子供の金融教育はどうしたらよいのか。金銭感覚をつけさせるテクニックと超裏技
今喫緊の課題。子どものマネー教育をどうするか
キャッシュレスの流れは止まりません。
現金でのやり取りの時代と比べて、お金の価値や使い方を十分理解しないままキャッシュレスが浸透するとあっという間に稼いだお金が消えてしまう可能性があります。
稼ぐ額の問題ではありません。プロアスリート選手が引退後自己破産してしまうように、きちんとした教育を受けていない上にマネーリテラシーがないとどれだけお金があっても最終的には破滅に至ります。
キャッシュレスになればお金というものが現在より更に見えにくいものとなり、勉強さえできればそれで良いということではなく、子どもにも金融リテラシーが必要です。
アメリカの富裕層がお金について子どもに教えていること5つ
1)お金は大切なものであるということ
何を当たり前なことを言っているのだと思うかもしれません。
お金があるから幸せだとか不幸だとかではなく、お金があることで様々なオプションを人生につけることができること。質の良い生活を過ごすことができること、労働だけに追われる人生から自由を得られる可能性のあるものだということを教えます。
お金を持っていない親はお金を富裕層よりは軽視し、お金より大切なものが世の中にはたくさんあると教え、結果的に親同様にお金で苦労する子どもに成長します。
2)資産と負債の違いを教える
お金を使って一時楽しい思いをしたあとはゴミになってしまうものとお金を産み出す物があります。
例えばゲーム機を買うと新しいソフトが次から次と欲しくなり買った分だけお金が減ります。しかしカードゲームの場合、まれにレアカードが出てオークションで高額で売れたり、友達とのカード交換で利益を出せる可能性が残ります。
3)家計管理予算管理の夫婦会議に子どもを巻き込む
食費や光熱費がどのくらいかかるのかガソリン代は日常品は?どれくらいかかって無駄はどのくらいか、どこを削減すべきかなどの話あいに子どもを立ち会わせて意見も求める。
予算内でやりくりした上に貯金や投資にも回す様子をリアルタイムで知ると子どもお金の大切さや好きなものばかり買っていたらお金がすぐに無くなることを学べます。
4)読書のような生産的で良い習慣をつけさせる
ゲームをする習慣はお金と時間の両方を奪われ何の生産性もありません。ユーチューブなどの動画視聴にはお金はかかりませんが、時間が奪われます。
お金も大切ですが無駄なことに時間を奪われることはもっと致命的な行為です。
一方読書は図書館を利用すればお金がかからない上に知識を脳にストックすることができます。そしてその知識を基に稼ぐ力が身につく可能性もあります。稼ぐスキルが身につかなくとも脳を鍛えることはできていますので損はありません。
5)忍耐力が後の大きな収穫になることを教える
多くの人が日々好きな物を買い、のらりくらりと生きながら明日お金持ちになりたいと夢見ていますが、日々しっかりと働きご褒美を後回しにしている人がお金持ちです。高級車や素敵なマイホームを買うのを我慢して投資に回したりお金に働いてもらえるようなものに使います。
投資で成功したり自分でビジネスを興すことは誰にでもできることではありませんし誰もが起業すべきでは全くありません。しかしこれらの5つのことを教えると少なくともお金に困るような子には育たないでしょう。
しかし親がしっかりしていてある程度のマネーリテラシーがあることが大前提になっているのは仕方がありません。
自分たちには金融リテラシーはないけれど、子どもにはお金で苦労してほしくない。このような親御さんもいることでしょう。
そのような親御さんでも教えられる素晴らしい物があります。
金融リテラシーがなくとも自炊能力があれば強力な武器となる
料理ができず外食ばかりにすると食費にお金がかかりすぎます。
ですがそれだけではありません。外食やコンビニやスーパーでの中食ばかりですと栄養が偏り健康が損なわれ後の医療費も増えることとなります。
運動も大切ですが、体に取り込む食事こそがその人の健康を決定するといっても過言ではありません。それが人生の後半の医療費にも影響してくるのは火を見るより明らかです。
ですから小さいうちから栄養のある食事を自分で調理できる能力を養えれば、食費と医療費の両方を大きく節約できる能力を獲得したことと同等になります。
効率よく料理するためには段取りや順番も考える必要があり、脳を鍛えるにも一役買います。スープを作るのであれば先ずお湯を沸かしてから材料を切り始める。できる頃にはまな板や包丁、調理に使用した道具類は全て洗った状態にある。野菜のクズなどもきちんと処理されている。
このような段取りを考える癖は普段の生活習慣にも良い影響を及ぼすはずです。あとで○○を楽しみたいから今のうちに宿題を済ませてしまおう。など。
オール電化が普及していて揚げ物でなければ火事になる心配も少ないですし子ども用包丁とかもありますから多少は危険があることも承知で見守りながら少しずつ教えていくとよいです。
そして小学生の中学年になり家族の食事を一人でこなせるようになれば、共働きの家庭では絶大な戦力になり、浮いたお金の中の100円でも200円でもお駄賃として子どもに与えられれば自炊=お金が儲かるということが更に深く脳にインプットされます。
料理の材料も予算ありで買い物までしてもらえれば食材の適正価格を知り、金銭感覚も確実に習得できます。
中年で結構な年収がありながら結婚を諦めて、飲み食いが好きなので外食で相当使い、趣味も多いので貯金があまりないという男性もいらっしゃいます。せめて自炊ができていればもう少し老後の心配なくより人生をエンジョイできることでしょう。
4歳からのキッズマネースクールに参加してみる
わずか1回1日、2時間だけのスクールですが、お金のことを親子で一緒に学べるキッズマネースクールが全国で開かれています。
参加費はお子さん一人あたり1000円(対象年齢は4歳から10歳まで)。お店やさんを開店させてお金の仕組みやどうやったら売上が伸びるかなど楽しく学びます。
親御さんにも良い子育てをするための小遣いの渡し方などのレクチャーが受けられます。
このスクールを契機として親子でお金の重要性を学べたらよいですね。
近くでスクールが開催されるかチェックしてみましょう。