフトバンクがワンウェブの株式の50%を保有して出資額合計は1900億円ほどです。

人工衛星の製造はエアバスとのジョイントベンチャーであるワンウェブ・サテライツ(OneWeb Satellites)でしています。

ワンウェブ・サテライツの工場はフランスのトゥールーズ、アメリカ・フロリダ州のメリット島、同じくフロリダのエクスプロレーション・パークにあります。

エクスプロレーション・パーク(Exploration Park)はケネディー宇宙センターとスペースフロリダが共同運営している場所で約300エーカーあります。

3回目の打ち上げは実施されるのか

↑バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)

ワンウェブのホームページでは3回目の打ち上げが2020年3月21日となっています。

打ち上げ場所はロシア連邦宇宙局が管理しているカザフスタンのバイコヌール宇宙基地。

この打ち上げにはテーマがあり、今から55年前の1965年に世界で初めて宇宙遊泳を行ったアレクセイ・レオーノフを記念して行うこととしていました。

ワンウェブの財政難とリストラ

3月の第三週には従業員の10%をリストラしたようです(TechCrunch調べ)。

フランスにも工場があることからコロナウイルスによる経済危機と世界的なサプライチェーンの混乱の影響をモロに受け、人工衛星打ち上げのスケージュールと人工衛星の製造にも遅延がでるとワンウェブのスポークスマンは公表しました。

コロナウイルスの影響を受けない業種はあまりないと思いますが、ソフトバンクにとっても最悪なことになりそうです。

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