資本主義における金儲けの極意は貧困者・情弱から搾取すること。

お金を儲けるということは誰かの財布から自分の財布にお金を移動させる行為です。

資本主義の中では資本家と労働者に人は分けられます。お金を儲けるという言葉は資本家が使うもので労働者は資本家から賃金を貰うので儲けるという言葉は違うと思います。

「なにか儲け話はないかなあ」と人が言う場合、自分の働いている会社からの賃金の話をしているわけではありません。絶対に上がるという株や、仮想通貨、希少価値のある商品の仕入れと販売などのことを指しています。

「お金持ちになりたい!」という欲望のもと血眼になって儲かるネタを探している人が大勢この世の中にいるのではないでしょうか。そのような金持ち欲求のある人が多数いるからには、そのような情報を売ることこそが大金を稼ぐ極意と言えます。

ですから資本家側ではない労働者の身分で大金を稼ぎたければ詐欺をすることです。オレオレ詐欺からねずみ講、投資詐欺まで普通の労働では考えられないような大金を比較的短期に稼ぎ出すことが可能です。

しかしこの詐欺行為は勿論犯罪であり、他人の財布からお金を奪う行為であります。無価値のものを高価に売るのが詐欺です。仕入れがゼロなのに高額で売れるという夢のシステムです。

オレオレ詐欺のようにダイレクトに資産をかすめ取る行為も闇バイトの求人募集に来るような切羽詰まった若者に小銭を渡して大金をせしめ自分には警察の手が回らないという巧みなシステムです。

このような犯罪行為は言語道断ですが、私達が普通に働いている企業や会社というものは果たして清廉潔白でしょうか。

企業は成長しないと潰れてしまう。成長こそが資本主義の原動力

企業活動で重要なマーケティングの本質。それは売れないものを売れるようにすること。つまり不必要なものを買わせることにああります。本当に良いものであれば口コミで必ず売れるはずです。本当に良いものでないから優秀なキャッチコピーやコマーシャルなどで「良いものである!」というアピールと洗脳が必要なのです。

お金をかけて宣伝して他の製品よりも目立たせ一番良いものであるような印象操作をする。人を欺罔することによって錯誤に陥れることを詐欺というのですが、企業のやっていることも多かれ少なかれ詐欺まがいな一面があることは否めません。

この詐欺まがいの混入や横行に資本主義社会の生活を送る上で我々は当たり前に毎日さらされているのです。

こららの真贋を見極めるのは個人の裁量と自己責任に預かるものとなっています。

しかしみんながみんなこのような能力を有していたならば企業も詐欺師も全く儲かりません。資本家が労働者を搾取する如く当然に、大金持ちは情報弱者を食い物にして儲けまくっているのです。

貧乏な人はお金の使い方を理解していないことが多い。そして搾取の罠にハマる。

収入が少なければ勿論貧乏になるわけですが、同じ収入でも少しは貯金できる人と収入の全てを使い切ってしまう人がいます。

この中でも特に「何に使ったかわからないけど月末にはお金がなくなってしまう」というようなタイプの人の殆どは必要なものではなくどうでも良いものにお金を使ってしまう傾向があります。

自炊よりも外食。スーパーよりもコンビニ。喉が乾けばすぐ自動販売機。傘を忘れたらすぐコンビニでビニール傘を買い、それもすぐなくしてしまう。

私の知り合いでも仕事帰りに必ずコンビニに寄りビール2本とおつまみを買う人がいます。そんなに規則正しく飲むならディスカウントストアでビールをケース買いすれば安くなるのにと思います。

このように物を大切にすれば長く使えるのにしない。他の場所で安く買えるものを最高値で買う。ちょっと手間をかければ安く上がり健康にも良いのに自炊をしない。など価格より便利さを優先する姿勢がお金をポケットからこぼしまくるような生き方になってしまっています。

言わば「便利さの奴隷」になっている貧困タイプの人は小林製薬が出しているような商品に飛びつく人です。「そんなもの必要?」と思うようなどうでも良い商品のオンパレードです。「あったらいいなをカタチにする」という秀逸なキャッチフレーズです。貧乏人ホイホイです。

「あったらいいな」程度のものは大概「なくても困らないもの」です。本当に必要なものはもう世の中に存在するか、昔からの知恵などで解決済みの筈です。

ちょっとネットで調べれば対応策が見つかり、商品にするまでもないような物をあえて商品にすることにより便利さを追求する情報弱者からお金を巻き上げる手口です。ですから「あったらいいなをカタチにする」は「間抜けな情弱をオカネにする」と換言できます。これはこの記事のタイトルである「儲ける極意は情弱から搾取すること」という公式に合致します。

しかしこんなのは瑣末な一例で、安くて美味しいけれど後で病気になってお金を損する食品添加物まみれの食品や、絶対話せるようにならない英会話スクール、若い夫婦に頭金なしで外見だけ立派な安普請の欠陥住宅並の家を売りつけることなどエブリデー情弱祭りです。

まさに情弱により資本主義が成り立っています。

安易に起業をすすめる人はそのノウハウで儲けている

自分ができることは相手もできると考えているホ●エモンみたいな一見賢そうでとても頭の悪い人がいますが、そのような人はいつも金儲けなんか簡単だと人を小馬鹿にして起業を勧めたりしますが、彼らの言うことを聞くと痛い目にあいます。。馬鹿を騙せばいいだけだからお金儲けは簡単だと思っている節があります。

確かに彼らの言うことを実践できればお金持ちになれるかもしれませんが、今ある仕事を投げ売って不安定になって大丈夫などという人はごく一部です。

そしてその起業情報はオンラインサロンの有料メンバーになったり情報商材として購入しないと得ることができません。つまりそれ自体が商売になっています。

社会貢献よりも自分の儲けが第一主義であるからオンラインサロンや情報商材といった形式を取るのです。

正しく社会的にも意義のあるビジネスプランがあるのであれば、そのプランの持ち主は優秀な人材を公募して、それにふさわしい人間をオーディションで選抜すれば良いです。そして選ばれた優秀な人に投資し、リターンを得れば良いです。

そうすれば優秀な人は投資家にお金を貸してもらってビジネスをすることができる上投資家からのアドバイスも受け、ビジネスが軌道に乗れば雇用も生まれます。みんな得します。

ノウハウをパッケージ化してそれを得るためにの条件がお金のみであれば、その教えを忠実に実行できる奇跡的ごく一部とお金だけ払って何もなし得ることができない大多数とに分かれます。

それが分かっていながら不特定多数にノウハウを売っている者は「これだけ懇切に指導しているのだからできないお前が悪い!」と自己責任の原則を押し付けてきます。

かくして大量の情報弱者が彼らには到底実行不可能なノウハウを買わされて泣き寝入りさせられることと相成ります。

あなたは使い切れないお金があれば何をしたいのか

企業であれ個人であれ、お金をたくさん儲けるということは大量の情弱からお金をかすめ取ることだと書いてきました。お金のあまりない人々に不必要なものを買わせて大金持ちになったとして何にお金を使いますか?

お金儲けに特化している成功者のことを恥ずかしい人だ!と皆が思うようにならなければなりません。

これだけ貧富の差が広がり、富める者は益々富み貧乏なものは益々貧乏になる世界は本当に醜い。欧米プロテスタントが主導した資本主義もそろそろ終焉を迎えて欲しいものです。

政府に期待できないのであれば、個人が繋がり合ってお金がそんなになくても幸せな地域や共同体を自分たちの手で作っていかないといけない時代だと思います。

一旦は分断され、隣に誰が住んでいるかもわからない世の中になってしまいましたが、コミュニティーを再生しないといけませんね。