アセットアロケーションとは何か。分散投資の重要性
アセットアロケーションを英語で書くと asset allocation.
assetは資産 allocationは割り当てや配置の意味になります。
要するに自分の持っている資産をどのような投資対象にどのように分配するかということです。
この分配をどのような組み合わせとパーセンテージで行うかが投資のリターンに直結するので肝心要(かんじんかなめ)であります。
リスクとリターンをきちんと理解したうえで分散することでギャンブルではなく投資という形になります。
日本人の貯金好きは先進国の中では異常
日銀が発表した2017年3月の資金循環統計によりますと国民の金融資産残高は1800兆円だそうです。
そしてそのうちの約半数を超える937兆円が現金もしくは預貯金となっています。
残り約50%のうちの3割が年金や保険、約1割ほどしか株や投資信託などの投資に回されていません。
ちなみにアメリカは貯金15%ほど株式等+投資信託で45%ほど。
ユーロ圏では貯金35%株式等+投資信託で25%ほどになっています。
上には含めませんでしたが債務証券での資産は日本1.5%、アメリカ5.1%、ユーロ3.8%と日本は貯金大国で投資は先進国と比べるとかなり下回っていることになります。
これも我々日本人が金融について学ぶ機会をほとんど与えられずここまで来たからです。
アメリカやイギリスでは学校でもお金について学ぶプログラムが用意されていて、しっかりとした知識を身につければ投資は怖くないということが知れ渡っているようです。
汗水たらして働いたお金だけが尊いとする日本の風潮とはいくぶん違いますね。
ですが、環境が悪かったからと周囲のせいにしてはいけません。
人間いつからだって学べるものです。
毎日大変な量の仕事をこなしたり、または家事育児をやった後での勉強となると大変ではあります。
アセットアロケーションに用いる金融商品の種類
1)国内株式、海外株式
国内海外に限らず、個人が損をして機関投資家のようなプロが利益を出しています。
よっぽどうまく立ちまわらないとアマチュアはプロの餌食になってしまいます。
2)定期預金や国債
銀行は預かったお金で国債を買っています。それだけで利益が出せます。
途中解約しないのであれば定期預金を国債を比べた場合、国債の方に軍配があがります。
3)FX(外国為替証拠金取引)
レバレッジ(少ない元本で何倍もの外貨が買える)をかけた取引ができるために素人が手を出すとギャンブルになりやすいです。
株と同様、個人がプロに巻き上げられる構造にあるといえます。
4)仮想通貨取引
ビットコインを主軸通貨として現在多くの仮想通貨が売買されています。
それらの歴史は浅く、今後期待されてはいるもののどうなるかは未知数です。
これもレバレッジが効くためギャンブルにもなりえます。
5)不動産投資
少子高齢化が進む日本においてこれからうまみがある地域はスマートシティー化されるようなごく一部に限られていくことでしょう。
マンション、アパート経営で騙させる人も後を絶ちません。
6)投資信託
多くの投資家から集めたお金をプロである資産運用会社が運用するという点において他の金融商品よりは手が出しやすいといえます。
世間では株式投資よりも投資信託のほうが損するイメージが多いようです。
アセットアロケーションのまとめ
他にも色々金融商品はありますが、大切なことは一極集中させることではなく自身の年齢やレベルに応じて分散投資することです。
一番重要なことはリスクを分散するという考え方です。
少しでも金融の知識が身につくよう記事を難解な用語はなるべく使わずにどんどん書いてまいりますので皆様よろしくお願い致します。