サッカーファンしか知らない大富豪スタン・クロエンケとは何者なのか
クロエンケスポーツ&エンターテイメントCEO・スタン・クロエンケ氏
1947年アメリカ・ミズーリ州コロンビアに生まれたスタン・クロエンケ(Stan Kroenke)氏はクロエンケスポーツ・エンターテイメントのCEOです。
木材商の父のもとお金に苦労なく育ったようです。いわゆるボンボンというやつですね。
父の顔色を気にしながら滅多にない外食でメニューの一番安いものを注文していた私ワープア太郎とは天と地の差です。
彼の会社はイギリス・プレミアリーグのアーセナルFC、アメフトのロサンゼルス・ラムズ、バスケットのデンバー・ナゲッツ、アイスホッケーのコロラド・アバランチ、サッカーのコロラド・ラピッズなどの所有会社です。
マイナーなところではラクロスのコロラド・マンモス、esportsのロサンゼルス・グラディエーター(overwatch)、ロサンゼルス・ゲリラズ(Call of Duty)などのチームも所有しています。
スタン・クロエンケ氏の総資産額は約1兆円
フォーブス2020長者番付によるとスタン・クロエンケ氏の総資産額は10ビリオンドルで1ドル100円換算で約一兆円です。
日本で兆円を超す総資産の持ち主はわずか4名です。1位ユニクロ柳井正氏2兆3870億円、2位ソフトバンクグループ孫正義氏2兆1940円、3位キーエンス滝崎武光氏2兆1190億円、4位サントリーホールディングス佐治信忠氏1兆60億円です。
彼の奥さんはアーカンソー州に本部を置く世界最大スーパーマーケットチェーンのウォールマート創業者サム・ウォルトンの姪であるアン・ウォルトンです。
アン・ウォルトンと結婚したのが1974年、氏が27歳の時。結婚9年後にクロエンケ・グループを創設します。
スキー場でアンと出会ったのがきっかけで結婚に至りますが、当時もうスタンは不動産業で成功しており、アンと結婚することでよりリッチになったようです。クロエンケグループ創設の資金は援助してもらったのかもしれませんが。
ミズーリ州にあるクロエンケのお城のような大豪邸
豪邸というより城であります。周りに他の建築物はないように見えます。
スタン・クロエンケ氏のあだ名は”Silent Stan” 物静かなスタンということで注目を集めることが嫌いで、マスコミに対してのインタビューを一度も受けたことがないことで有名でなかなか情報がありません。
しかしながら2016年の大統領選ではヒラリービクトリーファンドに10万ドルの献金、ドナルド・トランプ氏には100万ドルの献金と民主党、共和党の両方に献金するというユニークなことをしでかしています。
献金の多いほうが勝ったわけですが、、。
欧州スーパーリーグ構想で揺れるアーセナルとスタン・クロエンケ氏
2021年4月18日にヨーロッパの12のクラブチームが新しく欧州スーパーリーグ(ESL)というものを立ち上げる発表しました。第二言語としての英語かよ!と突っ込んでしまいました。
もともとあったのがチャンピオンズリーグ(CL)でその大会をぶち壊してしまうとして欧州サッカー連盟などが猛反発しました。当初アーセナルはESLに参加の意向を示し、ファンから総スカンを食らいました。
アーセナルが欧州スーパーリーグへの参加を決定した後、アーセナルファンのグループがエミレーツ・スタジアムの外で抗議活動を行いました。
サポーターたちは横断幕を掲げ、アメリカの億万長者であるスタン・クロエンケ氏に対して、クラブの所有権を放棄するよう要求し、「スタン・クロエンケはでていけ!」と非難しました。
アーセナルは現在、イングランド・プレミアリーグで9位に位置しており、来シーズンの欧州大会への出場権は得られませんが、欧州スーパーリーグの12の「ファウンダー・クラブ」のひとつに選ばれており、プロジェクトが進めば、レアル・マドリード、バルセロナ、ユベントスなどのクラブとの定期的な対戦が保証されるところでした。
しかしチェルーシー、リバプール、マンチェスター・ユナイテッドなどが参加を取りやめアーセナルも参加を見送りました。ファンの怒りを相当勝ったことも起因していることでしょう。
スウェーデンの音楽配信サイトSpotifyがアーセナル買収に意欲的
このどたばたの最中、アーセナルのファンであるSpotifyのCEOダニエル・エク氏がアーセナル買収の意思があることを表明。クロエンケ氏は売るつもりはないと応戦。一体どうなってしまうのでしょうか。
Spotifyは5000万もの曲が無料で聴くことができるとして人気がありますが、無料だと途中で曲が切れることも多く私は利用していません。有料サブスクは貧乏人の敵です!