トークンエコノミーのビジネスモデルとその未来について
最近よく耳にするトークンエコノミーとは何か
仮想通貨やブロックチェーンを語る上でよく出てくる用語、トークンエコノミー。
これは真新しい言葉ではなくそもそもトークンエコノミー法という行動分析学で用いられる技法であります。
トークンの意味は英語辞典で調べると代用貨幣とでてきます。
貨幣の代用になるものですから、仮想通貨もそうですけど、商品券やポイントカードなどのことも指します。
トークンエコノミー法は私たちの日常に企業によって大いに活用されています。
クレジットカードでは各社ポイントがたまる
クレジットカードのポイントもトークンエコノミー法です。
楽天カードやアマゾンのカードはポイントで買い物できるのでインターネットショッピングを多くする方には有利なクレジットカードとなります。
アメリカンエキスプレスカードなどはマイレージが貯まりやすく航空チケットが無料になる特典があります。
あらゆるお店のポイントやポイントカードもトークンエコノミー
飲食店から家電、スーパー、美容院、本屋、レンタルショップなどなど考えられるありとあらゆるお店がポイント制を導入していますが、これもトークンエコノミー法です。
ポイントカードで財布をパンパンにしている人は貧乏
という定説がありますが、これは概ねあたっているようです。それはお店や企業の戦略にまんまとひっかかってしまう人であるからです。
カードとスタンプというほとんどお金がかからない手法でリピーターを獲得できます。
ポイント2倍!3倍!とかになるとポイント欲しさに不要なものまで買ってしまう人。
あと300円買えばポイントがつくからと不要なものを買ってしまう人。
そしてガソリンスタンドなどではポイント欲しさに同じスタンドに通い続ける人が大勢います。給油ランプ
がついたギリギリの状態でも同じスタンドになんとか辿りつこうとしてしまいます。
ポイントは本当にお得なのか人々に考える機会を奪っているとも言えます。
有効期限のあるものや、あまり使わないポイントカードは一度整理してみるとよいかもしれません。
LINEのトークンエコノミー構想とは
ここまでは本来の行動分析学の手法であるトークンエコノミー法についてお伝えしてきました。
しかし現在耳にするようになったのは代用貨幣の経済としてのトークンエコノミーです。
ブロックチェーン技術を用いてのそれになりますから仮想通貨絡みのものです。
同じ理念を持った者が集まるコミュニティーで通用するトークンといった概念もあります。
LINEは利用者に対して法定通貨ではない報酬を与えるためにこのライントークンエコノミーを構築しようと
しているようです。
SNSでのよい口コミにも報酬を付与する方向。
お店に行って買い物などをしなくても日常の生活行為で紙やスタンプ媒体のポイントではなく、デジタルのポイントが貯まっていく感じでしょうか。
ブロックチェーン技術をベースにしているとしかわからないので具体的にどのようなものなのかは現段階ではイメージできません。
インド以外で世界的に出荷台数が頭打ちになっているスマートフォン。業界も次の手を講じるのに頭が痛い情況でしょう。
金融資本主義はもうすぐ崩壊するのか
科学技術が進むと本来我々の生活は楽になるはずです。
洗濯機や炊飯器、冷蔵庫、掃除機、電子レンジなどがこの世に出されて女性は家事から解放されました。
その結果女性は楽になったでしょうか。否、社会進出させられた上に家事も負担し収入は増えたかもしれませんが昔よりもっと忙しく生活させられるようになりました。
便利になって時間が浮くとその時間を仕事に当てることになってしまいます。
自動運転が普及すると移動時間は仕事をするようになります。
便利になるともっと働くてはいけなくなります。ちょっとおかしくありませんか。便利になれば楽できるはずなのです。
これは資本家が儲かるシステムだからなのですね。
それが金融資本主義と呼ばれるものです。
2017年において世界の富豪トップ8名の資産が世界の下位層50%(36億人)の資産とほぼ同額であったとのことです。
世界的に格差は急激に拡大しており、日本においてもアベノミクスだなんだのと企業が膨大な内部留保をしても国民に景気のよさは実感できないどころか子供の6人に1人が相対的貧困だなどと言われるようになった始末です。
世界で金融資本主義NO!の声が大きくなっています。
トークンエコノミーが何であるかも重要ですが、お金自体が一体何であるのかを真剣に考えないといけない時代になりました。