誰が14億円の一台限定ブガッティ・ラ・ヴォアチュール・ノアールを買ったのか

2019年3月15日

2度蘇った自動車会社ブガッティの歴史

ブガッティはイタリアはミラノ出身のの自動車技術者の名前す。

1881年生まれのEttore Bugatti(エットーレ・ブガッティ)が1901年に設立した自動車会社の名前もブガッティ。

数々のレースで優勝するレースカーや美しいデザインのスポーツカーを作っていたブガッティですが、それらの生産がなされていたのは1950年代までした。

創業者であるエットーレ・ブガッティ氏の一人息子であるジャン・ブガッティ氏が30歳でテストドライブ事故で
夭折し跡取りのいない情況でエットーレも1947年に亡くなりました。

その後も会社は資金的に困窮した状態でラストモデルを1950年代に出し、飛行機部品会社に買収されました。

世に出された車の数は8000台未満と少ないものでした。

1990年代にイタリアの実業家が生産台数限定の高級スポーツカーとしてブガッティを復刻しましたが、
倒産し1998年にフォルクスワーゲングループがブガッティの商標・製造・販売権を取得しブガッティ・オトモビルとしてフランスに設立されました。

フォルクスワーゲングループの100%子会社がブガッティ・オトモビルです。

ブガッティ・ラ・ヴォアチュール・ノアールとは

新車価格史上最高値14億円の車が限定1台で作られたブガッティ・ラ・ヴォアチュール・ノアールです。

税込だと21億円だそうです。

LA VOITURE NOIRE ラ・ヴォアチュール・ノアールはフランス語で黒い車を意味します。

日本語で書いてしまうとなかなかダサいネーミングですね。

フォルクスワーゲンのリーサルウェポンW型16気筒エンジンを搭載。1500馬力。ボディーは全カーボン。

1930年台のTYPE57SC ATLANTICにインスパイヤーされて作られました。

タイプ57SCアトランティック

購入者1名の名前は明かされていないとのことです。(Yahoo USA)

ブガッティ・ラ・ヴォアチュール・ノアールの購入者はフェルディナント・ピエヒ氏か?

3月5日のインターナショナルビジネスタイムズによると、ブガッティ・ラ・ヴォアチュール・ノアールはオーストリアで最も裕福で世界第53位の富豪フェルディナント・ピエヒ氏が購入したと言われていると報じました。

フェルディナント・ピエヒ氏とは

アウディ、ポルシェで仕事をした後フォルクスワーゲンの取締役会長まで上り詰めた人物。

お母様はポルシェ創業者フェルディナント・ポルシェの娘さん。

つまりピエヒ氏はポルシェ創業者のお孫さんになるわけです。

フォルクスワーゲン、ポルシェの大株主なのだそうです。

この最新ブガッティを購入したという話が本当であれば、「わしが買ってやるから金の心配はせず思い切って作れ!」とでもいった感じで作られたのかもしれませんね。

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