ワーキングプア34人に聞いてみました!明日への希望が持てず綱渡りの日々

高卒年収200万生涯独身ワープア太郎です。自分と同じ境遇を寄せ集めて作った本を読みました。

すっかり元気がなくなってしまいました。一寸先は闇。私のようなワーキングプア当事者よりも今は関係のない人こそ読むべき本だと思いました。

事実を淡々と述べる救いのない貧困本「今日からワーキングプアになった」

私ワープア太郎が唯一しているサブスクがアマゾンキンドルアンリミテッドです。

今回紹介する本も無料で読みました。お金ないなら図書館に行けよ!と思われるかもしれませんが、図書館に行くにはバス代がかかりますので、、、アンリミテッドが私の唯一の贅沢です。

正社員でも会社が倒産したらアウト。ワーキングプアに陥る

私自身も正社員で勤めていた会社が倒産したことがきっかけで職を転転とする羽目になり今のワーキングプア状態になったのでした。

この本に登場する34人の人物の中でも会社が倒産したことにより職を失いワーキングプアに陥った人がいます。
2021年の全国会社倒産件数は約6000件。数万人が職を失いました。

本人の責任ではなく会社倒産による失職でも転職して給料が上がるケースなど殆どありません。よくて横ばい普通は確実に下がります。

正社員時代の給料を元に住宅ローンなどの人生設計をしていますから、転職による不足分はダブルワークで補うしかありません。これも運よく転職がスムーズにできた場合です。

正社員のあてがなく仕方なく派遣労働に切り替える人も多いです。私もその口です。一旦派遣に落ちるともう正社員というルートは消滅します。社会保険はあっても各種手当や退職金など当然ありません。

美容師、アパレル、介護は正社員でもワーキングプア。労働搾取

美容師は給料が低い上にこ洒落た格好をしていないといけないので被服費もかかります。就業後の練習もあるので長時間勤務。独立前提ではないと稼げないシステムのようです。ですから独立するまでずっとワーキングプア状態。独立に至るまでに心が折れてしまいます。

30年以上ずっと不況の日本。衣食住の節約は必須。着るものはその対象。アパレル産業の苦境は現在進行形です。
アパレル販売員の給料は低く会社からの商品の押し付けがあるので、少ない給料の中から自社ブランド服を購入するお金が飛んでいきます。

介護は給料が激安な上に人手不足で労働は過酷。ロボットのように働かされて体も壊します。定着率も悪く一時の気の迷いから職場入りして短期で逃げることが常態化しています。

零細企業の経営者は自転車操業で風前の灯

本の中に出てくる螺子工場の社長さん。工場をたたむ寸前まで追い込まれているのですがその恨み節が書かれています。

不景気で顧客の大手メーカーによって下げられた工賃がアベノミクスで若干景気が戻っても元に戻してもらえません。ですが新聞でそのメーカーが空前の好景気で春闘満額回答などというニュースを見て心が荒みます。

会社は同一労働なのに派遣社員を安く使って搾取する。飲食、アパレル、理美容、介護も労働者を低賃金でこき使って労働搾取。大手会社は下請けを叩いて仕入れを最小限にして儲ける。

この社会の構造は全くもって「いじめ」以外の何物でもないと感じました。

ワーキングプアはホームレスの一歩手前

爪に火をともすような生活をしながらの底辺労働をダブルトリプルでこなして年齢を重ねると情況は悪化してきます。

収入が少ないと食事も適当になるので栄養バランスが取れていないことが多いです。肉体労働が主であると体も壊しやすくなります。

そして健康問題で職場を休みがちになるとすぐ首になってしまいます。代わりはいくらでもいるんだと。

中高年になってやっと見つけた職場やバイトを病気のせいで首になると日銭が入ってこなくなります。アパートの家賃が払えなくなると日雇いで得た金があれば漫画喫茶、なければ路上という生活になります。

世帯年収1000万円あったプログラマーの方もリストラにあい失職。キャリアを生かして転職しようとするも40近くで糖尿病もあることからほとんど決まっていた会社を落とされる。ならば独立だとなぜか健康食品のフランチャイズに手を出し失敗。借金を抱えてしまい妻から離婚をつきつけられる。

奥さんはそれなりに高収入だったので慰謝料も子供の養育費もいらないから離婚してとのこと。
以降中年フリーターとなります。その後家賃を滞納してアパートを追い出され山谷のドヤで生活しています。

このようなことは誰の身にも起こりえます。世帯年収1000万円あっても全く安心できません。