連帯保証人と保証人の違い ナニワ金融道から学ぶ金融知識一覧 1巻

2019年1月16日

金融リテラです。こんにちは。

あまり漫画は読まないのですが、気晴らしに読むとしても知識は身につけたいものです。

ナニワ金融道で出てきた用語を漫画の1行解説を超えてもっと突っ込んで調べながら読むという気の遠くなる作業をしてみようと思います。

1巻

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不渡りによる銀行停止処分

孫請土木、高山社長

不渡は2回出さないと銀行取引停止処分をうけない。

振出人の支払い資金不足が原因となる不渡りを1号不渡と呼び、半年で2度の1号不渡を出すと銀行取引停止処分を受ける。

貸出取引と当座勘定取引(当座預金での取引)が2年間制限される。

なお普通預金の利用はできる。

連帯保証人と保証人の違いについて

孫請土木、高山社長は保証人と連帯保証人の区別がついていません。

連帯保証人は民法上、事実上債務者と全く同じ義務を負う!

おーこわ!

連帯保証人になることでその方が経営している会社の役員になり役員報酬をゲット!みたいな話がない限り、(あっても怖いですが)連帯保証人側にはなんのメリットもありそうにないですね。

賃貸などの連帯保証人も借主と同等の責任をもつわけだからよっぽど信用のある人物でないと無理ですね。

一方保証人の場合は催告の抗弁権と検索の抗弁権がつく。

2つとも保証人ではなく債務者を追いこめ!と抗う事ができる権利。

親、兄弟など親族であっても連帯保証人になるのは躊躇します。ましてや他人ならなおさらです。

なんとか連帯保証人にだけはならないようにしましょう。

自己破産の原因第一位は生活苦ですが、第二位が保証人や連帯保証人になったことです。

手形の割引おまへんか?

帝国金融の社員が新規顧客開拓のために建設名鑑90を見て電話をかけまくる。「手形割引の帝国金融です!」というキャッチフレーズと共に。

1巻が出されたのは1990年である(平成2年)。

手形割引とは手形の支払期限前に業者が買い取って現金化してくれること。

奇しくもこの年1990年は手形の交換高がピークで5000兆円に達していました。2016年現在では320兆円ほどとなっていて全盛時のなんと6%台と激減しています。

手形交換高減少の理由としては現金決済の増加、手形払いのリスクとコスト金融機関の労力、全銀電子債権ネットワーク(でんさい)の普及、など(門外漢の私にはよくわかりませんが)があげられます。

軟禁と監禁の違い

逃げていた林田社長を捕まえ事務所につれてくる。

そして淡路島につれていく途中に桑田が林田に素うどんをくわせてやる。軟禁にしておかないと、飯くわさんと監禁になる。

一か所に拘束して逃げ出せないことが監禁で、家などで自由にできるが外出や外への連絡がとれないのが軟禁であるようです。

食事を与えないと死んでしまうので桑田がいったセリフはギャグであると考えられます。

アウンサンスーチーさんはたびたび自宅軟禁されていましたね。

積水ハウス事件でも騒がれた地面師とは一体何か

林田はハッタリ不動産の社長でしたが、法務局で登記簿謄本を抜き去り、偽造して帝国金融の灰原たちに見せ2000万円をかすめ取りました。

このように他人の土地を使ってそれを担保に金融業者からお金をだまし取る詐欺師を地面師といいます。

2巻につづく

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