日本国内の新型コロナ倒産・破綻まとめ この危機はいつ収束するのか
2020年、日本と世界の新型コロナ倒産・破綻まとめ この危機はいつ収束するのか
全世界でパンデミックになりこの混乱がいつ収まるのか全く見通しがたたないまま日々戦々恐々として仕事や生活をすることをほとんどの人が余儀なくされています。
6月前に世界のほとんどの航空会社が倒産するという見通しもあります。
まず国内の倒産情報から見ていきましょう。
旅行会社、ホテル旅館業、飲食業が大打撃を受けています。
東京商工リサーチさんから抜粋します。2月中旬から3業種時系列で掲載します。
国内旅行会社コロナ倒産一覧
(株)愛トラベル 広島県広島市 3月
貸切バスの旅行専門で営業していた旅行会社。2010年に総務省は貸切バス事業者に対して安全運行を妨げる多数の法令違反があるとして指導・監督を強化したため規模縮小を余儀なくされた上に競合他社との価格争いで苦戦。コロナでツアーキャンセルで破綻。
(株)ニューステップ レンタカー 沖縄那覇市 3月
コロナウイルスの影響で台湾からのお客が激減してリース債務の支払いが困難になった。
(株)マイチケット 旅行代理店 兵庫県尼崎市 4月
娯楽としての旅行ではなく国際協力や海外ボランティアなどの支援するためのいわゆるスタディーツアーの手配をしていた。
(株)DCT COMPANY 格安チケット販売 大阪府東大阪市 4月
バス、航空、ホテルなどの格安チケットをインターネット販売していたがコロナによる旅行自粛でキャンセルが大量にでて先行きの見通しが立たなくなった。
国内ホテル旅館業倒産一覧
(株)冨士見荘 愛知県 2月
蒲郡市の西浦温泉にあった冨士見荘。2010年頃から経営悪化。大量に来る中国人観光客でなんとか持っていたようですが、日本人による2019年の口コミでは料理はおいしいものの建物がボロボロで料理が行き届いていない旨多数。コロナにとどめを刺された模様。
(有)田村屋旅館 福島県猪苗代町 沼尻温泉 3月
2011年の東日本大震災の影響と今回のコロナウイルスの宿泊キャンセルが原因。
合同会社おやど ホテル木曽温泉 長野県木曽町 3月
2014年御嶽山噴火により客足が遠のき回復傾向にあった2020年コロナ倒産。
関西スターリゾート(株) ホテル運営 大阪府大阪市 3月
大阪国際交流センターホテルのホテル運営。コロナウイルスによるキャンセル。センターホテルは別会社が運営中。
(株)原鶴温泉咸生閣 温泉旅館 福岡県うきは市 3月
施設も古くなって集客も難しい上に2017年の九州北部豪雨で減収、コロナウイルスで更に悪化。
(株)瑞穂商事 ホテル、スキー場運営 島根県邑智郡邑南町 3月
暖冬でスキー場振るわずコロナでホテルも売上減少。
(株)自然塾 温泉ホテル運営 北海道川上郡 3月
2018年の買収による経営悪化後のコロナで顧客減少。
(株)奥飛騨薬師のゆ本陣 温泉旅館 岐阜県高山市 4月
コロナによる外国人客の激減にて経営悪化。
(株)富士屋ホテル 旅館業 茨城県潮来市 4月
潮来富士屋ホテル経営。2003年民事再生法適用申請。再建したもののコロナキャンセルで収益悪化。
(有)トラベルシリウス 旅館業 岡山県真庭市 4月
湯原国際観光ホテル菊之湯等を経営。経営難ではあったがコロナウイルスの影響で売上更に減少。民事再生による再建を目指す。
(株)星たる観光 旅館業 三重県志摩市 4月
インバウンドで客足が伸びたもののコロナでキャンセル。先の見通したたず。
(株)とみや旅館 旅館経営 兵庫県美方郡 4月
先細っていた客足がコロナで更に減少。資金繰りが苦しくなる。
長州観光開発(株)ホテル経営 山口県萩市 4月
萩市最大規模のホテル。思うように客足が伸ばせない中でのコロナショックにて。
稲荷山温泉(株)宿泊施設運営 長野県 千曲市 4月
稲荷山温泉ホテル杏泉閣運営。シンプルながら綺麗な部屋を用意し温泉からビジネスユースまでの客を見込み低価格で勝負していたもののコロナにて客足が遠のいた。
(株)安藤 旅館業 鹿児島県薩摩川内市 4月
割烹旅館安藤は明治創業の老舗旅館。新型コロナの影響で客足が遠のいた。
(有)タカダキャッスルホテル ホテル業 新潟県上越市 4月
コロナウイルスの影響で宿泊客激減。
(有)泉屋旅館 旅館業 福島県二本松市 4月
東日本大震災とコロナの二重被害。
WBFホテル&リゾーツ(株)ホテル・リゾート運営 大阪府 4月
しろくまツアーでお馴染みの(株)ホワイト・ベアーファミリーのグループ会社。宿泊客のキャンセル多発で先行きが不透明に。
(株)ドライブセンター白山 ビジネスホテル業 石川県白山市 4月
低迷していたが北陸新幹線開業で若干息を吹きかえしつつあるなかでのコロナショック。
(有)あまくさの島 旅館業 熊本県上天草市 4月
かねてから経営難であったところでのコロナキャンセルにより。
(株)秋芳観光ホテル秋芳館 ホテル経営 山口県美祢市 4月
秋芳ロイヤルホテル秋芳館は美祢市最大規模のホテルであったが2013年に民事再生法手続き。再建に取り組む中でのコロナ倒産。
(株)ロイヤルオークリゾート ホテル業 滋賀県大津市 4月
バブル崩壊で一度経営破綻。再建後も大手ホテルの競争に破れインバウンド需要にもありつけずコロナで廃業。
国内飲食・食品企業倒産一覧
北海道三富屋(株)コロッケ製造販売 2月
お祭りなどの催事でくりやまコロッケを出店販売。夕張郡栗山町。全国にも販売網を作るが売上に陰りがでて経営が悪化していた所にさっぽろ雪まつりでの出店が抽選に外れて販売できず、コロナの影響で売上ダメージ。
ルミナスクルーズ(株) 兵庫県神戸市 レストランクルーズ 3月
ルミナス神戸2は日本最大のレストランクルーズ船でした。乗船料込のステーキバイキング(8800円)が人気でした。
コロナでキャンセル続出で倒産。ルミナス神戸2は支援により再建を目指す。
(株)花のれん 北海道 すし割烹 北海道網走市 3月
以前から業績不振で苦戦していたが近年の外国人旅行客(流氷目当て)で巻き返しを図っていたもののコロナウイルスで外国人のキャンセルが相次いだ。
(株)セブンレストランシステム 北海道札幌市 半田屋のフランチャイズ 3月
宮城県仙台市に本部を置く大衆食堂半田屋のフランチャイズを2店舗札幌市内で運営していた。2月28日に北海道知事鈴木直道氏が日本でいち早く緊急事態宣言を出し外出が控えられ経営に行き詰まった。
(有)豆匠たかち 豆腐製造販売 東京八王子市 3月
高級豆腐「一丁庵」を百貨店などの八王子一丁庵という名前の店舗で販売していた。人手不足や経営戦略の失敗などから経営難になりコロナで売上減少。
(有)アライドフーズ バイキングレストラン 北海道札幌市 3月
同業他店との競合激化で苦戦中のコロナ倒産。食肉輸入業をしていたことから肉やホルモンのビュッフェスタイルの店を次々と出店していた。
(株)新和 業務用食品卸業 山梨県市川三郷町 3月
学校、病院、福祉施設等への給食用の食材を販売。コロナウイルスで学校が休校となったため競争激化で芳しくなかった業績が一気に傾いた。
(有)長浜将軍 ラーメン店経営 福岡県福岡市 4月
2019年に経営難、コロナで客足更に遠のく。
(株)RIT カフェ経営 東京渋谷区 4月
東京に香港スタイルのカフェ、大阪にシンガポールレストラン経営。コロナで売上大幅減少。
(株)星栄商店 製麺店 宮城県加美郡 4月
コロナウイルスによる各種イベント中止で売上減少、資金繰りの目処つかず。
(有)渡辺水産 海産物卸 千葉県木更津市 4月
海産物卸業とともに海鮮浜焼き店も運営。浜焼きの方がコロナで足をひっぱり経営破綻。
(有)ライフシナジー 居酒屋経営 静岡県清水市 4月
居酒屋でスタートするも他事業も展開。債務超過になりコロナショックで立ち行かなくなった。
(株)味春 弁当・仕出し販売 熊本県熊本市 4月
顧客に官公庁、バスツアーなどの乗客、会議やゴルフ時など手堅い販路を拡大してきたがコロナの影響でイベントやツアーが激減し資金繰りが悪化。
(株)粉源 製麺所 静岡県清水市 4月
スーパーの生麺コーナーにうどんなどを卸していた。またうどん屋も経営。近年売上が落ち込んでいた中でのコロナショックで立ち行かなくなった。
(株)松田商事 ケータリングサービス業 栃木県小山市 4月
ケータリングサービスは主にイベントやパーティーなどの場で活躍するものなのでこれらが自粛されると事業が全く回らなくなる。
(株)三田村 飲食店経営・弁当販売 新潟県新発田市 4月
コンビニ弁当との競合プラスコロナで外食自粛により資金繰り悪化。
(有)藤栄堂 ロールケーキ製造販売 静岡県静岡市 4月
コンビニとの競合で売上減る中でのコロナによりさらなる弱体化で力尽きた。
(株)GARDEN 飲食店経営 愛知県名古屋市 4月
イタリアンレストランや寿司バーを経営。飲食特有の薄利での経営で回していたがコロナで客が減ってしまい経営難に陥る。
(株)北の旬・然 飲食店経営 東京都港区 4月
魚介系の和食レストランを経営。コロナで客が激減し経営難に。
東京両国のイタリアンレストランこるく等を経営。客が来ず2月に閉鎖する。
カネキ水産 うなぎボーン製造 静岡県榛原郡 4月
静岡のお土産うなぎボーンを製造していた。
コロナで旅行者が減りうなぎボーンの売上も激減した。
(株)日商丸小 ステーキレストラン経営 岐阜県可児市 5月
イオンモールなどのショッピングモールにてHADOWSとOLD DAYSという名称のステーキレストランを全国6店舗経営。コロナでショッピングモールが閉鎖され先が見通せなくなった。
飲食・ホテル・旅行以外での倒産
自粛で出歩く人の数が減ることによりアパレル関係、タクシー業界、美容院業界が大打撃を受けているようで、5月以降倒産件数が増えてきています。
美容室は店舗数が全国で25万店舗ほどあり、コンビニの4倍以上です。
コロナがなくても熾烈な競争で経営難である美容室が全国にあまたあるのでトドメを刺されてしまう店舗が全国ででてくるでしょう。
またカルチャースクールなどの趣味的な教室運営をしているところも大打撃を受けています。
英会話、ヨガ、楽器など人生を豊かにしてくれるようなものでも不景気や危機的状況には絶対に必要なものではないので弱いです。