国内定期預金は機会損失でありあなたの思考を奪う消極的金融商品
銀行空前の低金利時代に定期預金する意味は
ここ20年1年の銀行定期預金の金利はずっと0.4%を下回っています。
2017年現在では0.15%でいい方の部類に入ります。
100万円預けて利息が1500円。税金20%引かれて1200円が正味。
年間これっぽっちでは資産運用しているとはとてもじゃないですが言えません。
ですが、銀行預金の強みは元本保証されることです。金利が雀の涙でも決して損することはありません。
銀行が破綻したとしても上限1000万円とその利息は保護されます。
破綻した場合私たちが預けたお金はどこから戻ってくるのでしょうか。
それは、政府と日銀、そして民間金融機関と連携して作られた特別法人である預金保険機構です。
政府主体で我々の預金を保護してくれるわけです。安心ですね。
二日目でも安心♪とか言ってる場合じゃなくて元本割れに対して死ぬほど恐怖心がある
人に対しての超消極的な手段が銀行預金ということになります。
バブル期の定期預金の金利はどうであったか
1980年代後半から1990年代の初頭がバブル期ですね。
私はその恩恵を得られなかった世代です。
そんなことはどうでもいいです。すみません。
バブル期の1年定期預金は5%くらいあったようです。
郵便局はもっと凄くて「ハロー幸せの」キャッチコピーのもと10年定期で8.64%のものあったそうです。
因みに郵便局の最高金利は12%とのことです。驚異的数字です。このような金利に再びお目にかかることは一生なさそうです。
日本人は預金が大好きな国民でリスク回避型か
日本人の家計資産の8割以上が預金や保険に回されていると言われています。
ほとんどの人が投資をしていません。
それは日本人という国民性でしょうか?
プロスペクト理論による人間のリスク回避に対する行動
プロスペクト理論によると人は損得の計算をしっかりせず直感でリスクを避けられると思う選択をしてしまいます。
例えば
<ケースA>
選択肢1 無条件で1億円もらえる。
選択肢2 コイントスで表なら2億円。裏ならゼロ円
<ケースB>
負債が2億あります。
選択肢1 無条件で1億に負債を減額。
選択肢2 コイントスで表なら負債2億チャラ。裏なら2億負債のまま。
Aの選択肢では1を選ぶ人が多くBの負債の選択肢では2を選ぶ人が多いことを示したのがプロスペクト理論です。
Aはどちらも期待値は1億円となりますが、確実性を取って1を選ぶ人が多い。
Bはどちらも期待値はマイナス1億円ですが、借金を帳消しにしたい願望が強く出て2を選ぶ人が多くなる。
Aで1を選んだ人はBでも1を選ぶのが堅実だと思うのですがBでは2を選ぶ人が多いのです。
つまりAでは期待値は同じなのに100%の確率で得をし、得られないことへのリスクを回避する。1/2で倍になるギャンブルは放棄。
Bでも期待値は同じですが、損を完全に取り戻したい欲望から100%負債が半分になる権利を捨て50%で帳消しになるギャンブルをする。
このような行動をとってしまうのは何も日本人に限ったことではありません。
それではなぜ、日本人の多くが預金や保険にほとんどのお金をつぎ込んでいるのでしょうか。
日本人が投資に積極的ではない理由
○まず第一に汗水たらして稼いだお金だけが綺麗なお金であるという妄信。
○次にお金に対する教育が学校でも家庭でもされていないこと。
○そして最後に長時間労働で投資の勉強をする暇がない。
この3つが大きな要因ではないかと思います。
金融リテラシーを身につけて少しでも多くの人が今より
精神的にも物質的にも豊かになって欲しいです。