シティグループとメキシコバナメックスは麻薬カルテルの資金洗浄をしていた
サブプライムローン問題でアメリカで一番打撃を受けたのはシティグループ
2008年のリーマンショックからのサブプライムローン問題で損失が一番大きかったのがシティグループです。
そして日本円にして約5兆円近くの金額を米政府から救済目的で公的資金を流して貰いました。
リーマンショック前年の2007年秋ごろから株価は大暴落を始めリーマンショック以降横ばいから若干上がっているようですが、2007年の高値の所から87%、つまり9割近く下げた状態に2019年現在あります。
シティバンク個人向け業務で日本撤退
2014年にシティバンクは日本の個人部門を三井住友銀行に売却しました。
シティバンク個人口座は現在SMBC信託銀行プレスティア(三井住友フィナンシャルグループ)で引き継がれています。
上の株価を見ても分かるように採算の取れない事業からは撤退しないと生き残れない状況まで追い詰められています。
Banamex USAのドラッグマネーロンダリング事例
メキシコ第二位の規模を誇っていたBanco Nacional de Mexico (Banamex)は2001年にシティグループにより12.5ビリオンドル(約1兆4000億円)買収されました。
1994年のメキシコ通貨危機でバナメックスを含む多くの銀行が破産しかけましたが、時の政権は公金を注入してバナメックスを救いました。
現在メキシコではシティバナメックスとして営業、アメリカではバナメックスUSAとしていましたが閉鎖しています。
そのバナメックスUSAが2015年(オバマ政権時)にメキシコの麻薬カルテルの資金洗浄に関与していたことが分かり、米国司法省からの起訴を免れるかわりにシティグループはおよそ100億円(97.4ミリオンドル)の罰金を2017年に支払いました。
資金洗浄をしていたと見られる時期は2007年から2012年の5年間で、約30億円分のメキシコへの海外送金に疑いがありました。
バナメックスは疑わしい送金に関して故意に注意を払わず見過ごしていたとされています。
資金洗浄されたお金はメキシコ麻薬カルテル・ロス・セタスのもの
2013年にメキシコのアメリカテキサス州国境の街ヌエボ・ラレボで麻薬取引を行おうとしていたろころを逮捕された当時のロス・セタスのヘッド、ミゲール・モラレス。
メキシコの麻薬カルテル・ロス・セタスはメキシコ全土、アメリカ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、コロンビア、ペルーで活動している極悪非道の犯罪集団です。
メキシコ軍あがりのもので初期結成されており文字通りの武闘派殺人プロ集団です。
麻薬密輸、人身売買、武器密輸、売春、窃盗、誘拐などドラッグだけでなくありとあらゆる金になる犯罪を人命を露程も感じず実行するメキシコで最も凶悪なカルテルの一つとされています。
敵対するものの首を切り落とすなど、歯向かわないようにするため拷問にかけたのちに惨殺することで人々を恐怖に陥れています。
バナメックスUSAはアメリカとメキシコの国境付近に10以上の支店があったといいます。
ロス・セタスのメンバーであるペニャ・アルグゥエジェス(Peña Arguelles)がスモールビジネスをするという建前でバナメックスに口座を開きその口座を通してマネーロンダリングを始めました。
犯罪者に目をつけられ脅されて口座を開くことができたのか、それともお金を積まれたのか、そのようなことは分かりませんが、起訴されなかったのでシティグループがどこまで関与をしていたのかは闇の中です。
日本ではヤクザは銀行口座を持てない
暴力団排除条例が2010年以降全都道府県で施行されています。暴力団対策法は暴力団そのものを取り締まる法律ですが、暴力団排除条例は一般に人々が暴力団と交わらないにする条例です。
そのことから企業も暴力団と関わらないように契約書には暴力団排除条項を設けています。
ですからヤクザは銀行口座を持てません。従ってクレジットカードも持てません。今流行のキャッシュレスももちろんできません。
ヤクザをやめたあとも5年間は銀行口座を持つことができません。銀行口座がないと全て現金で決済しなくてはいけませんし、ローンも組めませんし、全て自己責任のタンス預金をしないといけません。
日本のヤクザは法律にも縛られ絶滅寸前なのではないでしょうか。弱体化が進むと中国を筆頭とした海外マフィアが幅を利かせることになるのでしょうからそれはそれで困った問題だと思います。
桜を見る会も反社会勢力が過去に出席していた事実が明るみにでて大問題になっていますが、シティグループのカルテルマネロン問題でそのブランドに著しく悪いイメージがアメリカでは定着してしまいました。