エプスタイン事件の全記録を公開せよ─被害者が米議会で訴えた透明化法案の真相

エプスタイン事件、ついに米議会が揺れる──被害者と議員が迫る「全記録公開」

米国を震撼させたジェフリー・エプスタインによる性犯罪と人身売買事件。
2019年に彼が獄中死した今も、膨大な証拠資料と関係者情報は未公開のまま。

しかしいま、被害者たちが再び立ち上がり「政府の隠蔽を終わらせよ」と議会で訴え、ワシントンに激震が走っている。

国家的隠蔽を告発する被害者たち

公聴会では複数の被害者が「透明性なくして正義なし」と涙ながらに証言。
2008年にエプスタインが違法な不起訴合意を得て、被害者の権利が踏みにじられたこと、政府が権力者を守るため裏取引をした疑惑などを告発した。

ドナルド・トランプ、ビル・クリントンら大物の名前を自慢げに語っていたという証言も飛び出した。

新たに響いた“生存者”ヘイリー・ロブソンの声

今回特に注目されたのが、16歳のときエプスタインに性的虐待を受けたヘイリー・ロブソンの発言だ。

彼女は保守派の登録共和党員でトランプに投票した経歴を持つが、「これは政治ではない」と強調。

トランプ元大統領がエプスタイン事件を「デッド・イシュー(終わった話)」と呼び「でっちあげ」とまで言うことに対し、「これは決してホラ話ではない。私たちは現実に存在する被害者だ」と強く訴えた。

彼女は当時、クラスメートに「金持ちの男性にマッサージをすれば200ドルもらえる」と誘われ、逃れられない状況に追い込まれた過去を語った。

「16歳の少女があの環境を理解して対処できるはずがない。政府も社会も私たちを守らなかった」と。

エプスタイン・ファイル透明化法とは

被害者や支援者が推す「エプスタイン・ファイル透明化法」は、FBI・CIA・SECなどが保有する全ての関連資料を全面公開させる法案だ。

政治的影響や評判への配慮による非公開を禁じ、被害者の個人情報だけを保護する。
これが成立すれば、政府が隠してきた権力者の関与や真相が初めて明るみに出る可能性がある。

沈黙する議員と“恐怖の政治”

共和党のトーマス・マッシー議員は「同僚は小児性愛者をかばいたいわけではない。だがトランプ政治マシンを恐れて沈黙している」と暴露。

ヘイリーも「正しいことをしようとする善良な議員までが脅され、被害者を傷つけている」と語った。
権力の圧力が真実をねじ曲げ、被害者の声を再び封じ込めている現実が浮き彫りになった。

世界が注視する“次の一手”

もし法案が可決されれば、エプスタインが残した膨大な「秘密ファイル」が公開され、
政財界の大物やセレブリティの名が世間にさらされる可能性が高い。

それは単なるスキャンダルではなく、米国民主主義そのものの信頼を揺るがす大事件だ。

結論:透明性なくして正義なし

「政府がこの声を無視するなら、世界はアメリカの民主主義を見限る」。
被害者たちはそう警告する。

ジェフリー・エプスタインという一人の犯罪者の死で終わった話ではない。
これは権力と腐敗が複雑に絡み合う、国家規模のスキャンダルなのだ。

真実を求める戦いは、いままさに佳境を迎えている。