恐怖指数VIXとは何か?シカゴオプション取引所(CBOE)

2018年3月2日

恐怖指数という言葉が新聞やニュースでも見かけるようになりました。VXガスも恐怖対象ですが、VIX指数もそうなのです。

VIX指数とは何か

2017年にBITコインの先物も上場させたCBOE(シカゴオプション取引所)が出している先物のボラリティー指数です。

そしてそのティッカーシンボルがVIXです。数値算出にはS&P500(大型株500銘柄)のオプション取引が対象とされています。

S&P500銘柄には時代の寵児である4巨人アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックも勿論入っています。所謂GAFAですね。

ニューヨーク大学の教授、スコット・ギャロウェイ氏はこの4つの中で最も長く生きるのはアマゾンだと[the four]の中で言っています。

ちょっと横道それてしまいました。すみません。

このVIX指数はレナード・N・スターン・スクール(ニューヨーク大学の経営大学院)の教授だったMenachem Brennerと Dan Galaiによって発展させられました。1986年のことです。

これをシカゴオプション取引所と金融グループのゴールドマンサックスが開発を共にし、より精度の高いVIX指数を2003年頃から発表するようになりました。

近い将来の株式市場のボラリティーを数値は予想します。

数値発表から30日前後を表しています。

オプション取引ベースでの未来予測となります。

オプション取引と先物取引との違い

オプション取引とは未来のある時点において株式などを購入したり売却したりできる権利の取引となります。

先物取引は直接未来のある時点で取引を契約することですので期限がくると売買が成立してしまいます。

オプション取引はその権利を行使するかどうかは人それぞれということになります。

権利を放棄すれば買わなくてもいいですし、もしくは売らなくてもよいということになります。

VIX指数はS&P500のオプション取引を材料に算出されているということをもう一度確認しておきましょう。

1985年から2012年までのVIX指数の推移


出典:ウィキペディア英語バージョン

普通の相場でVIX指数はおおよそ10から20の間をうろちょろすることになります。

投資家の心理に不安が現れるほど数値が高くなり危険な状態となります。

これが恐怖指数と呼ばれる所以です。

1987年の指数150はブラックマンデーのものとなります。ニューヨーク証券取引所を初口として世界の株価が大暴落しました。

10月19日の月曜日でした。ニューヨーク・ダウ平均株価は史上最悪の暴落で500ドルほどこの月曜日だけで下がりました。

もうひとつの大きい山である指数80は2007年の世界金融危機です。

これまたアメリカのサブプライムローン崩壊から翌2008年へのリーマンショックに繋がります。

指数50付近のものをあげてみますと、

1997年、タイを発端としたアジア金融危機。アメリカのヘッジファンドの空売りが原因と見られています。

2001年、アメリカITバブル崩壊。

2010年、欧州ソブリン危機。グローバル・ソブリン債についてはこちら

2011年、S&P グローバル・レーティングが米国債の格付けを下げる。

国別国債格付けランキングはこちら

などが該当すると思います。

金融危機にはほとんどアメリカが関与していることが分かりますね。

アメリカそのものが恐怖指数と言ってもいい気が個人的にはしてしまいます。

以上S&Pが公表しているVIX恐怖指数に関してでした。

最後に私個人に関する恐怖についてお話させてください。

昔といってももう普通に携帯電話が普及している頃ですが、30代くらいのおじさんに物凄く丁寧に急用で電話をかけたいので100円貸して頂けませんかと声をかけられました。

困っている様子でしたので100円くらいよいかと思い財布を取り出して小銭入れをあけようとすると、

「やっぱりその万札にしてくんない?」とすごまれ、喧嘩などしたこともないひょろ眼鏡だった私は有無も言われずカツアゲに遭ってしまいました。

「ありがとよ」とお礼を言われたのがせめてもの救いです。

きっとあの人は私の一万円で幸せな思いができ、一日よい気分であったのであれば、私も得を積んだと思ってあきらめようと
思いました。

ですが、釈然とせず非常に悔しい思いをしたことを今でも覚えております。

それで私は強くならないといけない!と思って空手道場の門を叩いたわけではなく、小銭を借りるフリをして相手の財布の中身を確認するという技に対処すべく、小銭と札を別々に管理するようになりました。

小銭入れと札専用財布にすることで財布の傷みが減り、1万円以上得したと思っています。

これも物を大切にし、不必要な経費を押さえるという意味では立派な金融リテラシーだと勝手に思っています。